ハワイ旅行記その5
ハワイ島、ヒルトンワイコロアヴィレッジの見どころは景色以外もある。それは、サンセット前に毎日ある、気にしなければうっかり見逃すイベントである。
夕方5時すぎになると、ふわりと香ってくるものがある。それは、ガスのニオイである。
するとホテルの南から北を結ぶ散歩道を一人の男性がタッタッタと走ってくる姿が見えるのである。
彼は、その散歩道に設置されているトーチに
火をつけて行っていたのだ。
ラムちゃん柄のスカートにビラビラしたもん膝からぶらさげたこの衣装。世界観ありすぎるメールアドレスはきついが、このハワイのポリネシア文化ムンムンの世界観の衣装は素晴らしく、ただトーチに着火させず、ハワイらしさをゲストの皆さんにお届けしたい、というヒルトンの心意気にオチたのである。
少し肌寒くなりかけた夕方にこのトーチがふわりとカラダを温めてくれるのだ。
この演出に感動し、翌日も、同じ時間にスタンバイしていたのだが、トーチマン、なかなか現れないのである。サンセットがもう始まっているのに、来ないのだ。
すると、ホテルの中央部分のトーチに火がついたのが見えた。よし、間もなくやってくると待っていると、昨日とは様子がちがうのだ。同じ格好はしているのだが、そのトーチマン、息をゼーハーさせているのだ。
よく見ると、ラムちゃんスカートの上に一段肉がのっかった、ザ・たっちみたいな体型のトーチマンが走ってきたのだ。
野性味あふれる男感ゼロ
ノーポリネシアンである。
走んの辛そうやんかとゲストに同情させるような、現代のぬるま湯生活が生み出したボディーのトーチマン。そら東京ドーム7個分の敷地を端から端まで走るのは、彼にとっては苦行であろう。
非日常を楽しませていただいてる我々。
それは、彼らの「あぁ~今日オレ、トーチマンの日か~」とシフト表を見ながら天を仰ぐ彼らに支えられているんだな、と。
彼らもまた、どこかで、誰かの日常が彼らの非日常を作り出して感動できる日があることを全トーチに火をつけ、今日のトーチ番を終わらせた彼を見ながら、そして優しく揺らぐトーチを見ながら切に願ったのであった。
ありがとう、トーチマン。
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