甥の謙信君(4歳)が
「僕、英語で数を数えられるよ」
と胸を張るので
「それはぜひ聞かせていただきたい」
とお願いをしたところ、
その発音があまりに
正確なことに驚いた私です。
「60(Sixty、シクスティー)」が
なかなか出てこなかったのですが
それ以外は順調に
100まで数え上げたので
「おお、素晴らしい、上手だ」
と夫(英国人)と一緒に拍手をしたところ
「僕ね、100よりもっと数えられるよ」
「え、本当?」
「本当。あのね、ハーンドレッドワーン!」
まあ皆様ご存知のように
『100』までいってしまえばあとは
『ハンドレッド』のあとに
『ワン・ツー・スリー』を
足していけばいいわけですから。
ただ謙信君の何がすごいって、
私なんかは英語で
『ハンドレッド(Hundred)』と発音するときに
最初の『H』、いわゆる
『無声声門摩擦音』を
疎かにしがちなんですよ。
適当に『ハ』と発音して流しちゃうというか。
でもこれ、正しくはしっかり
『ハッ』と息を吐くときのあの音を
再現しないと駄目なわけですよ。
その点謙信君は毎回しっかり
『ハッンドレッド・イレヴン』と
非常に正確に音を出しているというか。
また我々日本人の大人が
『ハンドレッド』という
カタカナ表記に引きずられ
つい子音に母音を加えてしまい
『Hundred』ではなく『Hun-do-re-do』に
なっちゃうところ、
謙信君はその罠には無縁。
いや、これは見事見事、と思いつつ、
気が付くとしかし疲労の色が濃い謙信君。
まあそうか、『H』の発音いちいちに
それだけ気合を入れていたら
息も切れて当然か。
というわけで、
カウントが『200』にいったところで
「わあー!すごかったすごかったー!」
と大げさに褒めて
場をおさめようとした私に対し
謙信君は肩で息をしながら
「もっと数えられるよ!」
「いやでも君」
「とぅー!ハッンドレド!わーん!」
もうこうなったら乗りかかった船、と
そのまま素直に
カウントを聞いておりましたら、
隣室にいた母が顔を出し
「Norizo、そろそろ止めてあげなさい。
謙信君の頭から湯気が出ているわ」
そんわけで今回のファイナルカウントは
「トゥー!ハッンドレッド!
サールティ!シックス!」
でした。
こんな書き方をしているんですけど
ちゃんと『TH』も『R』も『S』も
むしろ私より発音がいい、という。
負うた子に教えられるというのは
こういうことなんでしょうか。
素数を英語で数えながらの
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