今、日本で生活している人の多くが ガソリン価格や電気料金の値上げ、食料品の価格の高騰に不安になっているものと思います。私もその一人です。

 

私は過去の記事で ウクライナでの戦争は本来、外交努力で避けることができたはずのものだった ということを複数回言ってきましたが、食料や燃料価格の異常な高騰に関してもそうです。

 

ロシアは世界第1位の小麦輸出国でもあり、ウクライナは世界第5位の小麦輸出国です。

露宇が戦争をやれば、小麦の輸出量が大幅に落ち込むのは目に見えていて、それでも戦争をやりたがっている人達がけしかけたのです。

 

戦争が始まって以降も 西側メディアの多くは、「ロシアが黒海を封鎖しているせいで ウクライナの小麦が輸出できなくなっている」 と言っていますが、そうではなく、ウクライナが黒海にたくさん機雷をまいて、それをロシアが撒いた!と言って自ら港を閉鎖したからです。

(情報元:Youtubeビデオ:Who’s REALLY Responsible For Inflation & Food Crisis? (Hint: It’s Us))

 

また、小麦だけでなく、ロシアは肥料の最大の輸出国でもあります。肥料輸出全体の13.3%占めているので、欧州の農業国も肥料の価格高騰に苦しんでいます。

 

燃料に関しては言わずもがな、ロシアは原油生産量世界第3位、天然ガスで生産量世界第2位です。

 

資源のない日本は ロシアからの天然ガス、石油は全体の10%程度とは言っても、中東の産油国からの輸入に頼りきっています。

そのような中で、アメリカがギリシャに要請してイランからの原油輸出のタンカーを差し押さえ、その「仕返し」にイランが ギリシャのタンカー2隻を差し押さえたようです。

 

これはロシアからの燃料に加えて、今後 中東からの燃料輸入の不安定化を示唆するニュースにもなりますので、本日はこのニュースをご紹介します。

 

元記事はアメリカのAP通信の報道です。↓

Iranian oil tanker’s cargo seized in Greece after US request

 

(和訳開始)

 

米国の要請を受け、ギリシャでイランの石油タンカーの積荷を押収

 

ギリシャのアテネ(AP通信) - 先月ギリシャ海域で停泊したイラン船籍のタンカーの原油が押収され、米国の要請を受けて別の船舶に移されていると、ギリシャ政府関係者が木曜日に明らかにした。

同関係者によると、「船の積荷に関する米国当局の司法介入」を受け、エーゲ海のエビア島にあるカリストス港で、米国政府の費用負担で石油の「引き渡し」手続きが進められているとのこと。

この関係者は、この件について話すために名前を明かさないことを求めたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。ワシントンの司法省報道官と在アテネ米国大使館は、木曜日にコメントを控えた。

ギリシャのメディアによると、ラナ号は米国と欧州連合の対イラン制裁に違反して、10万トン以上のイラン産原油を積載していたとみられるという。

同船は4月15日、カリストス沖に停泊していたところをギリシャ当局に一時的に取り押さえられたことがある。当時、同船はロシアの旗を掲げ、最近、船名を Pegas から Lana に変更し、19 人のロシア人乗組員を乗せたままであった。ギリシャの沿岸警備隊によると、ウクライナ戦争のためにロシアに対して課されたEU制裁に違反した疑いがあるため、押収されたとのことです。

EU圏の制裁には、さまざまな商品の輸出入禁止、ロシア船籍の船舶のEU港への入港禁止が含まれている。

数日後、同船舶は解放されたが、Karystos 沖に留まり、今月、ロシアからイランに旗を変更した。ギリシャの管理するタンカーが、1 日に Lana に横付けしていた。

イラン国営メディアは 2 日、イラン外務省が、ギリシャ領海でイラン船籍の船舶から貨物を押収した疑いで、ギリシャの公館長を召還したと報じた。IRNA 通信によれば、貨物は米国の圧力により裁判所命令で没収されたもので、イラン外務省はこの措置を "国際海賊行為" と呼んでいるとのことである。

 

(和訳終了)

 

米国はイラン、ベネズエラ、シリア、ロシアといった産油国にも経済制裁を課しているので、”制裁破り”と称してこれらの国々から出入りや通行する石油タンカーを差し押さえるというこの手の行為をよくやっているのです。

 

記事の中で赤字にした部分、米国政府の費用負担で石油の「引き渡し」手続きが進められている って、ギリシャから米国に引き渡された後のオイルがどうなるか・・・? ちゃっかり自分のものにして転売するつもりなんですよ。

 

このYoutubeビデオの6分あたりに、その言及があり、「2020年、アメリカは差し押さえたタンカーに満タンに入っていたイランの石油を4000万ドル(日本円換算で約50億円)で売っていた。」とあります。

 

他国にイチャモンつけて、資源を輸出しようとしただけで「制裁違反」と称して資源を押収し、それを転売するって、米国のやってることは『泥棒』以外の何者でもありませんね。

 

資源がない日本は それでも中東からの石油や天然ガスに依存しなければならない。

そんな中、またまたアメリカのせいで、石油やLPGのタンカーが多く通過するホルムズ海峡での緊張が高まることになりそうです。↓

 

↓

イランはとても強いメッセージをアメリカ合衆国に送った。

「もしお前が 私達がオイルを売るのを止めるのならば、ただの1滴のオイルさえもペルシャ湾を通させない。そしてギリシャはアメリカと組んで、イランのオイルを盗んだ。」