ふと気が付けばもう7月。

 

もともと時間の使い方が

下手なほうではある

自覚はあるのですが

なんかもう最近は

日々のニュースさえ

きちんと追えていないです。

 

G7とかNATOのサミット

ついこの間だったと思うんですが、

イスラエル・イラン戦争

なんとか終結した一方

ガザの状況

ますますひどくなっていて、

欧州には熱波がやって来て

スペインでは46度を記録

英下院は福祉政策を

めぐって喧々諤々

英国を震撼させた

新生児殺人事件では

殺人者である看護師の

上司がこのたび逮捕され

パフ・デディこと

ショーン・コムズの裁判

現在判決待ち、

そんな中この週末に

ラジオを聞いておりましたら

グラストンベリー』で

何かが起きたようで。

 

『グラストンベリー』というのは

英国で開催される

世界最大級の音楽フェスで、

若者音楽専門局である

BBCラジオ1なんかは

数か月前からこの話題で

盛り上がっておりました。

 

日本で言うところの

紅白歌合戦の若者版というか。

 

勿論英国全土に生中継

(ライブストリーミング)も

されており、ただこちらは

野外でのイベントで

ステージも複数あるため

放送を担当する

BBCも大変なわけです。

 

多くの場合その時演奏している

バンドや歌手の中で

もっとも人気の高い

パフォーマンスを

生放送で流して、他のステージは

後から『iPlayer』と呼ばれる

見逃し放送サービスで

お茶の間の人々に観てもらう、

みたいな形がとられています。

 

問題のパフォーマンスを行ったのは

『ボブ・ヴィラン』という名のグループ。

 

 

 

 

カテゴリーとしては

『パンク・デュオ』だそうです。

 

28日に会場で3番目に

大きいステージに登場し

「パレスチナに自由を」の

掛け声(『フリー、フリー』で

有名なアレ)を

観客とともに唱和した後

「よおし、でも次の

この掛け声は皆まだ

聞いたことがないだろっ」と

前置きをしたうえで大きな声で

「IDF(イスラエル国防軍)に死を!」

 

観客もこれに応え、そして

この一連の流れをBBCは

生中継してしまい・・・

 

ただこれだけなら

「生放送中の不注意による事故」で

なんとか言い抜けも

出来そうじゃないですか。

 

BBCはその生放送の

『ライブストリーム』を

その後5時間

視聴可能状態にしてしまい・・・

 

これが大問題になったわけです。

 

フェスの主催者もBBCも

ボブ・ヴィランの

パフォーマンスに問題が

あったことを認めていて、

特にBBCは公共放送、

首相・閣僚が

「何てことしてくれたんだ」と

現在責任追及に大わらわ。

 

なお私がこのニュースを

最初に耳にしたのは

BBCのラジオニュースで

その時は確かまだ原稿の締めが

「BBCは『警告』つきで

当該ライブストリームを

現在も配信しています」

みたいな感じでございました。

 

(その後『BBCは問題の

ライブストリームの配信を

停止しました』になった)

 

・・・この事態、私は正直

プロレスというか

マッチポンプというか

「これ、BBCの上層部はともかく

『現場』はわざとやっていないか?」

みたいに思っているところがあって、

だってボブ・ヴィランのステージ、

問題の発言が起きる前から

会場にはパレスチナ旗が

舞っていましたし、

ニュースでも毎回律義に

その『問題発言』を

「『IDFに死を』と掛け声をかけ」と

詳しく説明していましたし・・・

 

まあそこが「IDFに対し

攻撃的な文言を口にし」だと

それは報道機関として腰が

引け過ぎているかもしれませんが。

 

ともあれ、これ、事態は

ボブ・ヴィランの独り勝ちというか、

発言が問題視されることは

当人たちは絶対事前に

わかっていたと思いますし、

むしろ問題視されたくて

ああいうパフォーマンスを

やってみせたと

いうことなんでしょうけど、

そもそも私もこの件を知るまで

『ボブ・ヴィラン』なんて

名前も知りませんでしたからね?

 

ラジオのニュースでも

最初は『ボブ・ディラン』と

聞こえましたよ。

 

 

 

 

ボブ・ヴィランは年末に

米国ツアーを

予定していたそうですが

このたび当然のごとく

ビザが取り消され計画はおじゃんに。

 

米国だけでなく

英国内・フランスで開かれる

フェスへの参加も

取り消されています

 

でもこれは

当人たちにしたら

『誉れ』なのでは・・・

 

「自分は言うべきことを言った」と

本人もインスタグラムに

投稿しているとのことです。

 

それにしても何故問題がここまで

大きくなったのか、なのですが、

反イスラエルな言説に対し

厳しい英国世論が存在することを

大前提としても、私はこれ、

ボブ・ヴィランのパフォーマンスに

危険なまでに『力があった』

からだと感じています。

 

その発言内容が良い・悪い、

正しい・正しくないの

レベルの話ではなくてですね。

 

いや、私もその『問題発言』の

動画を見たんでございますよ。

 

その前に散々ラジオニュースで

問題の掛け声の内容は

耳にしていたものの、

それでもなお舞台に立った

ボーカルのボビーが

「じゃあこれはどうだ」と

例の掛け声を披露した時、

私はびっくりいたしました。

 

その声、リズム、たぶんあれは

英語がわからなくてもゾクッとする

気迫というか咆哮だったと思います。

 

むしろ意味が分からないまま

彼と一緒に唱和をしたら

ただひたすら本能的に、

単純に心地よくなる、そんな

ビートと言葉の選び方。

 

ものすごい前向きな

攻撃性と敵意に満ちた

コールなんです。

 

あんなのその攻撃性と

敵意の対象にされたほうにしたら

たまったもんじゃありませんよ。

 

英国の政治家をはじめ

一部の人たちが血相を変えて

この一件を非難しているのは、

このパフォーマンスの力を

正面から受け取めた

結果だと感じています。

 

私はトランプ米大統領の声

『話し方』にも危ない力が

あると認識していますが、

ボブ・ヴィランの声と

パフォーマンスにも

違った方向性ではあるものの

そうした『何か』が

ある気がいたします。

 

日本の総選挙ももう間もなくですね。

 

 

ボブ・ヴィランのボーカルは

実写映画『ゴールデンカムイ』

撮影班から海賊房太郎役の

オファー、もう来ていますか?

みたいな見た目をしています

 

 

 

 

 

 

 

で、この人はたぶん相当な

頭脳派というか

ラッパーとしてかなり

腕のいい人なんだろうな、と

 

かの有名な

『パレスチナに平和を』の

掛け声(『フリー、フリー』)は

声を出すと同時に太鼓をたたくなら

『ドン、ドン、ドン、ドン』って

妙に間延びした平和な

ビートになりますでしょ?

 

彼が今回披露したあっちは

ドンドン!トントン、

ドン!ドン!ドン!』と

聞いているだけで勝手に

こっちの心拍数が上がりそうな

すごい仕上がりになっているんです

 

これは関係者は

対応に躍起になりますよ

 

ただ個人的に

敵意に敵意をぶつけるのは

あまり効果のない作戦である

気もするのですが、ならば

我々はどうすれば

ガザの悲劇をとめられるのか

 

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