前回の記事は学校の行き渋りについてでしたが、今回は習い事の行き渋りについてです。
子育てをしていると、子どもの習い事についても悩みの多いところだと思います。
世の中には、たくさんの習い事の教室があります。
子どもの得意を伸ばすため、不得意を補うため、子ども自身の楽しみのため、理由は様々にありますが、親は「これは子どもにいいかもしれない」と思うものがあれば、習わせてみようかどうしようかと悩みます。
私の息子は、週に1回体育教室に通っていますが、これは主治医の勧めもあって通い始めました。
息子は、筋肉の動かし方に不器用さがあるため運動そのものも苦手なのですが、日常生活でも階段から落ちたり、肩車から落ちたり、ジャングルジムや平均台から落ちたりと、小さい頃から落ちるケガが絶えず、前歯がぐらぐらになったり、脱臼したり、口を4針縫ったりと、大きなケガがとても多かったのです。
主治医に相談した時、「とっさの時に体を使いこなす筋肉の使い方は、その辺をただ走り回っているだけでは身に付かないから、定期的に体育教室やスイミングで全身運動を行った方がいい」と教えてもらい、それがきっかけとなって体育教室に通い始めました。
体育教室に通って2年近くになるのですが、ここ1年は、転ぶことはあっても大きなケガはしていません。
小学校での初めての運動会の様子を見ていても、以前と比べて体の動きが随分よくなりました。
週に1回、1時間の教室でも効果があるんだなと驚いています。
けれど息子にとってみれば、運動が好きでも得意でもないので、教室に行く時はいつも、「行きたくない」だの「面倒くさいだの」だの「おウチで遊びたい」だの、うだうだと行き渋ります。
かんしゃくやパニックを起こすほど嫌がるわけではなく、私としては、今教室をやめて元のケガの絶えない生活に戻ってしまったら困るという思いと、体力面の弱さを少しでもカバーできればという願いもあって、毎回軽く行き渋りながらも何とか続けています。
ただ、短期の水泳教室に連れて行った時は、かなり激しい行き渋りでした。
おもちゃやお菓子でなだめて通いましたが、もし短期ではなかったら、多分2、3カ月でやめていたと思います。
習い事の行き渋りについての見極めは、親の感覚に頼るところも大きいと思いますが、前回の記事でご紹介した感情認知トレーニングによって、もしかしたら多少見極めやすくはなるのかもしれません。
本人の意思ではなく親の意思で習い事に通っている場合は、まず親自身が、なぜそれを習わせるのか、子どもに何を求めるのか、考えを整理する必要もあるのかもしれないなと思います。
家庭での練習が必要になる習い事については、特に親の意思で習わせている場合は、家庭でどう練習に取り組むのかが難しいところだと思います。
家庭での練習がうまくいかない場合は、まず子どもと話し合って練習スケジュールを決めた方が良いのかもしれません。
例えばピアノであれば、何時から何時まで練習するのか、週に何回練習するのか、親の思いと子どもの思いの妥協点を探す必要も出てくるだろうなと思います。
そうしてスケジュールを作っても、子どもがなかなか取り組まない場合は、興味が薄くやる気が出ないのか、練習課題が難しいのか、単に嫌いなのか、その原因を見極めて対応する必要があるのだと思います。
原因が分かれば、課題内容を見直したり、ご褒美シールなどで本人のやる気を引き出したりする方法などがありますが、私としては、いっそ家での練習を諦めてしまうのも一つの方法ではないかと思っています。
小学生の頃の私は、ピアノが大嫌いなのになぜか「やめたい」と言い出すことができず、結局小学校の6年間ずっとピアノを習っていたのですが、家で練習することはほとんどありませんでした。
それでも6年間、1週間に1回1時間、先生の家で嫌々でもピアノを弾いていると、進度はとても遅くても少しずつ上達はしたので、親の思惑通りではなくても、習い事の目的は一応果たしたのではないかなと思います。
それにしても、私はなぜ大嫌いなピアノを6年間も続けたのか・・・思い当たるエピソードを1つご紹介します。
ピアノのレッスンに行くと、先生はいつも「今週は何回練習してきたの?」と、私に聞きます。
私はいつも「2、3回(嘘)」と答え、先生は「2、3回の練習でこれだけ弾けるならいい方だけど・・・」とため息まじりに言っていました。
この言葉を聞いた私は、言葉を字義通りに受け取って、「いい方」という言葉を褒め言葉だと勘違いしたのです。
中学生になってから、友達にこの話をした時、「それは褒め言葉じゃなくて、嫌味じゃない?」と言われて、ものすごくショックを受けました。
あぁ・・・6年間ずっと、私は褒められていると信じていたのに・・・。
でももし先生にストレートに怒られていたら、きっとピアノは2、3カ月でやめていただろうなと思います。
毎週褒められていると勘違いできたからこそ、6年間も嫌いで苦手なピアノに通い続けることができたような気がするので、「褒め育て」の効果を実証している・・・と思います(爆)
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