ウクライナでの戦争、色々なご意見があるでしょうけど、私の意見は あくまで日本政府の外交姿勢は「日本の国益」第一主義 で考えるべき と思っています。
というか、各国が国益第一主義の行動を実際にやっているのですよね。
この機会に、武器を大量に販売しているアメリカやイギリスはもちろん、ロシアからの天然ガス購入をやめないドイツ、オーストリア、ハンガリー、「ロシアからガスを買わない!」と宣言した裏でドイツからの逆流したガスを買っているポーランド。
西側以外の国では ロシア擁護に回っている中国、インドはロシアからの石油、天然ガスの輸入を増やしています。いわゆる”BRICS”の中のブラジル、南アフリカもロシアへの経済制裁に参加していません。
同じくロシアへの経済制裁に参加していないイスラエルやトルコもしたたかな国です。
イスラエルはロシアへの経済制裁に参加しないことによって露とイスラエルの二重国籍である富豪のオリガルヒの資産をロシア→イスラエルに移動させるのを推進できます。また、トルコはNATO加盟国でありながら、ロシアの防空ミサイルのS-400を購入したり、米と露2カ国を上手く利用するようことをエルドアン大統領が以前からやっていましたが、ロシアとウクライナの戦争の「仲介者」を装いながら、トルコ製のドローンのバイラクタルをウクライナに大量に売ったり、ウクライナへの軍事侵攻でシリアでのロシア軍の兵士が少なくなった隙を突くかのように、シリアのイドリブで シリア軍やクルド人部隊への攻撃を激化させています。
アメリカは バイデン大統領が3月末に「アメリカはロシアから石油は買わない」と言ったのに、実際はロシア産石油の輸入を増やしています。
US oil imports from Russia increase by 43%
”アメリカはロシアからの石油の輸入を続けていただけでなく、輸入量も43%増の日量100,000バレルにまで増やした一方で、欧州各国に反ロシア的制裁の導入を強いた。" (上記のリンク先記事の一部訳)
アメリカは石油はシェールオイルで自給はできるのですけど、シェールオイルは重油の製造には向かないのだそうで、ロシア産とかベネズエラ産、イラン産の原油のほうが重油生産に向いており、もしも米シェールオイルで重油を作るとなると、かなりコスト高になってしまうようですね。(この件に関してはネットニュースのコメント欄からの情報で、情報源のURLを記載できなくてすみません)
日本も サハリン2からのLNG輸入は撤退しない という表明をした点だけは良かったのですけど、外交官追放、中央銀行にあるロシアの国の資産凍結やウクライナ軍への後方支援とも解釈できるような防弾チョッキ、化学・生物兵器用防護服、ドローン、輸送機派遣等は あまりにも制裁を前のめりにやりすぎたと思います。あくまで赤十字等への人道支援に留めるべき。
ウクライナは政治家の腐敗が酷いので、あくまでも「人道支援目的」で送ったはずのお金が政治家の懐に入るかもしれませんしね。だから政府に直接渡すのではなく、赤十字や国連難民高等弁務官事務所等を介したほうがよかったと思います。
本当は トルコやイスラエルや中国ではなく、日本のような第二次世界大戦後以降、戦争に加担していない国が露宇の戦争の仲介者になれれば良かったのですけどね。
プーチン大統領が最も多く会談したのが安倍晋三元首相なのでしょう?
安倍さんは ミンスク合意を守るように、ウクライナにも言っていた という話がネットで漏れ伝わってきますが、それが本当ならば、なおさら露宇の戦争の仲介者になるべきだったし、もしもロシアに外交的に「貸し」を作ることができれば、北方領土交渉も優位に進めた可能性や、ロシアと中国が 今のようなべったり蜜月関係になるのも防げたかもしれません。
しかし、岸田首相が前のめりになって米に追従して露に制裁したために、この戦争で露に対して貸しを作ることができたのは 露に経済制裁をしない中国で、その結果、最悪 有事の場合、日本は対中・露・北朝鮮の核保有3カ国に対して三正面作戦を強いられるかもしれない という皮肉な結果になってしまいました。
日本が最も警戒しなければならない相手はロシアではなく中国で、安倍さんも 中露をこれ以上蜜月関係にしない為に、ロシアを巻き込んだ形で「中国包囲網」を作る意図が 本来あったのではないかと思います。
私は 個人的には安倍氏も含めて グローバリズム推進の自民党の政治家があまり好きではないですが、安倍氏がやってきた「対中包囲網」の外交努力を 全てぶち壊したのが岸田首相だと思っています。