スコットランド中部に
グレンジマウス
(Grangemouth)
という街があります。
ネットで検索したら
日本語では
『グランジマウス』と
表記される様子なのですが
私の周囲では
『グレンジマウス』あるいは
『グレインジマウス』と
発音する人が多いです。
グレンジマウスは古くから
港町として栄え、近年は
石油化学産業を
経済の基盤としてきました。
北部から電車や車で
夜にエジンバラ空港へ向かうと
左手に煌々とともる明かりや
照明に照らされたビル群や煙に
思わず目を奪われる、
そう、私は工場の
夜景が好きな人間・・・!
京浜工業地帯の夜とか
いつ見ても美しいと思います。
そんなグレンジマウスの
石油化学産業の基礎を支える
この夏発表されました。
これはスコットランドの
経済界には衝撃のニュースです。
石油精製所は閉鎖されても
港としての機能は
維持されるらしいのですが
・・・でも現時点で
積み荷の多くは
石油関係であるような・・・
この決定による失業者数は
400名以上に
のぼるとされています。
それだけ多くの人が
洒落にならない生活不安を
抱えている一方で
私のような一(いち)
工場夜景愛好家が
「えっ!じゃあ
グレンジマウスの
あの明かりが
消えてしまうのか!」
みたいなことを言うのは
ほとんど不謹慎の
域だと思うんですが、
でも私はさ!
キンカーディン橋を渡る時
必ずグレンジマウス方面を
眺めていたし、夜の車窓から
フレアスタックの火が見えるたび
わが心の川崎工場地帯を
思い出していた!
勝手で一方的な恋心だけど
私はグレンジマウスが
好きなのよ・・・!
めそめそしておりましたら
変なところで私に同情的な
わが夫(英国人)が
「・・・次の週末、
グレンジマウスに
行きましょうか」
「えっ。何をしに?」
「君の愛する
グレンジマウスの風景を
しっかり見ておくためですよ。
僕も君もよく考えたら
あそこは遠くから眺めながら
通り過ぎるだけで、街の中に
足を踏み入れたことが
ないじゃないですか」
・・・ありがとう!
というわけで
行ってきました
グレンジマウス。
問題はその時
スコットランドは
まだ夏時間で・・・
グレンジマウスで
夜ご飯を食べて
(少しでも地元経済に
貢献したい所存)
それから周辺散策を
開始したのですが
・・・こう、なんというか、
つまり空が暗くならなくて・・・
「あとなんか照明の勢いが
遠目で見た時より弱い気がする。
煙突から煙もあんまり
出ていない様子だし・・・
何だろう、工場地帯は
遠くにありて眺めるべきもの
だったのだろうか」
「違いますよ妻ちゃん!
今気づいたんですけど
今日って日曜日じゃないですか。
平日ならきっともっと
工場が稼働しているんですよ!」
「・・・ああ!そうか!
残念だ、せっかく来たのに・・・」
「冬になって日が落ちるのが
早くなったら、今度は
平日に来ましょう!」
夫は妙なところで
つきあいがいいのです。
続く。
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