一時帰国2日目。
髪の毛を綺麗さっぱり、「今の髪型」にしてもらい、子ども2人と共にランチをしようと中国人をかきわけながら、銀座の中央通りを歩いていた。
すると後ろから「スミマセーン」と声をかけられた。
中年男性が立っている。
「僕、ジュニアの男の子をスカウトしている者なんですよー」
ときた。
この世の中ホンマにスカウトってあんねや、と思いながら、やや舞い上がる気持ちと、コレなんか胡散臭いヤツちゃうか、引っかからへんで、と妙に慎重になる自分がいた。
マネージャーをしているというこの男性が喋り出す。
「うん、例えばね~、うん、週末とか、うん、収録とかに遊びにきてみるって感じで始めてみてもいいんだよ~、どうだろうお母さん」と。
キライ、だいぶキライ
文章の出だし出だしの「うん」が1番イラっとする。ほんでお前に「お母さん」と言われたないわ。
「海外に住んでるんで無理なんです」とお断りしようとすると、食い気味に
「夏休みだけでも全然いいんですよ~」ときた。
「事務所が西麻布にあるので、来週どこかで来れないですか?予約説明会するんで」と来た。
その事務所の実績が書かれたB5の紙と名刺を渡され、「1日考えてください、で明日お返事を聞きたいので、電話番号を教えてください」と言う。
早口な感じ、ウザい口調、すぐに結果を知りたいと急ぐ感じ、
実に怪しい
「海外ローミングの契約してないので、携帯使えなくて」というと滞在先のホテルの番号をと言い出した。
なんとしてでも連絡を取れる番号を取得しようと、苛立ちさえ感じる口調になる。
限りなくアカンやつ
色々見え始める。
ジュニアの男の子
西麻布の事務所
予約説明会
勘違いや舞い上がりを助長させる単語の数々。そして
A4でなくB5という用紙を使用しているしっかりとした企業感が感じられないサイズ選び。
「もう明日には大阪へ移動してそのまま海外戻るんで、説明会にも伺えません」と答えると、左手に持っていた実績シートと名刺を返してくれと催促してくるオッサン。
手渡した途端、では、と去っていく。
きっとその予約説明会とやらが山場であり、登録し立派な宣材写真を撮るからと金を要求され、結局お呼びがかかるのはエキストラ的な・・・。
決して詐欺ではないけども、ってヤツちゃうのか。
しかし・・・、
「俺、スカウトされてん」
とご満悦の息子。
「ママ、荷物重い?持とか?」
と上機嫌なムスコ。
うん、悪くない流れを、うん、残していってくれたようだな。
ポチッと、おおきに。