年末年始、特に年末は

私は街中において

意識的に偽善者として

振舞うようにしております。

 

いえ、この時期の世の中って

明らかに普段より

殺伐としているじゃございませんか。

 

買い物に出かけても

どこのお店も長蛇の列ですし

郵便局も大混雑ですし

スーパーの駐車場には

みっちり車が停まっていて

順番待ちをしているどの車も

静かに殺気立っているというか。

 

それでまたそういう風に

イライラしている車の間を

歩行者が無理矢理に横断して

運転手の頭にはますます血が上り

そんな運転手を見て

歩行者も嫌な気分になり、と

これはもう見事なまでの

負のスパイラル。

 

気持ちはわかるんです!

 

私も人ごみは嫌いですし

車を運転中に無理やり前に

横入りされたり追い抜かれたりは

正直好きではございません。

 

ではここで発想の転換だ!

 

そんなに『無理矢理』が嫌いなら

『自ら進んで』そういう状況を

作ってしまえばいいじゃない!

 

ある日私の中の楽観主義的

マリー・アントワネットがそう囁き、

以来私はこの時期になると

道や駐車場で積極的に

他の車に『順番を譲る』ように

しているのでございます。

 

 

やってみるとこれが面白い。

 

たとえば駐車場の出口付近で

私の車が優先路にいて

前にも後ろにも車が並んでいて、

で、そこに横の道から

『合流』したい車の一団がある。

 

優先路の車は当然のごとく

そんな合流希望集団を無視し

むしろあえて合流の隙を与えまい、と

きちきちと車間を詰めて

出口に向かっている。

 

仕方ないので合流組は

強引に車の鼻面を

優先路組の間に割り込ませる。

 

割りこまれた車の運転席では

運転手が苛立たしげに腕を振り回し

それに対して割り込んだ側も

不機嫌そうに顎をしゃくって見せる。

 

・・・この駐車場、いつもは皆

マナーよく車を動かしているのになあ・・・

 

というわけでここで

偽善者ドライバーの登場です!

 

優先路への合流地点の少し手前で

車を停め、合流組の先頭にいる運転手

(眉間にしわを寄せ口角を下げ

ハンドルに肘をついて貧乏ゆすり中)に

歯を見せて笑顔を送り、

視線が合ったところで宝塚歌劇団風に

清く正しく美しい手振りで

「お先にどうぞ!」のサインを送る。

 

弾かれたようにハンドルから肘を離し

こちらを二度見するドライバー氏。

 

もう一度笑顔で

「お先にどうぞ」の意思表明。

 

ドライバー氏、寒空の中

わざわざ窓を開けて

こちらにサムズアップ。

 

そういうことなら、と私も

運転席の窓を開けてサムズアップ返し。

 

あちらの車が私の前に入り私も前に進み、

と、そこでバックミラーを見てみると

私の後ろの車の運転席で

先ほどまで仏頂面をしていたおじさまが

「あー、そうだそうだ、こういう時

無駄にイライラしていたって

何も始まらねえや」みたいな顔をして

パッシングライトを使って

合流組の次の先頭の車に合図を送り

順番を譲ってあげていて、

そこからはあら不思議、

混雑しているとはいえ

駐車場のその一角ではしっかりと

『譲り合いの精神』が

復活したではありませんか!

 

世界よ、これが宝塚精神の威力だ!

 

(Norizoさんは宝塚の何たるかが

いまひとつ理解できておりません)

 

そんなわけで年末は

身近なところから一日一善。

 

出来るところから世間に広げたい

偽善の輪!でございます。

 

 

勿論これは変にイライラした

他所の車の事故や何かに

巻き込まれてしまってはたまらん、

という自己防衛の気持ちから

立案された作戦の側面もございます

 

ほら、近頃って

路面も何も凍結していますでしょ?

 

 

今年はね、夏からこっち

私は数えきれないほどの

交通事故を目撃しているんですよ・・・

 

二度あることは三度あるの範疇を

とっくに超えている恐ろしさなんですよ・・・

 

せめて私は安全運転、親切運転で

幸運の得点を稼ぎたい

 

神様、仏様、見ていらっしゃいますか!

 

私は今日も優良運転ですよ!

 

冬の寒さのせいか

怪しい方向に心が向かっている

可哀そうなNorizoさんに

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