グレープフルーツ殺人事件……って聞いたことありますか?


ある所に、一人の悲しき会社勤め人がおりまして……。彼女は毎朝、朝食とお弁当を作っているのですが、粗野な育ちの彼女は、品のないことに弁当を作りながら朝ごはんを食べるです。また、彼女は食事を終えてから会社に行く用の服に着替えるため、食事の準備は寝巻のまま行っており、事件当日も彼女は汚い寝姿のまま台所にたっていたのです。

いつものようにグレープフルーツを切り、そのひとかけを口に放り込みながら卵焼きを焼いていたところ……空腹のため咀嚼が少なかったのか、呑みこもうとしたグレープフルーツが喉につまり、息ができなくなり……。せきこめば大丈夫と思い試してみると、喉から謎の音がでるばかりでいっこうに出てくる気配はなく、虚しく時間は流れ……。ああ、わたしはこんな汚い恰好で死ぬことになるのか、あと数時間後に起きてきた友人が、こ汚いかっこうのわたしが倒れているのを発見することになるのか……と意識が朦朧としてくるなか、彼女は最後の力を振り絞って指を喉にいれ、グレープフルーツを取り出したのでした。


……お姉さま、食べながら食事を作るのはやめたほうが良いようですよ。


あ、あと梅ぼし殺人事件という話があるのですが、聞きたいですか?


……まったく同じ経緯ですよ。懲りない女だと言いたければ言えばいい……。


まあ、そういうわけで、三途の川を行ったり来たりしている人が作った夕餉はこちら。


赤貧亭


こんなんでました。

ちなみに、これは前菜。



赤貧亭


でメイン。

週末にワインを飲むから洋食をと思ったのですが、昼はサンドイッチという感じだったのでまあ友人も夜は米が食べたかろうという思いやりですね。。。なんて優しい……。


<献立>

・ 鰹と香味野菜の寿司

・ 胡瓜と木耳の韓国風和

・ 冷製トマト豆腐の餡かけ

・ 自家製がり

・ 大根と水菜の柚子胡椒サラダ

・ しじみの潮汁

この日はスパークリングワインを飲んだのですが、鰹のお寿司には良く合ってとても美味しかったです。脂ののった鰹!最高ですね……。

ちなみに、鰹は前日薄切りにしておき、酒、醤油、生姜のすりおろしにつけておいたもの。それを茗荷、大葉の千切りを混ぜ込んだ酢飯の上に散らしました。


……まあ、そんなこんなで死にかけたこともありまして、やはり人間いつ死んでも良いように常に美しい恰好をしていなくてはいけないと考えを改めた次第で……。それにちなんで一句詠んでも良いですか?



よい写真 友に託し 遺影とす


……自分の気に合った写真を遺影にしてもらうため、写真を指定しておくことにしました……。半目の写真とか、間違っても使わないでほしい……。