郵便局へ行った。

 

いつも長蛇の列なのだが、前からおばあちゃん、おじいちゃん、だいぶおじいちゃん、おっちゃん、すっごいおばあちゃん、おじいちゃん、ワタクシ、おじいちゃんの順に並んでいた。オセロなら、ワタシ完全ババァになるとこやった。

 

 

カウンターは4つ窓口があるのに、2つしか開いていない。その一つの窓口には、品のよさそうなおばあちゃんがいた。

 

支払いを済ませ、財布をバッグに入れようとした時、カウンターに置いてたおばあちゃんのメガネがば~んと飛んで、地面に落ちた。おばあちゃん、その時、ちょうど財布をバッグに入れ終えてチャックを閉めていたので、それを終えたら落ちたメガネ拾うんかな~、と見ていると、そのまま、出口へと向かっていったのだ。

 

おばあちゃんにとって、あのメガネは大事に違いない。どれくらい大事かって?

X JapanのToshiにとってのサングラスほど

まぁ、ATSUSHIでもエエねんけど。

ないと文字見えんようになってまうよなぁと。

 

すぐ拾って、「すみませ~ん」と言いながら追っかけるも、そらメガネ落ちた音に気付かんのやから、そう簡単に振り向いてもらえない。大きい声だして、やっと振り返る。「メガネ、落としはったんちゃいます?」と言うと、「うわぁ、ホンマや」と。

 

 

無事、おばあちゃんの元にメガネが戻ったところで、長蛇の列に戻り、一番後ろについた。すると、ワタシの前にいたおじいちゃんが

「ここや、ここ、アンタの位置は、オレの前、そこに戻り」と。するともう一人のおじいも「せやアンタの位置はここやがな、元々ならんでた所に戻りなよ」と言うのだ。

 

優しさでとけてまうや~ん

 

と思いながら、その場所に戻る。

前のおじいちゃんが、「落としたん気づいたけど、ワシが拾って、追っかけたら間に合わん。アンタがいってくれてよかったよ」と言い、最後に「アンタ、エエ人やな」と。

 

照れてもうて、thanksと返すので精一杯。

知っている、ワタシは、この時、ちょっとうつむき加減で、引くほどはにかんでいたことを。

 

 

しじゅうのはにかみって、アンタ

きっしょいわぁ 

 

 


午前中の年齢層高い客が並ぶ郵便局。ゆったりと時間が流れて、長蛇の列でも案外好きなのだ。