皆様はご覧になりましたか、

英国王チャールズ3世陛下の

米国連邦議会でのご演説を・・・!

 

私と夫(英国人)は

まずニュースとしてその断片を

ラジオニュースで耳にし、

それから新聞記事などで抜粋を読み、

で、思うところあってこの度

いわゆる『フルバージョン』を

Youtubeで見つけて視聴したのですが。

 

 

 

 

チャールズ国王(御年77歳)、

これ・・・この方・・・

この演説の巧みさは

ただごとではない・・・!

 

たとえばですね、国王陛下ったら

スピーチのほぼ一区切りごと、

体感だと1分に1回くらいの頻度で

『ジョーク』をかまして

いらっしゃるんです・・・!

 

それでそれが『滑らない』というか、

何なんでしょうね、我々日本人が

議会とか集会とかで

スピーチをする場合って

「真面目に話してナンボ」

なところがあるじゃないですか。

 

どうしても笑いを取りたいなら

スピーチ後半に

しておきなさい、みたいな。

 

それがマナーというか定型で、

定型から外れるのは

お行儀がよろしくない、みたいな。

 

たぶん英国・米国文化だと

そのあたりが日本式の考え方と

根本的に異なって

いるんじゃないでしょうか。

 

スピーチ開始直後に

挨拶と謝辞を述べたら

そこからいかに速やかに

最初の笑いを取りに行くかが

知的センスの見せ所、

みたいな印象です。

 

チャールズ陛下は

そこが大変にお上手で、

どっかんどっかんと笑いで

場を温めてから

かなりきわどい発言

「さあこちらも笑うところですよ」

みたいな感じで繰り出し

(聴衆は笑って発言を

受け入れざるを得ない)、

それで後半は潔く笑いを排し

真摯に格調高く発言を結ばれて・・・

 

これは・・・

 

間違いなく玄人・・・!

 

私は結構スピーチが

得意な方と自惚れていたのですが

チャールズ国王と比較したら

ひよっこもひよっこ、と

反省しておりましたらわが夫が

「でもこれが陛下のお仕事、

ご本業、ここがお下手な

わけがない立場の方で

いらっしゃいますからねえ」

 

それはそうですけど、

そりゃあれくらいの

立場の方になったら

いくらでもスピーチ

ライターを雇えるだろうし

プロのインストラクターに

公の場で話をする際の

様々なテクニックを伝授して

もらえるとも思う、

 

 

 

 

でも国王陛下のあの演説は

そこらへんの裏事情を

差し引いても素直に賞賛したい

素晴らしさを誇っていらした。

 

ただこれ、国王陛下の

真意と申しますか、

深読みしようと思えば

いくらでもできる

ご発言の数々と申しますか、

そういうのはどれくらい聴衆、

特にトランプ大統領に

伝わったんでしょうね。

 

「陛下、それは皮肉ですか?」と

尋ねたら微笑んで

「ほう、どうしてそう

お考えになられました?」と

二の太刀を浴びせられそうな・・・

 

これは本当に演説動画を

ご覧になって

いただきたいんですけど、

たとえばNATOとウクライナへの

陛下の率直なご意見は

私にも素直に理解できた、

一方マグナ・カルタ云々のあれ

(権力の抑制の重要性を指摘)は

消化するのに時間がかかった、

でもわが夫なんかは即座に

「うわ!聞きましたか、

陛下はすごいことを

おっしゃいましたよ!」

 

ここはね、聞き流そうと思えば

聞き流せたと思うんですよ、

「あー、なんか我が国の

歴史について

お話してくださってる、

予習ありがとうございます」と。

 

・・・演説をなさる陛下の

後ろに座っていた

バンス副大統領は・・・

 

陛下の発言の

含みに気づかれていた

様子なんですけど・・・

 

「これ、発言者が

陛下じゃなくて

言い回しがここまで

洗練されていなかったら

バンス氏は激高して

いたんじゃないか」みたいな

瞬間が何度かあり

・・・バンス氏の手元には

木槌が置いてあったんですよ、

副大統領は偉い、

よく自分を抑えた、

そして陛下は陛下で

壇上で潜在的凶器を背に

類(たぐい)なき勇気を

米国と世界に示された。

 

この演説はたぶん後世の

歴史の教科書に載ると思う、

参考書なんかは端的に

「英国王は米国に自制を要求、

NATO、ウクライナ戦争、

気候変動などの諸問題で

その姿勢を批判」って

書くんじゃないですかね。

 

でもトランプ大統領は

この演説を受けて国王陛下に

「敬意を表し」、

ウイスキー関税撤廃ですって。

 

・・・大統領ったらあまり

皮肉とか気になさらない系・・・?

 

それとももしや・・・

 

いやいやいや。

 

チャールズ陛下、

お見事でございました、

という話でございます。

 

 

陛下が渡英なさる直前に

例の大統領晩餐会での

銃撃事件があったんですよ

 

これを口実に訪米を中止なさっても

どこからも文句は出なかったと思う

 

私なんかも

英国の政治的立場を考えたら

ここは『延期』でお茶を濁すのが

正解なのでは、と思っていましたが

すごいですわ国王陛下

 

これぞ伝家の宝刀ですわ

 

英国王室の底力に

敬意を表しつつの

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