そんなわけで春先の

緊急開腹手術の後

ICU(集中治療室)にて

半死半生状態でありながら

再手術の可能性

提示されてしまった私は

その後夏に改めて

専門医の先生と話をし

「やはり再手術やむなし」と

いう結論になり、

これはもう仕方ない、と

腹をくくって(縁起が

よろしくない表現ですね、これ)

MRI検査を受けたのが

確か9月のことでした。

 

そのMRI検査の招待状が

妙に速やかに届いたことに

一抹の不安はあったのですが・・・

 

私の場合アレは

手術直前に患部を

特定するための

検査であるはずなので

「あれ?まさか手術は

年内?」みたいな・・・

 

いえほら、現在NHS

(英国保健サービス)は

ロックダウン中に滞っていた

治療を優先的に進めている、

という話であったので

なんか勝手に自分の手術は

早くて年明けくらいかな、と。

 

で、このたびまた

NHSからお手紙が来て

「おっ、これはいよいよ

手術日決定の通知だな」と

丹田に力を入れて

封を切ったところですね。

 

 

差出人は私の執刀医(予定)で

「手術のためにMRIを撮った結果

患部の様子から

予定していた手術は

『相当難しい』ことがわかりましたので

再度話し合いをいたしましょう」

 

『相当難しい』、すなわち

『quite a challenge』。

 

手紙を手に持ったまま

私は夫(英国人)に

「『quite a challenge』って

アメリカ英語に直したら

『very difficult』だよな?」

 

「まあそうです」

 

「つまりこれは・・・私の

患部ってどういう状態なんだ?

この執刀予定医を筆頭に

病院でありとあらゆる人から

再手術を勧められ

『難しい手術だけど

しないよりマシ!』と説得され

その説得を私が泣く泣く

受け入れたところで・・・

いやだから私は次の手術が

難しいものになるって

説明はすでに受けていたよ?

でも何、その説明以上に

難しい可能性があるってこと?」

 

ちなみに私の

患者としての区分がですね、

区分というのは『救急』とか

『消化器系』とか通常

書かれている部分が今回

『Fast Track』となっていて、

『ファスト・トラック』って何かしら、

某ディズニーの

あのサービスみたいな?と

NHSのHPで確認したら・・・

 

病状悪化の速度が

アレなどの理由で

優先的な対応が

求められる患者のことを

どうやらそう呼ぶらしく・・・

 

「どうしよう、なんだか

割とガクッと来ている、今。

優先的に

対応してもらえることとか

執刀を担当する先生から

直接お手紙を

貰えたことなんかには素直に

感謝しているんですけど。

でも世の中には間接表現の

美学というのがあるだろう、

『quite a challenge』って

かなり直接的な

物言いと違うか、

普通お医者様が患者に

こういう言い方なさる?」

 

私としてはオブラートに

包んでもらいたい内容の

オブラートが溶けてなくなり

拡声器でビブラートが

かかっちゃっているくらいの

直球ビーンボールなんですけど。

 

そこは嘘でも

「傷は浅いぞしっかりしろ!」だ!

 

「傷は深いぞがっかりしろ!」は

たとえ真実でも

衛生兵は言っちゃ駄目!

 

そんな私の隣で

手紙を読み返していたわが夫は

私の言葉に頷いた後に

「たぶんこのお手紙を書いた日、

このお医者さんはすごく

疲れていたんでしょうね・・・

仕事でそういう時って

どうしてもありますよね・・・」

 

そ、そういう問題?

 

でもそう言われてみたら

そういう問題か・・・

 

私も仕事が立て込んだ時に

「あ、これ、書き方が正直すぎるな、

でも嘘は書いていない、

書き直す余力はない、送信

とかやっちゃった記憶があるし・・・

 

ただそういう時は本当に

時間と心の余裕がなくてですね・・・

 

手紙の内容も心配ですが

先生のことも心配です。

 

医療関係者の皆様、

本当にいつもありがとうございます。

 

しかし『quite a challenge』とは・・・

 

 

でもこれ言い回しとして

ちょっとカッコイイので

今後何かの機会に

使ってみたいと思います

 

・・・Norizoさんて本当に

転んでも転んでも

タダでは起きないんですね

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