ところで女王陛下の

国葬の日(月曜日)、

我が家をとある

トラック運転手さんが

訪れる予定になっていました。

 

近所の人が

業者から借りた重機の

「返却日が月曜日なんだけど、

その前の週末から僕は家を

開けなくちゃいけなくて・・・

日曜から月曜にかけての夜、

君の家の敷地に重機を

置かせてもらっていい?」

 

業者には君の家の

住所を伝えておくので

月曜日になったら

トラックがやって来て、

で、勝手に

重機を持って行くから、

という話で夫(英国人)は

それを快諾したのですが

「まさかその日が国葬の日に

重なってしまうとは・・・」

 

「何か問題あるのか?」

 

「テレビ中継が一番

盛り上がったところで

玄関のベルが

押される気がしませんか?

ドアに張り紙を

貼っておくべきですかね、

『国葬にテレビ参列中、

ノック無用』みたいに」

 

「いや、そもそもその日に

本当にトラックが

重機の受け取りに来るかね?

月曜日は国葬を受け

全国的に公休日だろ?」

 

「・・・そうですね!

高確率で受取日は勝手に

変更になりそうですよね」

 

これは日本の皆様には

わかりにくい話かも

しれませんが、

英国において物品の

『到着予定日』とか

『引き渡し予定日』とかは

事前通告なく向こうの都合で

変更されることが多いのです。

 

そこで怒ってしまっては

身体に悪い、2日3日

日付が変わっても

「とりあえず

届いてよかった」の

精神が大事です。

 

・・・本当によく国葬が

あれだけ滞りなく

執り行われたものですよ・・・!

 

で、肝心の重機受け取り

トラックなんですが

これが驚いたことにちゃんと

当日朝の9時半頃に我が家に

トコトコ入って来まして。

 

セレモニーも棺の葬列も

行われていない時間だったので

夫が対応に出て世間話。

 

「ところで運転手さん、

運転手さんは今日お仕事?

国葬中継は観ないんですか?」

 

「今日の仕事はこの重機の

受け取りだけなんです。

だからこの後は家に帰って

僕も中継を観ます。いや、

実は中継時間に

間に合わないかなって

不安だったんですけど」

 

「間に合いそうですか?」

 

「・・・そもそもこのお宅に

到着するのも通常だったら

もう少し遅く

なったはずなんです。

あのですね、今日って

・・・道に車の姿が

まったくないんですよ!」

 

運転手さんは

自宅だか仕事場だかから

それなりの距離

トラックを運転して

我が家に

やって来たのだそうですが

「大通りでも小道でも

他の車とほどんと

すれ違わなかった」とのことでした。

 

「たぶん帰りも道は

ガラガラだと思うので・・・

棺が国葬会場に

運び込まれるところからきっと

テレビを観られます・・・!」

 

後日、我々の家より

多少街寄りに住む知人に

当日朝の道路状況を聞いたら

「確かに窓の外の道に

ほとんど車通りはなかったわ!」

 

国葬のテレビ中継、

視聴者数はピーク時で

2800万人に達したそうです。

 

各地に設置された

大型スクリーンで

葬儀の様子を視聴した人などは

この数には含まれないとのことで、

それでも英国総人口の4割。

 

そりゃ道路も閑散とする

わけでございますよね。

 

 

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