当時の私の友達は、近所に住んでいる幼なじみの男の子、Y君だけでした。
Y君は、『人間の体の仕組み』に興味がある男の子でした。
いつも一緒に『からだの絵本』を見ながら、人の体について色々と(むりやり?)教えてもらっていました。
母曰く、私は、ひらがなを教えようとしても全く興味を示さなかったけれど、Y君の家でいつのまにか覚えてきたのだそうです。
私は、自分から遊びを提案するよりも、いつもY君に合わせて遊んでいました。
「○○をして遊びたい!」という欲求があまりなかったので、相手に合わせている方が良かったのです。
自閉症は、何か伝えたいことがある時やストレスがピークに達した時に、泣いたり、叫んだり、騒いだりといったパニックによって自分の気持ちを表現することがありますが、受動型の場合はわりと何でも受け入れてしまうので、パニックを起こすことそのものが少ないのだそうです。
(だからといって、本人の気持ちを無視して、何でも大人の言う通りにさせ続けていれば、やはりいつかは限界に達して爆発しますが)
当時、受動型だった私は、大きなパニックはあまり経験することなく、周りの人に言われるがままに行動しながら日々を過ごしていました。
大人から見れば、受動型はとても育てやすい子どもだといえるのかもしれません。
心理士の先生にY君とのエピソードを話した時、
「Y君も『体の仕組み』という興味を共有できる友達は少なかったでしょうし、Y君にとっても、ももこさんがいてくれて良かったと思いますよ」
と言われました。
幼稚園時代はとりたてて嫌な思い出もないのですが、同じ少数派で、ウマが合う子が近所にいたことも良かったのだろうなと思います。
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