皆さん、はじめまして!
あるいははじめてではない方もきっといらっしゃるでしょう。
おひさしぶりです。大津秀一です。

現在僕は緩和医療医として活動しています。
緩和医療医、皆さんはご存知ですか?
ちゃんと医師免許も持っている普通の医者なんで
怪しくはありません(と自分で言うのも何ですが)。

最近医者で作家である、久坂部羊先生の『日本人の死に時』
という本を読みました。そのp166~167にこのように
記されています。


だれでも安心して楽に死にたい。それは当然の思いでしょう。
だけど長生きに執着したり、やみくもに死を避けようとしていると、
そのチャンスを逃してしまいます。どこかで、生かす医療から
死なせる医療にハンドルを切らなければならない。
治すことばかり考えている医師には、その発想がありません。
適当な時期に上手に死ぬためには、それを支えてくれる専門家が必要
です。
それが”死の側に立つ医師”です。
快適な死を支えるためには、幅広い知識と確かな技術が必要です。
信頼感や安心感を与える人間的な度量も求められるでしょう。
しかし、これまでの医学は病気を治すことばかりに気を取られていた
ため、快適な死を実現する方法をほとんど確立していません。
死を支える医療は、全分野の中で明らかに遅れているのです。
(以上引用)


僕は”死の側に立つ医師”です。
既に数百人の方の終末期と臨終に立ち会い、彼らが
穏やかで安らかな時間を過ごせるように、全力でお手伝い
させていただいて来ました。

僕の所に来て下さった患者さんやご家族には
(もちろん価値観が僕と著しく異なっている場合は困難では
ありますが)、今の日本で最良の終末期を過ごしていただける
という自負があります。
それは臨床家としての経験に裏打ちされたものです。
医者の中でも、特にたくさんの死を看取ってきたという、ゆえに
それだけたくさんの患者さんから学んだという、その経験が臨床に
活きています。

誰もが必ず死にます。
では、誰もが「同じように」死ぬの
でしょうか?

答えから言ってしまうと、そうではないから、
僕のような”死の側に立つ医師”が必要なのです。
とはいっても、別に命を縮める”安楽死”を行うわけでは
ありません。命は縮めず、苦痛を取る、これが真髄です。

これから色々な話をしていこうと思いますが、
どうか末永くよろしくお願いします。