「今年のうちに書きたい」と
昨年12月に呟いていた
『子供とお酒』の話を
書こうと思います。
たぶん1日2日では終わらず、
しかもあまり
めでたい気分になる話でもなく、
でも書きたいものは書きたい。
よろしければお付き合い願います。
事の発端は去年の、
いやもう一昨年の年末、
つまり今から約1年前。
私と夫(英国人)は
夫が幼い頃から
家族づきあいをしている
とある一家の
食事会に招かれました。
私も先方とはもう顔なじみで
特にその一族の
6歳くらいになる男の子とは
『遊び仲間』としての
関係を構築済みで、
その日も夫が大人同士の
社交にいそしむ間に
私とその子は
庭で石拾いなどして騒ぎ、
さていよいよゴハンの時間。
ご馳走に歓声をあげつつ
各自席に着き、そこでご主人が
「Norizo君、ワイン好きだったね?」
「好きです・・・好きです、が、
今日はこの後、車を
運転しなくてはならないので
私はワインは遠慮をします」
「乾杯のシャンパンは?
君のために割といいやつを
用意しておいたんだけど・・・
ちょっぴりなら大丈夫では?」
「あら残念。でも次の機会に」
「そうか・・・あ、冷蔵庫に
ビールも冷えているよ、
ビールなら酔わないだろ、どう?」
「私は車を運転する日は
一滴も飲まない派なんです。
お気持ちだけいただきます」
というわけで私は
グラスに水を注いで
改めて席に座り直し、すると
私の遊び仲間の母親である
その家のお嬢さんがわが夫に
「ゴメス(仮名)、頼める?
この飲み物、うちの子の
グラスに注いであげて」
そう言って彼女が手渡したのは
一見シャンパン瓶のようなボトルで
「いいよ。なんだか本物の
シャンパンみたいだね、
栓もコルクが使われているし。
なるほど、『フェスティバル用
炭酸ドリンク』・・・面白いね」
ポンと小気味いい音をさせて
夫はボトルのコルクを抜き
中身をグラスに注ごうと
瓶を持ちかえたところで
「・・・待って!ねえ、君、
この炭酸ドリンク、
アルコール入りだよ!
後ろにそう表示がついてる!」
「ええ、でもそれ、私の
義理の母からその子への
クリスマス・プレゼントなのよ。
少しくらいなら大丈夫じゃない?」
「少しって、君、表示を見てご覧。
アルコール度数5%だって。
これは子供が飲んでいい
炭酸飲料じゃないよ!」
それを聞いて驚いた私もつい
「アルコール度数5%って
ビールと同じ強さだぜ!」
「・・・ええ、でもお酒以外にも
果汁とか入っていて甘いんでしょ?」
「だからますます危ないんだよ。
お子さんには
ぶどうジュースをあげようよ」
しかしそんな冷静な
わが夫の提案にも彼女は
「・・・でも、この子には今日
これを飲ませるって私は
義理の母に約束していて・・・」
ここは私も加勢せねば、と
「義理のお母様は今この場に
いないんだから大丈夫!
私にこの後運転する予定が
無かったら、このボトルを
一気飲みしてあげるのになあ・・・
まあこの飲料は君が
君の旦那様と後で
一緒に飲んで楽しみなよ」
「ええ、でも・・・」
その瞬間、私は気付いたのです。
私と夫のこの反応に
この若いお母様が
居心地の悪さを感じていること。
わが遊び友達である6歳君が
さっきからじっと俯いていること。
6歳児君の父親をはじめ
その場にいる他の『大人たち』が
全員、揃いも揃って私と夫の
発言に気付いているのに
気付いていないふりをしていること。
それはもうまるで、公の場で
私と夫が何か致命的な
マナー上の失敗を
犯してしまったかのような
雰囲気でした。
・・・あれ?
英国って、子供の飲酒って
何歳から
認められているんだっけ・・・?
もしかして私と夫が
何か間違っている・・・?
私の今の立ち位置って
日本の食卓に招かれた外国人が
「6歳の子にお箸なんて
難しい道具を使わせるのは
ナンセンス!虐待です!」とか
「子供に梅干しを
食べさせたら駄目!
塩分が強すぎます!体に悪い!」とか
騒いでいるようなそんな感じ・・・?
結局その6歳児君のグラスには
アルコール度数5%の
『甘くて飲みやすい』飲料が
注がれました。
飲み物を注いであげたのは
その子の実の父親でした。
私はその後、
食事を楽しむどころの
気分ではありませんでした
続く。
結論から言っておきたいのは
子供にお酒は飲ませるな、これです
・・・でもNorizoさん、その場は
雰囲気に負けちゃったんでしょ?
というそこのアナタ、その通り
私はある意味
犯罪に加担したも同然
その贖罪の過程は
明日以降の記事に続く
ともあれ子供に酒は飲ませるな
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