英国のエリザベス女王の
王配でいらした
フィリップ殿下といえば
問題発言、みたいな印象を
強くお持ちの方も多いかと
思うんですが、いやもう本当
あの方はまさかの局面で
「・・・ここでそれを仰る?」
というお言葉を口にする方で、
でもなんというか、その
不適切な言動で一部の人々に
反感を抱かせつつも同時に
それ故に愛されたというか・・・
案の定様々なメディアが
この訃報を受けて
『殿下の失言集』を
(また『失言一覧』だけで
かなりの字数のある記事が
出来ちゃうんですあの方は)、
本当に・・・全方位に舌鋒を
向けていらっしゃるという・・・
この無差別攻撃感が逆に
差別とか偏見とかを超えた
「この方は人生すべてに
このご態度」みたいな達観を
周囲に与えたのではないか、と。
ほとんど博愛の域というか。
話変わって昨日私が
ラジオを聞いていて
なるほどそれは確かに、と
思った識者の発言が
「フィリップ殿下は長寿の方で、
故に我々の多くは殿下の
後半生の記憶しかない。
女王陛下の少し後ろに立ち
背筋を伸ばしていらっしゃる
お年を召した姿の以前に
あの方がどういう方であったかを
我々はほとんど知らない」
そういえば『訃報を受けて
街の声を聞く』みたいな特集で
「女王陛下のお気持ちを思うと
もう私まで悲しくなって!」
みたいな人々の声に交じって
「私は19歳なんですけど、
今日、初めて、フィリップ殿下が
環境問題にすごく早い時期から
すごく真剣に取り組んで
いらしたことを知りました。
私は環境問題って最近の、
我々の年代の人間が
意識し始めた問題だとばかり
思っていたんですが・・・」
そう、あの方は放言だけの
方ではなかったのです。
女王陛下を陰に日向に支え、
世界中に足を運んで
英国王室の存在感を示し、
自然保護の重要性を訴え続けた。
そしてさらにその以前、
殿下が王室に『入る』前の
経歴を私などは全く知らず、
それを言ったらわが夫(英国人)も
「僕、あの方のお父様が
ギリシア王国の王太子で、
クーデターで国を
追われたのは知っていましたが、
革命政府に死刑宣告を受け
イギリス海軍の軍艦で
ギリシアから逃亡なさったのは
知りませんでした」
その時フィリップ殿下は
まだ赤ちゃんで、
逃避行の際は果物かごを
ゆりかご代わりになさったそうです。
ご一家はフランスのパリで
亡命生活を送ったものの
フィリップ殿下の御父上は
家庭の外に愛人を持ちまくり、
それを悲しんで御母上は
心を病まれ入院を余儀なくされ、
姉たちは皆結婚してしまい、
ひとりになった
フィリップ殿下(7歳)は
祖母と叔父を頼って英国に。
その後スコットランドの寄宿学校
(スパルタ教育で有名)に入り
(フィリップ殿下はここでの生活が
性に合ったらしくその後息子たちを
次々にこの学校に入れた)
(チャールズ皇太子はそれが
トラウマになったという説アリ)
(『教育』って難しいですよね)、
卒業後は英国の海軍兵学校へ。
ここでフィリップ殿下は
お世辞抜きに優秀な成績を収め
第二次大戦がはじまると
海軍士官として大活躍。
『提督出世間違いなし』まで
将来を嘱望されたそうです。
エリザベス王女と結婚した後も
軍務を続け、子供にも恵まれ、
しかしそこで
国王ジョージ6世が崩御。
エリザベス王女は女王となり
フィリップ殿下はそれまでの
『成功した海軍士官』
『一家の長』としての立場を
すべて放棄し、『王配』としての
道を歩むことになった。
「・・・殿下、当時30歳とか
それくらいでいらっしゃるだろう。
激動の前半生であられるな」
「ジョージ6世崩御のニュースは
秘書官からフィリップ殿下に
まず伝えられ、それから殿下が
エリザベス女王に伝えたそうです。
僕は思うんですけど、たぶん
それがフィリップ殿下の
最後の『一家の代表』としての
お振る舞いですよね。以降は
何事もまず女王陛下に話が
行く形になったでしょうからね」
「・・・ああ、そうか、そうだな・・・
フィリップ殿下もそうした行く末を
ご理解なさった上での
女王陛下とのご結婚で
いらしたろうけど、でもそれは・・・
能力もあって、自信もあって、
正直見た目も滅茶苦茶良くて、
お下品な言い方をすれば
『女性など選り取りみどり』な
家柄のいい海軍士官としての
栄達をひたすら目指す人生だって
送れたはずの方が、それは・・・」
「僕の理解ではフィリップ殿下は
若い頃かなり『マッチョ』な精神の
持ち主でいらしたようですよ。
そうした方がきっぱりと
配偶者から一歩退いた位置に
自分を置く、というのは・・・」
「いや、でもそれは真の意味での
マッチョイムズと違うか。
自分の持つ強さのすべてを使い
心に決めた人を守り抜く。
これ以上の
『ますらお』は存在せんぞ」
ちなみにエリザベス女王が
フィリップ殿下と
初めて出会ったのは
女王陛下が御年13歳のみぎり、
海軍兵学校を国王一家が
視察に訪れた際の
兵学校側の『接待役』が
当時士官候補生であった
フィリップ殿下で、
そんじょそこらの恋愛小説じゃ
及びもつかない胸キュンぶりなので
各自確認しておくようにしましょう。
でも何、女王陛下はつまり
まさか初恋を成就おさせに
なったということか・・・!
そのお相手をこのたび
喪われたということか・・・!
本日の新聞各紙一面は
フィリップ殿下の写真で
埋め尽くされておりました。
英国は喪に服しております。
なお畏れ多くも
わたくしNorizoはかつて
フィリップ殿下に
お声をかけていただいた
ことがございます
当日問題発言を口にしたのは
殿下ではなく私であったという
この恐るべき過去・・・!
(くわしくはこの記事あたりで)
それもあるのかどうなのか
私はまだちょっとメソメソしています
そういう時はフィリップ殿下の
問題発言集を読むと効果あり
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