ドナルド・トランプという人は やはり 大統領になってはいけない人物、適さない人物だったのではないでしょうか?

認知力が問題になって大統領としての資質に疑問符がついていた前大統領のジョー・バイデン氏よりもはるかに大統領にしてはいけない人物だったのではないか と最近私は思い始めました。

 

発言もその日によって、コロコロ変わりますし、今はおそらく、泥沼にはまって完全にイラン側に主導権を握られてしまった、イラン戦争の「出口」を探している状態だと思いますが、当初の目標であったはずの「イランに核兵器を諦めさせる」「イスラエルに届く中長距離ミサイルを廃棄させる」というのは 今は言わなくなって、今は「ホルムズ海峡の封鎖が解除されれば、それで終わり」等と言い始めています。

 

イラン国旗を掲げる人々、ホルムズ海峡開放を報道

 

そして、3/22には イランに対して「48時間以内にホルムズ海峡を解放しないと、イラン全土の発電所を攻撃していく。まずは最大の発電所から攻撃する」という最後通牒を突き付けていたわけですが、その48時間が切れる前に、イラン側と仲介者を通じて「建設的な交渉が出来たので、猶予を5日間延長する」と言い始めました。

 

トランプ大統領、イランとの対話で攻撃延期

 ↓

私はアメリカ合衆国及びイランが、この二日間にわたり、中東における敵対行為の完全かつ全面的な解決に関し、とても良好かつ生産的な対話を行ったことを報告することを喜ばしく思います。

今週を通じて継続されるこれらの深く、詳細かつ建設的な対話の趣旨及び論調に基づき、私は、進行中の会合及び討議が成功することを条件として、イランの発電所及びエネルギー・インフラに対するあらゆる軍事攻撃を5日間延期するよう陸軍省に指示した。この件にご関心を持っていただき、ありがとう。

大統領ドナルド.J.トランプ

_______________

 

 

このように、トランプの発言では 仲介者を通じてイラン側と「敵対行為の完全かつ全面的な解決」に対しての良好で建設的な対話があったので、エネルギーインフラへの軍事攻撃は5日間延期する と言っているわけですが、イラン側は 米国と交渉している ということ、そのものを完全否定しています。

 

トランプ氏、イランと交渉と発言。イランは否定

 ↓(日本語に変換したもの)

 

トランプ氏、イランとの交渉主張もイランは否定

(以下、上のNHKワールドニュースの和訳の転載)

 

ドナルド・トランプ米大統領は月曜日、米国が週末にイランと協議を行ったと述べた。同大統領は「主要な合意点がある」とし、イラン側も「非常に強く」合意を望んでいると主張した。しかし、イラン側は協議への参加を否定している。

フロリダ州ウェストパームビーチで記者団に対し、トランプ大統領は合意内容は「15項目」であり、イランは核兵器を保有しないことに同意したと主張した。

彼は、イラン側からの電話を受けて日曜日に会談が行われ、義理の息子であるジャレッド・クシュナー氏と特使のスティーブ・ウィトコフ氏が参加したと述べた。

トランプ氏は、イランの「トップ人物」と称する人物と交渉していると述べた。「我々は、最も尊敬され、指導者であると私が信じる人物と交渉している」と語った。
しかし、その人物は最高指導者モジタバ・ハメネイ師ではないとし、ハメネイ師が生きているかどうかも知らないと述べた。
トランプ氏はさらに、「次のアヤトラ」と共にホルムズ海峡を支配する可能性があると付け加えた。


彼は、月曜日にイラン側とさらに電話会談を行う予定であり、近い将来に直接会談を行う意向も表明した。また、この問題を解決するため「5日間」攻撃を延期するか、さもなければ「爆撃を続ける」と発表した。

イラン国営メディアは外務省の声明を引用し、米国との協議は行われていないと報じた。また、トランプ大統領の発言はエネルギー価格の引き下げと軍事計画策定のための時間稼ぎを目的としていると伝えた。

イランの国会議長、モハマド・バゲル・ガリバフ氏も月曜日、ソーシャルメディア上で会談を否定した。同氏は「フェイクニュース」が金融市場と石油市場を操作していると述べた。ガリバフ氏は保守強硬派とみなされている。

しかし、米国のニュースサイトAxiosは、イスラエル当局者の話として、ウィトコフ氏とクシュナー氏がガリバフ氏と「連絡を取り合っている」と報じた。同当局者はAxiosに対し、仲介国が今週後半にパキスタンで会談をアレンジしようとしており、イスラエルはこの動きを把握していると語った。

イスラエル首相:トランプ氏のイランとの合意は「我々の重要な利益を守る」
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ドナルド・トランプ米大統領が目指しているイランとの合意は、イスラエルの「死活的利益」を守るものだと示唆した。

ネタニヤフ首相は月曜日のビデオ声明で、その日の早い時間にトランプ大統領と電話で話したと述べた。

トランプ大統領は、首相が「イスラエルが米軍と共に成し遂げた途方もない成果」と呼んだものを活用し、「我々の重要な利益を守る合意を通じて戦争の目的を実現する」機会があると信じている、と彼は述べた。

同時に、ネタニヤフ首相はイランへの攻撃を継続する意向を強調し、「我々はミサイル計画と核開発計画を粉砕している」と述べた。

ドイツと英国は、報道された米イラン協議を歓迎する
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は月曜日、記者団に対し、前日にトランプ大統領と電話会談を行い、起こりうる攻撃について懸念を伝えたと述べた。

彼は、トランプ大統領が攻撃をさらに5日間延期すると発表したことで、イラン指導者との即時かつ直接的な接触の可能性が開かれたことに感謝していると述べた。

メルツ氏はまた、地域における停戦をできるだけ早く実現するために、協力し、できる限りのことをする用意があると述べた。同氏は、イランへの攻撃を続けているイスラエルとの協議を含め、事態の収拾にドイツが貢献する意向であることを強調した。

英国のキア・スターマー首相は月曜日、議会委員会で、報道されている米国とイランの協議を歓迎すると述べた。

彼は、英国は協議が行われていることを認識していると述べた。さらに、「当面の最優先事項は、紛争を迅速に解決し、特に核兵器に関してイランに厳しい条件を課す合意を交渉によって成立させることだ」と付け加えた。

スターマー氏はまた、エネルギー価格の高騰に対応するため、国内支援策を検討する意向も表明した。「この状況はしばらく続く可能性があるという前提で計画を立てなければならない」と述べた。

フィナンシャル・タイムズ:パキスタンが米国とイランの仲介役を務める
報道によると、パキスタンはドナルド・トランプ米大統領とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領の間を取り持とうとしている。

フィナンシャル・タイムズ紙は月曜日、パキスタンのアシム・ムニール陸軍参謀長が日曜日にトランプ大統領と電話会談を行ったと報じた。これは、会談内容を知る2人の関係者の話に基づくものだという。また、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相も月曜日にペゼシュキアン大統領と電話会談を行ったと伝えた。

記事は、この件に詳しい関係者の話として、「パキスタンは会談の開催地としてイスラマバードを提案した」と伝えている。

同報告書は、パキスタンはイランに次いで2番目にシーア派イスラム教徒の人口が多い国であると指摘した。また、パキスタンには米軍基地がなく、「その事実が中立的な仲裁者としての地位を確固たるものにしている」とも述べた。(注:「パキスタンには米軍基地はなく」と言う部分についてですが、パキスタンには「恒久的な」米軍基地はないものの、米のアフガニスタンでの戦争の際は基地を提供していました。)

 

(記事転載終了)

 

 

上の記事で疑問なのがトランプが今現在交渉しているイランの「トップの人物」というのは誰なのだろう?ということです。

イランでは今は国家元首は 故アヤトラ・ハメネイ師の息子であるモジタバ・ハメネイ師であり、モジタバ師が日本で言うところの「天皇」のような存在です。そして大統領がマスード・ペジェシュキアン氏なわけですが、トランプが交渉している という「イランのトップの人物」というのが 彼ら2人ではないようで、全くもって不明なのです。

 

そして、イランも 米国と交渉など、現時点でしていないし、もし交渉すれば「時間稼ぎ」に停戦が使われるだけで、また数か月たったらイスラエルや米国が停戦を破り、攻撃してくる というのは目に見えているので、「停戦」ではなく、二度とイラン領土を攻撃しないという保証がある完全な「終戦」とともに、「賠償金」の支払い、そして「周辺国からの米軍の撤退」を求めている ということなのです。

 

ですから、本来、イスラエル+米国側とイランの側では 条件に大きな隔たりがあるのであって、それでも トランプとネタニヤフ(もうネタニヤフはイランのミサイル攻撃で死んだという噂もつきまとっていますが)が 「目標を達成した」と勝手に宣言して「出口」を探している というのは 如何に 湾岸諸国の米軍基地へやイスラエルに対してのイランのミサイル+ドローン攻撃によってダメージを受けて、これ以上は戦争の継続が難しい状況にまで追い込まれている(特に迎撃ミサイルが足りない)ということなのです。

 

そして、非常におかしなことに、当初の目標を変えたトランプは 今は「ホルムズ海峡の封鎖解除」が目標だ と言っているのですが、ホルムズ海峡の封鎖を解除して 「トランプとアヤトラ(イランの最高指導者のこと)が一緒にホルムズ海峡を支配する」等と言い始めているのです。

 

「おいおい!」と多くの日本国民が心の中でツッコミを入れていると思いますが、そもそもホルムズ海峡が封鎖されたのは 米とイスラエルがイランをだまし討ちで先制攻撃し、最高指導者だけでなく民間人まで殺したからであって、それがなければ イランはホルムズ海峡の封鎖等、する必要すらなかったわけです。

 

トランプが明かな放火犯で他人の家(イラン)に放火しておきながら、延焼が自分の家(周辺米軍基地)にまで火の手が回ってきてその間の道も通行が出来なくなり、仲間(NATOや同盟国)に助けを呼んだけれども相手にされず、「このくらいにしておいてやるわい」と言って、「勝利宣言」して幕引きをはかろうとしている、というか、時間稼ぎをしようとしている というのが今の状況です。

 

そして、米とイスラエルを「時間稼ぎ」せざるを得ない状況に追い込んだのが イスラエルがイランのナタンズ原子力発電所を攻撃した報復として、3/22にイランが放ったミサイルでした。

これはイスラエルのディモナ原子力発電所と核兵器の研究所を兼ねた建物の中の核科学者が寝泊まりしているアパートメントを直撃しました。そして数人~数十人のイスラエルの核科学者が殺されたようです。

 

このミサイル攻撃は イランが過去十数年に渡って今まで何十人もの核科学者をイスラエルによるテロ攻撃等で殺されてきたわけですから、報復する権利があると私は思います。

ご興味がある方は 下のXのビデオでイランのミサイルの破壊力をご覧ください。

 

 

 ↓

イスラエルのメディアによると、複数の核科学者が殺害された可能性があるとの報道がある。イランは、核施設があるイスラエルのディモナ地域に向けて大規模なミサイル攻撃を行い、大きな被害と....さらに表示

 

 

そして、イスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフもネットで言われている「死亡説」を打ち消そうと、自身のXのアカウントから必死で何本ものビデオを投稿していますが、そのたびに毎回、ネット民から不自然な点を指摘されて(結婚指輪が数秒のコマで突然消えたり現れたりする、着ている背広に胸ポケットが消えたり現れたりする等)、「AIによるフェイクビデオ」だと、少なくとも 多くのネット民は不自然さを感じているようです。