近頃とみに冷え込みの厳しい

北国スコットランドからこんにちは。

 

天気予報ではそれでも

『気温:マイナス6度』

くらいなんですが、隣人たちは

「我が家の外置き気温計は

マイナス12度を表示しています」

と言っていて・・・あれかしら、

ここは山奥の山の狭間だから

局地的に寒さがさらに一段階

進む地域なのかしら。

 

 

 

 

もうこうなると色々な意味で

外出を控えたくなるのが人情ですが

夫(英国人)は昨日どうしても

車で出かける用事がありまして。

 

家に帰ってきたのが

午後6時すぎだったのですが

家に入ってまず第一声が

「妻ちゃん、外、

ものすごく寒いですよ」

 

「路面、ツルツルだったか」

 

「朝のうちに行政が

塩をまいてくれたためか

道は何とかなったんですが、

窓がくもるからウォッシャー液を

使おうとしたら、ウォッシャー液が

凍り付いて出てくれませんでした」

 

ウォッシャー液参考画像:

 

 

「・・・それ、怖いな」

 

「怖いし、不思議です。僕は

冬に備えて、この間の点検の時

不凍液をかなりたくさん

ウォッシャー液に入れたんですよ」

 

まあウォッシャー液ではなく

噴出孔のほうが凍っちゃったのかな、

とは思うのですが、でも何が怖いって

運転を開始した時点では

ウォッシャー液は問題なく

噴き出してくれていたんですって。

 

それがだんだん山奥に入り

気温が低くなるにつれ

使用不可能になり・・・

 

この日はそれでもなんとか

夫は無事に帰宅してきましたが

天候によってはこれって

かなり危険な事態ですよね。

 

・・・でもウォッシャー液噴出孔が

凍る程の寒さなら天気として

『雨』はありえないので

(気温的にどうしても雪になるから)

それはそれで何とかなるのかな・・・?

 

そういえば過去に何度か

「ウォッシャー液が寒さで出ない」を

私もこっちで経験しているな・・・

 

最近夜に運転をしないから

すっかり忘れていたけれど・・・

 

 

さてところでわが夫は若かりし頃

カナダの山奥で色々とユニークな

仕事を遍歴した男なのですが

「そういえば僕は一時

カナダの山奥のガソリンスタンドで

働いていたことがあったでしょう」

 

「ああ、あの片方のふもとまで100キロ、

もう片方の村まで150キロ、みたいな

洒落にならない山の上のスタンドな」

 

「スタンドの店主がなかなか性格に

難のある人で、ガソリン価格は

一年通じて非常に高めに

設定してあって、ただ夏場は

行楽客でそれなりに稼げる

立地だったんです。でも9月の

レイバー・デイ(『労働者の日』、

9月の第一月曜日)以降

ぱたっと客足は途絶えてですね。

冬はまあ・・・本当に時々

お客が来る、みたいな・・・」

 

そしてその年の最初の

本格的な寒波(つまり猛吹雪)が

到来した日、そのスタンドには

珍しく複数の車が

給油にやって来たそうです。

 

で、それぞれの車に

ガソリンを入れたお客が

店内で支払いを済ませ

吹雪の中また出て行こうとしたら

「すべての車のエンジンが

始動しなかったんです。

本来ならああいう立地にある

スタンドは『冬用ガソリン』を

給油しなくちゃいけないんですよ」

 

「何だ、冬用ガソリンって。

ガソリンに冬用も夏用もあるのか」

 

「ありますよ。マイナス40度余裕、

みたいなカナダのそれも山の上ですよ。

普通のガソリンは役に立ちません」

 

「ガソリン、凍っちゃうのか」

 

「凍る・・・というか、

エンジンをかける時にガソリンは

燃えなくちゃいけないでしょう?

夏用ガソリンはそこまでの寒さでは

発火してくれないんです」

 

そういうわけでカナダでは車は

『冬季は一日中エンジンを

かけっぱなしにしておく』のが

基本らしいのですが、ほら、

給油の際はエンジンを切るのが

マナーというか安全対策でございましょ?

 

吹雪の山奥のさらに奥の

さびれたガソリンスタンドには

突如7台の走行不能になった

車両が登場してしまったそうで・・・

 

「それもこれもオーナーが

ごうつくばりだったためです。

本来なら9月に一度

手持ちガソリンをすべて

冬用に変えるべきだったんです。

でもあの人はケチだから

『今ある夏ガソリンが

売り切れるまで待とう』とか言って

そういう事態を招いたのです」

 

ちなみに夫はそこからその

7台の車がどうやって

山を下りたのか、

車の持ち主とスタンド店主の間で

どの程度の悶着が起きたのか、

詳しい記憶がないそうで

「そこがオチだろ。駄目だろ忘れちゃ」

 

「その日、僕は非番だったんですよ。

だから『僕が当直の時にこれが

起きなくてよかった!』という

気持ちのほうが強くてですねえ」

 

ふもとから牽引車を呼んだのは

確か、ということなのですが

「でもうちのオーナーはアレで

自分がマージンをもらえる

牽引車だけを運転手の皆さんに

紹介していましたよ、あの人は

そういう人なんです、本当に」

 

北国の皆さん、

運転、気をつけましょう。

 

 

去年までは仕事を名目、というか

「出かけないと他の人に

迷惑をかけるから」と

悪天候でもそれなりに無理して

私は車を出していたのですが

このコロナ禍においては

「車を出して万一事故を起こして

助けを呼ぶのが何より迷惑」

 

エッセンシャル・ワーカー

(社会維持に必要不可欠な

労働に従事している人のこと)は

また別ですが・・・というか

そういう方たちのために

道路と万一の救護手段は

可能な限り開けておくべきかと

 

日本も日本海側で

雪が強まるとのこと

皆様お気を付けください

 

雪道の恐怖が

骨身にしみているアナタも

マイナス40度の世界が

想像できないあなたも

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