英国が
発表しました。
外国人が英国に
長期滞在を希望する場合の
要件を厳しくする(例:
ビザ取得の際の英語能力要件の
引き上げ)とのことです。
英国に長期滞在している
外国人である身の上としては
どうしても気になる
ニュースではございます。
個人的には英国政府が
本腰を入れ対策すべきは
手続きにのっとって滞在を
申請する合法移民ではなく
手続きなしにこの国に侵入し
そのまま住み着くことを目指す
不法移民なのではないかと
思うのですがそれはともかく。
英国のスターマ首相は
新政策について
「この議会の任期が
終わるまでに(純移民数を)
大幅に減らしたい」と
意気込みを語り、また
「英国は見知らぬ人ばかりの島
(Island of Strangers)になる
危険を冒している」と指摘し
より厳しい入国管理法の
必要性を強調しました。
このニュースを聞いた
わが夫(英国人)は
「何が興味深いかというと、
10年前にこういう発言を
する人がいたら、その人は
差別主義者として
批判されたと思うんです。
20年前・・・そうですね、
30年前でも叩かれましたね」
1968年、保守党の下院議員
イノック・パウエル氏は
移民の増加は
従来の住民への差別を
もたらすと主張、
新法(反差別法)成立に
強く反対して
『血の川演説』というのを行い
結果それで内閣を
追われたのですが、
当時のパウエル氏の主張と
今回のスターマ氏の主張の
ちょっと考えてみたい
ところだと思います。
なお夫はこういう思想を
公然と発言し、政策を
実行しようとしているのが
『労働党の党首』である、
という点も興味深いとしていて
「労働党は『リベラル』が
売りのはずなんですけど、
スターマ首相の政策は
どうも保守党的というか、
保守党が同じことをしたら
労働党は額に青筋立てて
批判・反発したろ、みたいな
内容が多い気がするんです」
保守党が主導していたら
労働党は絶対に
反対していた気がする
労働党の政治政策の例:
経済対策の目玉として
ヒースロー空港の
新滑走路建設(環境的視点から
批判されてきた)を支持
(2025年1月)。
(2025年2月)。
NHS(英国国民保健サービス)
イングランドと保健省の
職員半数近くを首切りを発表
(2025年3月)。
病気・障害を持つ人への
社会保障を含む
福祉手当の削減提案
(2025年3月)。
年金生活者への
冬季暖房機補助打ち切り
(2025年3月より実施)。
「トランス女性は
女性ではない」と宣言
(2025年4月)。
・・・なんというか
それぞれの政策の背景にある
必要性とか必然性は
わからないでもない、でも
非常に保守党的というか・・・
イメージの問題なのかも
しれないんですけど・・・
「医療関係者の半数を
失職させる!理由は財源確保!
財源は防衛費に使う!」と
保守党(右)が主張し、
それに対して労働党(左)が
「自重せよ戦争狂!
医療従事者の権利を守れ!」と
反対するのが英国政治の
様式美ではなかったのか。
労働党が散々批判してきた
スターマ内閣において
再び選択される可能性も
ゼロではないと思う今日この頃です。
移民問題に関しては
それだけなりふり構って
いられない状況である、
というのが
背景なんでしょうけれども
パウエル氏の発言を
2025年の今の視点で読むと
「これはもしや先見の明
というものなのでは」と
思える点もあるのですが、
でもあそこで反差別法が
成立していなかったら
私は英国で今の仕事には
就けなかった可能性、
以前の家には住めなかった
可能性がある
このたびの新移民政策、
「うちの国に住みたいなら
うちの国の言葉をある程度
話せるように
なってからにして」は
一理あると私も思います
英国側だけでなく
長期滞在者側の安全のためにも
大事なことじゃないですか
映画『タイタニック』、
沈みゆく船の中で
船内掲示板を前に
辞書で表示の意味を調べていた
家族連れの姿を今も
なお忘れられない私です
移民問題、難しいですよね
の1クリックを
↓


