米国がウクライナに大量に与えたジャベリンやスティンガー等の兵器ですが、以前も一部は闇市場に流れているという記事を私のブログの過去記事で書きました。↓
それが「闇市場」というよりも 堂々とネットで売買されているものもあるようです。
Ukrainians are selling Javelin missiles on the dark web for 30,000 USD a piece.
— 🌽 CORN POP 🌽 (@Fishcak18433002) June 2, 2022
In case you were wondering where much of that $40 billion will go, this is where. pic.twitter.com/nJLsob9uIb
上のtwitterはウクライナ人がジャベリンを30,000米ドルで売っているという情報。
ロシアのニュース、RTでも記事がありましたので、本日はそれをご紹介します。
元記事はこちら。↓
Pentagon pressured to keep track of US weapons in Ukraine
(和訳開始)
ペンタゴン、ウクライナにある米国製兵器の追跡を求める圧力を受ける
武器の横流しを防ぐには、ロシアが軍隊を撤退させるのが一番だと、米軍関係者が述べている
国防総省は、400億ドルの最新の支援パッケージの下でウクライナに送られる予定のアメリカ製兵器について、より強固な監視を行うよう米議員から圧力を受けていると、ポリティコが木曜日に報じた。国防総省は、兵器が悪人の手に渡るのを防ぐ最善の方法は、ロシアがウクライナから撤退することだと回答した。
海兵隊のアントン・セメルロス中佐は、監督問題について聞かれた際、「転用のリスクは、あらゆる武器移転の可能性を評価する際に、我々が日常的に評価する多くの検討事項の一つである」と述べた。「この場合、ロシア軍がウクライナから完全に撤退することで、リスクはかなり軽減されるだろう。」
米軍は「ウクライナ政府が譲渡された米国製防衛装備品を適切に保護し、説明する能力を有していると確信している」とも述べた。
米議会が先月承認したウクライナ支援のための数十億ドルの支出方法について、必要な説明責任を果たす能力について米議員たちの間で懐疑論が強まる中、同高官はこうコメントした。
軍事委員会のメンバーであるエリザベス・ウォーレン上院議員は、説明責任が「過去と未来の両方の資金要求に対して決定的に重要」であると国防総省に警告した。ウォーレン議員は、国防総省が議員に対して、ヨーロッパの安全保障プログラムに関する「数年分」の報告書を課す義務があるとし、「ここでの言い逃れにはうんざりしている」と述べたと、ポリティコ誌は伝えている。
ランド・ポール上院議員も同様の感想を述べている。彼は400億ドルの軍事支援策の承認を引き延ばし、監察官による監督規定を法案に入れたのである。財政に厳しいと公言している彼は、共和党の中で、党内を割って最終的に法案に反対票を投じた11人の中の一人である。
ロシアは、西側諸国によるウクライナへの武器流入は、国外を含むあらゆる悪用途に使用される恐れがあると警告している。インターポールも今週水曜日、同じ懸念を表明し、犯罪組織が不正な兵器の供給源としてウクライナに関心を寄せていると述べた。
米国は、政治的目標を支援するために紛争地帯に密輸した武器の行方を見失った前科がある。最近の例では、シリアがそうだ。米国は、反政府勢力がアサド大統領を打倒することを期待して、訓練と武装を行った。対戦車ミサイルを含む武器の一部は、ジハード主義者の手に渡ったり、闇市場に流れたりした。
軍事委員会のメンバーであるルーベン・ガレゴ下院議員は、ポリティコの取材に対し、アメリカの武器に関する過去の問題を認めた。しかし、「ウクライナは別の話だ」と述べ、アメリカの兵器システムを保護するためにウクライナ政府を信頼していることを示唆した。
(和訳終了)
なんか米国政府当局者の言い分が完全に的外れで呆れますね・・・。
もう すでに米国は1,400基もスティンガーミサイルを、ジャベリンは少なくとも5,500基以上をウクライナに送ったのです。
(情報元:US Army signs deal to backfill Stingers sent to Ukraine )
そのうちの多くはロシア軍が武器倉庫で破壊したりしていますが、全て破壊することは不可能なので、ある程度の数は前線のウクライナ軍兵士に渡ったり、軍事施設や民間の施設等にあるはずで、それが「ロシア軍がウクライナから撤退したら解決する問題」って、兵器が拡散してしまった今からでは ロシア軍の撤退云々は関係なく、それを回収するのは不可能なのに、確信犯的にとぼけた事を言っています。
すでに闇市場やネットで売られており、テロリストに渡る、あるいはすでに渡っている可能性も高いのに、たとえば テロリストがスティンガーで、民間のヘリコプターや、離着陸のために低空で飛んでいる民間の旅客機を狙ったりする可能性だって今後あるわけです。
また、「ウクライナは別」「ウクライナ政府を信用している」っていうのも 米国の兵器産業を儲からせてウクライナへの大量の武器供与を正当化するための戯言でしょう。
兵器だけでなく、多くの国から人道支援の為に送った物資まで横流し状態の、腐敗した今のウクライナの状況が信用できるでしょうか?
↓
ウクライナへの支援物資は
— ファイヤーボディ (@firebodymaga_jp) April 28, 2022
ほぼ横流しだそうです https://t.co/rqqRRriqcy
米国は このウクライナに 多連装ロケット砲、HIMARSを与えることを決定しました。(今のところ、4基のみのようですが)
射程は70~80kmほどと言われています。
しかし、西側が宣伝しているような"GAME CHANGER" にはならないという意見が多いようです。
理由はバッテリー等の輸送に10~15台のトラックが必要(下の写真)、設置して撃つ準備をするまでにかなり時間がかかる、ロシア軍は世界でも最も優れている防空システムを持っており(西側もそれは認めている)、多連装ロケット砲にも対応している、効果的に運用するには ある程度訓練が必要 等の理由です。
ロシア軍の防空システムについて、米の戦略国際問題研究所(CSIS)が書いた記事↓
Russia now possesses some of the most advanced air and missile defense systems in the world. Russian air defense systems are also highly proliferated and are currently in use by dozens of nations around the world.
↓
ロシアは今、世界で最も進んだ対空とミサイル防衛システムをいくつか持っている。ロシアの対空防衛システムは非常に普及しており、現在、世界の数十カ国で使用されている。
この多連装ロケット砲(HIMARS)システムを運用するための訓練期間について
10週間の基本トレーニング
4週間の上級者向けの個人トレーニング
ASVABスコアが95以上(→これは算術、数学等の能力がかなり優れていることが求められる)
算術や数学が得意でないといけない ということは 適当に敵がいる方向に撃てば良いというものではなく、やはり 何処に落とすか という軌道計算をしないといけないという事でしょう。
以上のようなことを考えると、英語が堪能で、且つ計算や数学が得意なウクライナ兵を何名か選んで今からトレーニングさせたとしても、運用できるようになるまでに時間がかかるし、この4基の多連装ロケット砲は 西側メディアが煽っているような「ゲーム・チェンジャー」にはならない可能性が高いです。
以上のようなことを↓のYoutubeビデオは言っています。
もちろん、この戦争が 秋になっても終わらない位に長引けば、十分に訓練が間に合って、この多連装ロケット砲が ロシアの防空システムの層が薄い場所や局面で、秋以降威力を発揮できる可能性はあるかと思いますが、(その前に 輸送中にロシア軍のミサイルによって破壊されなければ、の話ですが)米国がこの兵器を今からウクライナに送る というのは 米英を中心とした西側は 戦争をできるだけ長期化させたい というサインなのだと私は思います。


