しじみは両親と結婚前に旅行に行ったことがあるだす
父は仕事関係で日本各地に知り合いがいるのでこの時も
お宿は一見さんはお泊り出来ないという「たわ○や旅館」を
紹介してもらっただす。超一流の旅館の一番人気の
お部屋に泊まっただす。ひのきのお風呂も坪庭も浴衣も
お布団もお料理も朝ご飯の湯どうふも素敵だっただす。
でも、もう二度とは行けないだすが(笑)そんなリッチな旅
だったら普通はタクシーであちこち廻るだすよね。←きっと
ところがなにしろ一般ピープルのしじみたちはそこまでは
無理だす。父の仕事仲間が地元の京都をマイカーで
色々案内してくれる事になっただす。
ささ、どうぞと言われ車に乗り込んだだす。最初のうちは
なんか緊張して運転してただすがそのうち、意を決して
って感じでこう言っただす「あのー。僕、演歌好きで、特に
矢代亜紀が。。もしよかったら音楽かけていいですか」
どうぞ、どうぞ、みんなで矢代亜紀を聞きながらのドライブ
次から次から、がんがん掛かるだす。京都の景色と演歌
ちと不釣り合いかも。でもどんどんかかる。
女心が~あまりにも儚くて~忘れたいのに、忘れられない
切ない恋よ~、女港町、どおしてこんなに。。。。
なんだかだんだんトラックでも運転している気分になるだす
頭にタオルで鉢巻、ていてい、そこ、危ないだすよ。
雨、雨降れ降れ、もっと降れ~。もうお寺さんを静かに廻る
気分も失せただす(笑)結局、何件か名所を見た筈だすが
すくなくともしじみは京都=矢代亜紀だす(笑) その晩は
那智の滝の近くの海の見える旅館に泊まっただす。
すっかり矢代亜紀気分のしじみは夜の海を眺めながら
お酒はぬるめの燗がいい~って歌いながらたっぷり
父と飲んだのだした。
おにいちゃん作
おにいちゃん作
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