久々に怖い話を聞いたので
皆様にもお裾分け。
とある牧師さんがおりました。
牧師さんはロンドンの北、
ルートンという町に
自分の家を持っていましたが
普段は北ウェールズで
働いて暮らしていました。
そんなある日、ルートンに住む
ご近所さんから
牧師さんは電話を貰いました。
「牧師さん、あなた、
あの家を売ったんですか?」
「いいえ、売っていませんよ?」
「・・・でも今、あの家には
別の人が住んでいますよ?」
わけがわからないので
牧師さんは翌日
ルートンに行きました。
そして自分の家の鍵が
変わっていることに気が付きました。
自分の持っている鍵では
家の玄関の扉を開けられなくて
牧師さんが慌てていると
家の中から人が出てきて
「あなたは何をしているんですか」
「あなたこそ僕の家で
何をしているんですか!」
牧師さんが家の中に入ると
なんということでしょう、
牧師さんの大事な家具も内装も
すべて姿を消していて、
そこでは大々的な
改装工事が進行していたのです!
牧師さんは警察に電話をしました。
家の中で改装工事をしていた人は
家の『持ち主』から
仕事を依頼された大工さんで、
この人はこの人で家の
『持ち主』さんに連絡をしました。
現場にやって来たのは
『家の持ち主』のお父さん。
お父さんは「自分はこの家を
7月に買ったのだ」と言いました。
そして牧師さんに
「アンタのやっているのは
不法侵入だ。
私の家から出て行きたまえ」
驚いた牧師さんは
そこでお父さんと一緒に
土地登記の記録を調べました。
登記上、その家の持ち主は
牧師さんではなく
お父さんになっていました。
警察の人は言いました、
「そうなると牧師さん、
これはもう
あなたの家じゃありませんね」
「おまわりさん!でもこれは
僕の家なんです!
僕の家は盗まれたんです!」
「でも登記上問題がないとすると
これは刑事事件ではなく
民事の話になりますので、
警察は民事不介入、サイナラ」
・・・牧師さんはBBCに連絡しました。
そしてBBCはこの牧師さんの
個人情報がどこかで盗まれ
運転免許証が
偽装再発行されたことを
突き止めました。
つまりどこかの悪人が
免許更新所に
しゃあしゃあと出かけて
「コンニチハ、僕は
粗忽な牧師さんです。
僕、免許証をなくしたんですよ。
再発行してください」
そしてそうやって手に入れた
偽の免許証を使って
偽名で銀行に口座を開いて
返す刀で家を売った、と・・・!
つまりこれは民事上の
ゴタゴタどころではない
組織的な犯罪に違いない、と・・・!
「牧師さんは可哀そうだけど
新しい持ち主さんだって
ある意味被害者で可哀そう、
これはどういう
落としどころになるんだ。
牧師さんに家は戻らずとも
賠償金は支払われるのか。
その場合誰がそれを払うんだ、
つまり誰の罪になるんだ、これは」
「運転免許を再発行する際に
警察がもう少し気を
付けるべきだったとも言えますし、
家の売買契約に関わった
弁護士や不動産関係者が
売値があまりに安いことに疑念を
抱くべきだったとも言えますし・・・」
「でもいくらお金で償われても
思い入れのある家具とか
持ち物は全部
処分されちゃったんだろう?
ちょっと悲劇的過ぎるよなあ・・・
そしてなんだ、真の悪党どもは
このまま逃げ切ってしまうのか」
ところがどっこい、
BBCの調査・報道のおかげか
警察署はその後手のひらを返して
詐欺課が捜査に当たることになり
・・・このたびこの事件に関連して
逮捕者が出たそうでございます!
よかったよかった・・・
・・・とは素直に言えない
ところではあるのですが、
そうか、この国では
理不尽な目にあった時の
被害の届け出先に
『BBC』がある、ということか・・・!
しかしこういう詐欺は
本当に怖いですね。
だって個人がどう自衛を
すればいいというんでしょうか。
皆様も身の周りの
持ち物の管理、
気を付けてくださいませ。
私はこの話、『牧師さん』と
『新しい家の持ち主さん』の
両方に感情移入できるんですよね
牧師さんの悲劇は言うに及ばず
新しい持ち主さんも
「夢のマイホームを手ごろな価格で
入手できてとても嬉しい!」と
喜んでいたらなんかこんな・・・
怖い、怖すぎる
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