チャールズ国王の戴冠式

かなり楽しんだ私ですが

テレビ中継を観ていて

しみじみ思ったのは

この式典を通じて

世界に示された

英国の底力というか。

 

「その気になれば

この規模の式典を

滞りなく執り行える

国家の力というか意地を

見せられている気分だよ。

あとあれだよな、

英国はなんのかんので

富んだ国だよな。

これと同等の典礼は

そんじょそこらの国に

出来るもんじゃないぜ」

 

私の言葉に

わが夫(英国人)は

「独裁国家だったら

可能じゃないですか」

 

「そりゃそうだけど、

独裁国家の場合

『歴史的背景』が

ここまでないだろ。

今回の戴冠式は

政治的権力を持たない

君主の式典でありつつ

国家行事であり宗教儀式であり、

つまり現代的規範に

のっとりながら

歴史的伝統に従うという・・・

見ろよこのテレビ画面を!

各国要人を一堂に集めて

問題を生じさせない

外交力と治安力、

歴史ある大聖堂を

維持・活用できる

社会の盤石さ、

楽隊の演奏者一人を

とってみても

このレベルの音楽家を

育成できる教育の力を

間接的に明示していると

いえましょう!

本当にやる気を出した時の

英国は怖い!何故普段から

やる気を出さないのか

私にとっては永遠の謎!」

 

「でも日本だって

天皇陛下が即位なさった時

これくらいのこと平然と

挙行していませんでしたか?」

 

「まあそれは確かに

そうなんだが、だから私は

宮内庁の雅楽部には

もっと予算を回せと

常々言っているんだ」

 

なおわが夫は今回の戴冠式が

「世界に対する英国の

『よい宣伝』に

なったと思います」

 

「国家規模のイベントの

究極の目的はそこだものな」

 

「日程もそこらへんを考慮して

決められたんでしょうね。

今はロンドンの新緑が

もっとも美しい時期ですから」

 

「・・・え?何?

そういう宣伝?

ロンドンよいとこ

一度はおいで的な?」

 

「緑もきれいだし

観光にもってこいの

建物は沢山あるし

人が集まっても

楽し気で安全な感じだし

・・・まあ戴冠式の間中

雨は降っていましたけど」

 

「大丈夫、ロンドンといえば

雨と霧だ、むしろ今回は

世界中の人が中継を観て

『やっぱりロンドンって

雨が降るんだ』と

喜んだに違いない」

 

「ロンドンや英国に

世界の耳目を

これだけ集めようと

広告会社を雇ったら

いくら予算が

かかるかわかりません。

『知られること』って

大事じゃないですか。

戴冠式という慶事で

人々が笑顔に

なっている光景で

『英国』の印象を

世界に広められたのは、

僕はいいことだと思うんです」

 

ちなみに戴冠式当日には

君主制反対論者の

抗議活動もあったのですが、

これもある意味現代英国の

いい宣伝といえばいい宣伝で、

つまり戴冠式当日に

君主制反対抗議活動決行

(英国に言論の自由が

あることを証明)、

それを警官隊が排除

(英国に治安維持力が

あることを実証)、

その排除の仕方に

問題があった

(『平和的な抗議だったのに

何故逮捕者まで

必要だったのか』)と

人権団体および

一部議員が非難(英国が

言論の自由を認める

民主主義国であることを立証)、

この一部始終をメディアが

嬉々として伝えることで

報道が機能していることも

しっかり裏付けちゃう、

まさに現代民主主義国

イメージアップお得セット。

 

なお私は君主制・公権力に

反対するなら

弔事よりも慶事を

機会にしろと考えるほうなので

(やっぱりご葬儀は静かに

見送りたいじゃないですか)、

今回抗議活動があったことは

むしろ英国社会の

健全さの象徴くらいに

受け止めています。

 

独裁国家じゃこうはいかない。

 

しかし本当に

本気になった英国はすごい。

 

あれだけの規模の戴冠式を

分刻みのスケジュール通りに

執り行える人たちが

何故電車を時間通りに

発着させようとはしないのか。

 

たぶんあの人たち

「できない」んじゃないんですよ、

「する気がない」んですよ。

 

色々な意味で

すごい国と人だと思います。

 

 

読み返したらオチの部分に

思い切り私情が滲み出ていました

 

明日はたぶん

戴冠式に関する

私の好き勝手な感想を

書くことになると思います

 

どうかよろしく

 

戴冠式中継を真面目に

ご覧になったあなたも

いや本当そういうのに

興味はなくて、なアナタも

興味のないフリはしているが

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網羅済みなそこの貴様も

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