これほど理解に苦しむ格闘技はない。ファンの方には申し訳ないが。


相手を立たせておいて、一人ロープへ駆けてゆき、戻ってきてバーン、って。おいおい、よけれるやろが、と思ってまう。


コーナーのロープによじ登り、うぉーーーと雄叫び上げるパフォーマンスしてから、横たわってる相手にとびかかる。いやいや、うぉーーゆうてる間に、さっと横行っとけよ、と。


昨日、旦那がテレビで放映されていたプロレスを楽しそうに見ていた。


プロレスアメリカ版、胸元強調した全身スパンコール、きらっきらの服着て肌露出したおしたおねぇちゃんがリンク横で応援している。


負けかけてる悪役の彼女役らしい。


頑張れと、その悪役に発破をかけている。ところがどんどん追い込まれてしまう。すると、あろうことか、その悪役、彼女をリンクに連れて上がり、盾のように彼女を前にする。


さすがに相手も「女」を殴るわけにいかず、攻撃がとまる。その瞬間をついて、悪役が反撃に出る。会場大ブーイング。これに味を占めた悪役。その次にやって来たピンチにも彼女を盾にする。ところが、相手は攻撃を止めようとせず、女越しに悪役を殴りかかろうとする。悪役、女を1人リンクに残し、逃げていく。女、リンクでパニック。


何やコレ、コントか?


連れ戻された悪役は、その後へっ?というタイミングであっけなくやられてしまう。そして会場は大盛り上がり。


旦那に聞く。何がおもろいんと。今から殴りますよ~というのを長々とみせといて、9割がた裏切りなく想像通りに殴る。相手も殴られるように待ってるやん?ちょっとした茶番やないか、と。


旦那、そんなん、新喜劇と一緒やん。桑原和子が出てきたら、「ごめんください、どなたですか?」の一人芝居玄関で始まるの期待するやろ?島田珠代でてきたら、壁に当たって、「男ってシャボン玉」って言って欲しいやろ?と。


確かに.....。


期待通りの展開になることの喜びか。ほな、なんで、観客は、期待通りのストーリーやのに、いちいちブーイングしたり、喜んだりするねんな。


ほぼ期待通りに事が運び、自分の予想があたることに喜びの声が上がり、時折おこる裏切りに、おっと、予想が外れたなぁ、と言う気持ちでうっかり声が漏れるんや。だからこそ、期待通りの展開になると、更に喜びの声も漏れる、そういうことや、と言う旦那。


予想通りのギャクがでてきて、喜びの笑いが漏れ、笑い9割の終盤にちょっとしたタッチ―なシーンが盛り込まれることによりぐっと心に迫るものを感じてじ~んとなる。確かに、新喜劇のストーリに通ずるものあるなぁ、と納得。


これからはそんな新喜劇目線で、アメリカのプロレスを見てみたいと思う。




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