くせとは恐ろしい。


微笑みランドに住んでいた時、よくお腹を壊した。夜中に激しい腹痛で病院に担ぎ込まれたこともある。何があたるか、いつあたるか、あの国に住み始めたころは、それはもう「運」まかせ、というくらいに思っていた。


ある時、外国人御用達のスーパーへ行き、牛乳を購入。飲もうとした瞬間、もわ~んとしたニオイが届いた。


あかん、これは、いってもうてる。


賞味期限は数日後になっているというのに。


そうなのだ。あの国は輸送の段階で、炎天下に要冷蔵のものを平気で置きっぱなしにしたりする奴がいるのだ。今冷えてるから、賞味期限がだいぶ先だからと安易に信じてはいけない。


そんな日々を過ごすうち、なんでも口に入れる前に匂うという確認作業をするようになった。約5年そんな暮らしをし、日本に戻った。


帰国して間もないころ。家族でちょっといいところへ食事に行った時だ。子供たちがスプーンで食べ物を運び、クンクンと匂ってからパクリと食べた。日本は匂わなくても大丈夫、と言えど、クセになっているため、なかなかなおらない。


子供たちの小学校の給食は、子供たちの父母が毎日当番制で厨房に入り作っていた。非常に食育が進んでいる学校だった。作った父母は子供たちと同じ食堂で昼食を食べることになっている。その日は息子がよく見える位置に座っていた。


魚を食べようとしていた。なんと、一度クンクンと匂ってから食べたのだ。こら、作りたてじゃ。お魚も今朝届いたばっかりのええやつや、あいつ....。帰国してもう2年半が経っていたがクセはなおっていなかった。


この子たちが大人になった時、好きな人と付き合えるようになったのに、そのクンクン癖でフラれてしまってはかわいそうやと思い、私は口うるさく注意し続け、なんとか、匂わなくなっていった。


そして昨年末、我が家はアメリカへやってきた。


海外に暮らす、それは「やや汚い不便な空間での暮らし」とインプットされている我が家。それがたとえ先進国アメリカと言えど。


アメリカへ到着した日、レストランに行き、スープやピザをオーダー。やってきたクラムチャウダーにわれらが取った行動は、一度しっかり匂ってから食べる、だった。完全に無意識の世界。子供だけでなく、大人までも。


あれから9か月。日に日に、腐っているもには遭遇しないという経験を積み重ねていき、今は誰もかがないスタイルで落ち着いている。


ただ、息子は、フットボールの練習後のヘルメットの中や防具の中を匂っては、

くっせーっと言って喜んでおる。こいつだけは、クセではなく、別趣味だと思うことにした。




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アップママも匂ってごらんよ~という申し出を丁重にお断り。ポチポチっと今日もおおきに。