昨晩お風呂に入ろうとしたら
わが夫(英国人)が
「トランプ米大統領が
また世間を
驚かせてくれましたよ」
「それは何か、人の
生死にかかわる話?
そういう話なら茶化さずに
真面目に聞きたいんだけど」
「直接的に人の命には
関わっていないかと思いますね」
「ならばよし、何、
世間を驚かすだって、
それは言い過ぎだろう、
私も世間も今となっては
トランプ大統領が
何をなさろうと
滅多なことでは驚かないぞ。
で、何があったんだ」
「アメリカの雇用統計が
発表されたんですけど」
「うん」
「雇用指数は改善したんですけど、
事前予想には届かなかったんですよ」
「うん、でもそれは
よくある話だし、改善したなら
それは悪い話じゃないだろ」
「ええ、でもトランプ大統領は
そう考えなかったんです。
雇用指数が事前予想に
届かなかったのは
指数を発表した労働統計局の
局長が統計を操作したからだ、
として局長を解任したんです」
「・・・え?どこまでが事実?
局長解任が解任されて
その解任理由をメディアが
そう報じたとかではなく・・・?」
「大統領自身が言ったんです、
『あの数字はインチキだ、
だから局長を解任した』と」
「なんてこった、驚いた、
だってそれは伝令を撃つ行為に
等しいじゃないか!」
伝令を撃つ、英語の言い回しで
『shoot the messenger』、
イメージとしては前線から
飛んで帰って来た伝令が
「先陣のお味方、
全滅でございます!」と
情報を伝えたら将軍が
「そのような話、
耳に入れるな!不快!」と
伝令を射殺する、みたいな・・・
なんでや伝令に責任ないやろ。
歴史小説ではある意味
おなじみの展開というか・・・
これをやった宰相・将軍は
そこから先はちょっとというか・・・
21世紀の今に世界に冠たる
アメリカ合衆国の大統領が
このムーヴをお決めになる。
「なあ、これは
歴史とか歴史小説を
ちょっとでも齧っていたら
『あ、それはちょっと』となる
展開だよな?君もそうなったろ?」
「なりましたね。子供向けの
時代物冒険小説なんかでも
よくある描写かと思います」
「漫画でもよくある。むしろ
よくありすぎて昨今は
『リアリティがない』と
嫌われる可能性さえある流れだ。
どうして周囲も
大統領本人もそこのところを・・・
大統領、歴史小説とか
あんまり読まれないのかな?
むしろ我々、つまり日本人とか
英国人が歴史ものを
好きなだけなのかな?」
「いや、ハリウッド映画でも
よくある演出かと思いますよ」
「・・・そうだな、
ないわけがないな、でも
そういうセリフを吐いた役は
その10分後とかに
アレになるのが
お約束の展開だろ?
止めろよ!大統領の側近も!」
言いながら気づいたんですけど
『周囲をイエスマン・
イエスウーマンで固める』も
映画・小説でよくある、
ある種のキャラクターを
強調するための
わかりやすい表現ですよね・・・
最盛期の週刊少年ジャンプは
「予想は裏切り!
期待は裏切らない!」を
編集方針と
していたと聞きましたが・・・
トランプ大統領には
度肝を抜かれてばかりの私です。
「経済政策に期待をして」で
今回トランプ共和党の支持に回った
善意の米国有権者の皆様は
こういうの、どう
お考えになるんでしょう?
「せやせや、統計局長は
バイデン時代に任命されたから
あれは民主党のスパイや」みたいな?
抜かれ続けるわが度肝です。
現政権下の米国を見ていて思うのは
『大統領制』というのは
危うさを秘めたシステムだな、と
議院内閣制の国では
ここまでアレをソレすることは
難しいよな、と
なお局長解任を受け
米国市場は下落
「市場関係者はデータと数字を
重要視しますからね」と
わが夫は述べております
・・・素人考えでも
最高権力者の気に入る数字を
統計局長が出すべきとされる国の
株とか為替を
買うのは怖いですものね・・・
真夏の怪談を味わいながらの
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