アメリカへ来てすぐ、何か楽しそうなテレビ番組はないかと探していたらマーサースチュワートの料理番組があるのを知った。この月刊誌でおなじみの人。
放映時間が早朝のため何本か録画をして見ることにした。優しく語りかけるような口調で番組は始まる。え~、それでは、今日はお野菜をおいしくいただく方法をご説明いたしましょう。
ええやん、ええやん。野菜な。サラダとかの副菜メニューが増えるのはありがたい。メモとペンを用意した。それでは、まず人参から、と始まった。
洗いましたら、葉の部分を切り落とし、ピーラーで皮をむき、オイルとバターを熱したフライパンに入れ弱火でゆっくりソテーします。やわらかくなりましたら、お砂糖をお好きな甘さになるように入れて、出来上がりです。
えーっと.....何から書こう。
これは料理とよぶのか?だいたい、オイル、バターに砂糖の分量が出てこないのはどうしたもんか。目分量がうまくいかないからこそ、こういう番組を参考にするんとちゃうんかいな。
さらに言うと、マーサーはんが持ってる包丁が、中華包丁やねん。ほっそい人参の葉を切り落とすだけの作業やっちゅうのに。オシャレに見えるんやろうか、その包丁が....
と、軽くショックを受けていると、番組は次のレシピに進んで行った。出てきたのは、さっき切り落とした人参の葉っぱ。
さっと油であげて、ソテーした人参に添えましょう。緑がキレイ!と自画自賛のマーサーはん。まさかとは思ったが撮りだめていた他の分もチェックすると、グリンピースをゆでる方法、ポテトチップスを作るためにスライサーを紹介して、揚げてみたり、と案の定の展開だった。
これは、いったい誰向けに作られた料理番組やねん。嫁入り前のお嬢ちゃんか?
しかし、ある一日だけは嫁入り前のお嬢ちゃんどころか毎日料理してる主婦にも難解な内容だった。
肉のさばき方。
ブッチャー呼んできて、でっかい鶏一匹まな板にバーン。タコ糸で足結んで、足の付け根、ザッって力で落として、はい、ここがモモになります、といって豪快に解体してバットに並べていく。昨日までは豆ゆがいてたのに、今日は精肉屋の匠の技を習えと?フットボールアワーの後藤ちゃうけど、高低差ありすぎて耳キーンなったわ、ほんま。
彼女の番組を見なくなったのは言うまでもない。