アメリカでのインフレが深刻になっているようです。産油国であるはずの、アメリカのガソリン価格が 今は日本よりも高くなっています。また、粉ミルクが買えないとか、肥料が大幅に値上がりして農産品の価格も上がるなど、インフレが庶民を直撃しているようです。

 

アメリカ国民の過半数は もはや ウクライナーロシア間の戦争に興味を失いつつある・・・というか、「どちらが勝っても構わない」と思っている人が57%になっているそうです。各メディアがウクライナ応援一色だった以前では 考えられなかった状況ですね。それよりも 早くインフレを何とかしてほしい ということに、関心が移っています。

 

日本の岸田首相、日銀の黒田総裁もそうですが、バイデン大統領もインフレに対し、全くの無策のようです。以前からインフレは「プーチンのせいだ」と言っていましたが、驚くべきことに ついに、ゼレンスキーへの非難も始めました。

 

本日はその記事をご紹介します。元記事はこちら。↓

Biden blames Zelensky for deterioration of Ukrainian crisis

 

(和訳開始)

 

バイデン、ウクライナ危機の悪化でゼレンスキーを非難

 

ロシアがウクライナに進出するにつれ、代理戦争の代償はアメリカにとって重くのしかかり、記録的な高インフレに直面し、アメリカ大統領は 皆に、ゼレンスキーにさえも指をさすようになる。

 

金曜日にロサンゼルスで行われた民主党の資金調達イベントで、AP通信は、ジョー・バイデン米国大統領が、米国はロシアが「国境から侵入しようとしていた」ことを知っており、そのインテリジェンスを支える貴重なデータを持っていたが、ウクライナのヴォロドミル・ゼレンスキー大統領は「それを聞きたくなかった」と主張した発言を報じた。

バイデンは、ウクライナ危機に深く関わり、西側集団と並んで、公に、ウクライナでのロシアの作戦を拒否しています。直近では、米国が現在直面している経済危機にもかかわらず、400億ドルの新たな軍事・人道支援を議会が最終決定していた。

 

資金調達の際、アメリカ大統領はウクライナを支援するアメリカのコミットメントに焦点を当て、"第二次世界大戦以来、このようなことは起こっていない "と主張した。

作戦開始から5ヶ月、アメリカが何十億ドルもの税金を投入し、世界に大きな影響を与えた制裁措置の発動を受けて、バイデンは、アメリカがロシアの意図を察知し、ウクライナに通告したが、"ゼレンスキーはそれを聞こうとしなかった "と人々に伝えている。

これに対し、ウクライナ当局はバイデンの説明を否定した。ゼレンスキーのスポークスマンであるSerhiy Nykyforovは、ウクライナのニュースサイトLIGA.netに対し、両大統領はロシアの作戦前の期間に状況を話し合うために何度も電話会議を開いたと述べた。さらに、Nykyforov氏は、ウクライナは危機が起こるずっと前に、状況を緩和するために予防的制裁を要求しており、したがって、"聞きたくなかった "という表現はおそらく明確にする必要がある、と述べた。

 

ゼレンスキー氏の顧問であるミハイロ・ポドリャク氏は、LIGA.netの取材に対し、ロシアが「侵略」を計画しているかどうかが問題ではなく、その「侵略」の規模がどうなのかが問題だとナイキフォロフ氏を牽制した。

ポドリアク氏は、"主要国が予防的にロシアを阻止できなかった場合に優先する、100日以上侵略者に抵抗している国を非難するのは不合理だ "ときっぱり言い切りました。

このコメントは、ウクライナが東部のルガンスク地方をロシアに奪われるかどうかの瀬戸際にあるときに出たものだ。キエフは、ロシアに軍事的に負けていることを知りながら、即時の軍事支援を要請しており、セベロドネツク市がほとんど「ロシア人に支配されている」状態になったため、大規模な戦略的損失を示す兆候が大きくなっていると、土曜日にルガンスク知事が述べた。

クレムリンは、バイデンの軍事援助、制裁措置、ウクライナへの政治的関与に関する発表が、ロシアに対する意図を証明するものであることを見抜いている。したがって、クレムリンは「米国が意図的かつ熱心に "火に油を注いでいる "と考えている」。

 

(和訳終了)

 

2014年のクーデターのもっと前から、もっと遡ると、CIAがソ連、ロシアを倒すべくウクライナで活動を始めたのが約75年前にもなります。(そのことは私のブログの過去記事でご紹介しています。)アメリカはウクライナをロシアとの代理戦争の場所に早くから選んで、ネオナチ民兵集団を訓練してきたのに、今さら責任転嫁する発言をするとは呆れますね。

 

米国にしてみれば、ロシアが国境を超えて「特別軍事作戦」の為にウクライナ領内に入ってきたときは 特にネオコン政治家たちは「待ってました!」とばかりの大喜び状態だったのでは・・・。

 

また、私が過去記事でご紹介したように、2019年に すでにゼレンスキーのアドバイザーのオレクセイ・アレストビッチ氏がロシアのウクライナへの軍事侵攻をほぼ正確に言い当てる発言をしています。↓

ゼレンスキー大統領の顧問、2019年に露の侵攻をすでに予言、というよりも期待する発言

 

だから、ウクライナ側も、米国側も 両方が 露の侵攻はすでに予想していて、その規模も概ね、予想していたのですよ。

あと、ロシアの「作戦」が始まったのが2月24日ですが、その前の2月16日から、東部ドンバス地域への自国民に対する砲撃の回数も激増して、ロシアを激怒させ誘い込むように仕向けていたのも米国とウクライナ側です。↓

【必見】バイデン大統領がロシアの軍事侵攻を予測できた理由

 

彼らが想像したシナリオ通りに むしろロシアが戦争に引きずり込まれたのに、「警告したのに、それを真剣に受け止めなかったゼレンスキーが悪い」とか「警告は聞いたが、規模がこれほどとは思わなかった」とお互い、言い争っているのが 実に白々しい・・・。

 

このようにバイデン大統領が焦っている理由は 米国がインフレに苦しんでいるのに、バイデンが「ガラクタになる」と言ったルーブルの価値は 侵攻前の水準に戻ったどころか、ここ2年で最も高い価値になっているし、経済制裁により、市場での原油や天然ガスの価格も上昇してロシアの収入も増えています。もちろん、ロシア国内で 全てのものが値上がりがないわけではなく、ハイテク関連部品等の一部のものは値上がりしていますが、それでも 庶民の生活にとっては 生活必需品である食品やガソリン、電気代の大幅な値上がりのほうが辛いわけです。

 

ロシア経済に致命的な打撃を与えるはずが、むしろ ロシアに制裁を課した、欧州や米国、日本のほうが打撃を食らって、その米国の苛立ちが ついにプーチン批判だけでなく、ゼレンスキー批判にもなったわけです。