それにしても子供というのは

こちらの裏をかくというか

想定の斜め上の

行動をとってくれるもので。

 

わが夫(英国人)の妹の子供達、

7歳男児と4歳男児は

義妹の薫陶もいいのでしょう、

機会さえあれば目を輝かせて

「Norizoおばさん、Norizoおばさん、

何かお手伝いできることない?」

 

問題は私のほうに

世間の一般的4歳児と7歳児の

能力上の限界点がどこにあるのか

まったく予備知識がなかったことと、

子供特有の気高い誇りの

強固さというのでしょうか、たとえば

私がお茶をいれようとした時

「Norizoおばさん、Norizoおばさん、

お茶をいれるお手伝いを僕にさせて!」

 

「・・・本当に?でもお湯を使うよ?」

 

「でも出来るよ!僕、お茶を作れるよ!」

 

「これまでにお茶をいれたことはある?」

 

「・・・ないけど、お母さんが

お茶を作る所を見ているから

やり方はわかるよ!」

 

では間を取って、『お湯を入れる』以外の

お手伝いをしてもらおうか、と

茶葉の缶を手渡したら7歳児が

明らかに戸惑った顔をしていたので

こっそりと事情を尋ねたら

「・・・僕はね、パックのお茶の

いれ方なら知っているんだけど・・・」

 

まあそれでもなんのかんので

急須を温めてお茶っ葉を中に入れて

で、そこにお湯を注ぐのは私がやって

「はい、じゃあ3分経ったら教えてください」

 

素直に時計とにらめっこを

していた7歳君は時間が来ると

「3分!3分経ったよ!じゃあ僕、

お茶をポットからカップについでいい?」

 

おう、頼むよ、とその場の

主導権を向こうに譲ったところ

・・・わが甥っ子は体は大きいものの

細部のつくりはまだ子供で

お茶のポットの取っ手が

『熱すぎて』持てなかった、という・・・

 

しかし意地でもそこで

「できない」とは自ら

言えない、みたいな・・・!

 

(面白いので背後から見ていたら

一人我慢大会状態になっていた)

 

万事が万事この調子でございまして

客用の予備シーツを探すために

寝室の引き出しを開けていたら

お手伝い心に火がついた4歳児君が

「僕、こっちの引き出しを見てあげる!」

 

で、あまりにも勢いよく

引きだしを引っ張ったものだから

小箪笥全体が引き出しごと引き倒され

さらに小箪笥の上には

大ぶりの花鉢が乗っていて

それも一緒に吹き飛んで(以下略)。

 

7歳児が台所で見つけた

奇妙な道具に興味津々だったので

「それは包丁研ぎだから

ちょっと危ないよ、仕舞っておいて」

と言ったらその時は素直に

道具を手放してくれたのにその翌日

夕食用に食器類を

出してくれるようお願いしたら彼は

まずお皿を出し次にフォークを出し

そしてナイフを出すついでに

「Norizoおばさん、Norizoおばさん!

僕、ナイフを研いであげたよ!」

 

いやいやいや、確かに

包丁も食卓用ナイフも英語では

どちらも『ナイフ』ですけど!

 

さてところで我が家の

盲導犬候補生アーシー(仮名)嬢は

現在反抗期を通り過ぎて

ほとんど反乱軍とか革命軍の

構成員、みたいな普段の無体ぶり。

 

子供に対して危険な態度を取ったら

すぐに隔離しないとな、と

気を引き締めていたのですが

何がどう作用したものか

子供達が滞在する間

7歳児のほうを『遊び相手』と

認識したのはともかく

4歳児のほうが

犬の首輪に指を引っ掛け

「アーシー!こっち来なさい!」

と我が儘暴君ぶりを

発揮しまくっても

犬は嫌な顔一つせず

その言葉に従ってあげていて

・・・君、本当に外面がいいなあ・・・!

 

歩行訓練中の『引っ張り癖』など

どこかに置き忘れてきたかのように

鼻にしわを寄せたり

歯を剥きだしたりすることなく

4歳児の歩みに合わせて

首輪に子供の指が食い込んで

少し息苦しくなっていることなど

おくびにも見せずに

もう本当に唯々諾々と。

 

 

いや、いいんですけどね!

 

でも見ていると子供に対して

絶対に『力を入れ過ぎない』ことを

犬が自ら己に課している感があり

・・・なるほど、世間の犬好きが

うっかり気を緩めて大事故を招くのは

そもそもこの犬の賢さが原因か・・・!

 

そんなわけで色々と

私には学ぶことの多かった

義妹一味の滞在でした。

 

また早く遊びに来て欲しいものです。

 

 

犬と子供はよく似合う

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