ここ2週間ほど

我が家のウェルサマー種雌鶏

(通称:ウェリー)が

たまごを産んでいる

様子がありませんでした。

 

奥にいる子がウェリー:

 

まあそういう時もあるさ、と

私は気にしていなかったのですが

夫(英国人)は割と真剣に

「これ、所定の場所

(鶏小屋の巣箱)以外に

ウェリーがたまごを

秘密出産している

可能性がありますよね」

 

・・・何だろう、この

悲観的(なんらかの理由で

雌鶏が巣箱を忌避している)

なんだけれども

楽観的(雌鶏はきっと隠れて

産卵を続けているはず)な

物の考え方は。

 

まあでもその可能性は

ゼロではないんです、

雌鶏は時々

そういうことをやるんです、

人間に見つからない場所で

たまごを産んで隠し蓄えて

ある日突然抱卵に入る、みたいな。

 

でも我が家はこの冬以降

敷地内に時々捕食獣(たぶん

キツネかアナグマ、あるいは

隣の家の犬)が

侵入している模様だし、

そもそも今年の我が前庭には

雄鶏が存在しないので

雌鶏が抱卵を開始しても

それは無精卵確定、雌鶏の

無駄骨折りに終わってしまうし。

 

そんなある日、そろそろ外も

暗くなってきた頃にわが夫が

「ウェリーが鶏小屋に

戻って来ないんですよ」

 

「おやそれは珍しいな」

 

鶏は鳥目なのか

外が暗くなると素直に

鶏小屋に入ってくれる生き物です。

 

「もしかして秘密の場所で

抱卵を開始しちゃいましたかね」

 

「君はまだその考えを

捨てていなかったのか」

 

私は私でその時外掃除の

後片付けなどをしておりましたので

夫の話は適当に流して・・・

さて本格的に暗くなり始めたので

家に入るか、その前に夫と

雌鶏の状態を確認するかな、と

鶏小屋のほうに足を向けましたら。

 

夫はコッパーマラン種の

雌鶏(通称:悪女)のことを

両手でがっしりと抱きしめ、

膝を曲げて腰を落として

その雌鶏をわれらが愛犬

アーシー(黄色大犬)の

鼻先に押し付け

「よく嗅ぎなさい、

これが雌鶏のニオイですよ!」

 

悪女ちゃん:

 

・・・夫本人は

しごく真剣であったものの

コッパー雌鶏は両翼を

押さえつけられた状態で

仰向けになって

ぱっかりと足を開いたまま

「なにこれ」みたいな顔をしていて

そんな雌鶏のお腹部分に

鼻を突っ込まされたアーシーも

「なにこれ」という表情をしていて、

まあ第三者的な目撃者の

立場になってしまった私も

「なにこれ」と思いましたよね。

 

こういう時の夫は

放っておくに限るので

私は見ないフリを決め込んだのですが

そんな私に気づいてか気づかないでか

夫はコッパー雌鶏を鶏小屋に入れると

アーシーを庭の中央に導き

『犬用』の強く弾む声で

「さあ行きなさい!

雌鶏ちゃんをとってこい!

(Go! Fetch the Henny Penny!)」

 

・・・夫はどこまで

本気なのかなあ、と

見て見ぬフリを継続していた

私の耳は、その10秒後に

けたたましく泣き喚く雌鶏と

「グーッドガール!

アーシー、グーッドガール!

妻ちゃん!妻ちゃん来てください、

アーシーはすごいですよ!」と

大喜びする夫の声をとらえたのでした。

 

我らがアーシー、

雌鶏の秘密出産アジト

(藪の中に見事に偽装、

私と夫には絶対に

見つけられなかった)を

まさかの発見。

 

 

・・・いやどうして

そんなことができたのか、

うちのアーシーは!

 

この子もしかして

英語っていうか

人の言葉が

本気でわかっている・・・?

 

アーシーの適正は

盲導犬ではなく

警察犬だったのかもしれません。

 

そんなわけで

雌鶏ウェリーの身柄と

彼女の秘匿たまご

11個は無事に確保。

 

 

夫はウェリーに滾々と

鶏小屋の安全性を説いておりました。

 

 

夫の「とってこい!」の

掛け声に反応したアーシーは

庭をぐるっと回ってすぐ

産卵アジトを発見・急襲

 

雌鶏ウェリーは

逃げる間もなく身柄確保

 

・・・そういえばアーシーは

以前も冗談で我々が出した

「ハリネズミを探せ」指令にも

端的に反応して

ハリーを見つけていたし・・・

 

あれ、もしかすると

アーシーってすごいのか・・・?

 

犬の探知能力に

感嘆しながらの

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