まぁ、こないによう物が壊れることよ。
朝5時半。娘のお弁当をせっせと作り、ほっと一息したところで、チョロチョロと水の音がした。いやいやまさか、と思いながら、シンク下の棚を開けてみる。だいぶ水をまき散らかした後だった。
そのチョロチョロとは、台所シンクの下のパイプから水が漏れ、その漏れた水がたまり、溜まったところに落ちるからこそ出ているチョロチョロ音だった。
漏れているパイプのつなぎ目を強く閉めてみたが、漏れまくる。
すぐに水を出し、拭き、大き目のボウルをパイプ下にあてがった。すぐにボウルは水で一杯になる。その水を流しに捨てた。
あかん、何してんねん。
せっかく集めた水、また漏れるパイプをつたって降りてくる。おかえり。いや、おかえりやあらへん。朝はあかん、頭が全然働いていない。
早朝なので、オーナーにメールで知らせる。午後3時ごろ、ようやくオーナーから連絡がきた。今日の仕事帰りに様子を見に行くと。
様子は見てもらわんでも結構。お伝えした通り、ダダ漏れですねん。一刻も早く直してもらいたいんですけども。
自分でなんとかできないものかと、シンクをよく見てみた。
アメリカに多い、ダブルシンクのタイプ。見ると、それぞれのシンクからパイプがのびている。ということは。漏れない方のシンクを使えばそない不便でもないやないか。ええことに気付いたなぁ、と思いながら、数枚のお皿を洗う。
チョロチョロチョロと期待を大きく裏切る音が聞こえる。
へ?下に落ちていく導線のハズなのに、どういうわけか途中でわざわざ漏れる方のパイプを経由する。
夕方、オーナーが状態を確認しにきた。彼はいつもそうだ。自分の目で状態を確認し、これはわしの手におえん、と思った状況ならば、そこから業者へ連絡する。つまり、いつもいらんワンクッションを挟むということだ。
ただ、今回は、わしが直せそうや、と言い出した。
明日の昼休憩の1時間の間に来て直すというのだ。おっさん、ほんまやろな。ほんまに1時間で直せるんやろうな。
日本にいた4年間は何にも壊れなかった。やっぱりニッポンってすごいねんなぁ。