さて、先日イングランドは
2018年のサッカーW杯
大会招致に失敗しました。
12月3日に行われた
FIFA理事22人による投票では
過半数の支持を得る候補地が出るまで
投票を繰り返しながら
最下位をふるい落とす、という形式が取られ、
イングランドは見事に第一回投票で
獲得票数まさかの2票の大惨敗を喫しました。
私はBBCラジオ1で
この投票結果を
速報として耳にしたのですが
「イングランド、招致失敗です」
のDJの声と同時に
たいへん場にふさわしい、
非常に切ない感じの曲が流れたことに
BBCの準備のよさを感じました。
なんでもイングランドの
W杯大会招致委員会は
今回勝利を確信していたともいわれ、
少なくとも第一回投票では
イングランド出身のトンプソン理事の他に
「確実に5票は獲得できる」
と予想していたらしいです。
翌日の英国紙『タイムズ 』は
「5人の『友人』、
イングランドに背を向ける」
の見出しの下に
イングランドの大会招致委員会
最高責任者アンソン氏(Andy Anson,
the England bid chief executive)の
怨嗟に満ちた
お言葉の数々を載せています。
「握手をしたらそれは普通
取引成立(got a deal)ってことだろう」
「我々が仲間と考えていた人たちのうち
ここまでたくさんの連中が
我々の元から去りロシアに歩み寄った、
ということは、つまりこの投票が
反イングランド的投票であったことを
示すものであると思うが、どうか」
つまり、投票開始前にイングランドは
少なくとも5人のFIFA委員と
お互いに票を入れっこしようね♪
みたいなことを約束していたらしいのですが、
それをことごとく反故にされた、と。
最終プレゼンテーションに
デビッド・ベッカムだけでなく
キャメロン首相も、
さらにはウィリアム王子まで動員した
すべての努力は水の泡。
というか2票って。
まあこれには投票日5日前に
英国メディアの雄BBCが
検証ドキュメンタリー番組『パノラマ』で
「FIFA委員の賄賂疑惑、
大会招致の影に不正アリ!」
みたいな
素晴らしい報道をしてしまったことも
影響しているのではないか、
といわれています。
もちろんFIFA側は
番組の投票への影響を
否定しておりますが。
なお、第一回目の投票で
イングランドに票を投じた
トンプソン理事の他のもう一人、は
他ならぬ『パノラマ』で
賄賂疑惑を報じられた
カメルーン出身の
ハヤトウ委員だったそうです。
サッカーに興味のないわが夫(英国人)は
「莫大な金額を大会招致のために
つぎ込んだ挙句のこの結果。
恥ずかしいったらありゃしません」
と事の成り行きを冷たい目で見ておりますが、
私はなんというかイングランドの
招致委員会関係者の皆様のこの
身の置き所のなさもよくわかる、というか・・・
あれでしょう?
恋人にいよいよプロポーズされるかも!
と念入りにお化粧してデートに出かけたら
突然別れを切り出された、みたいな。
自分の誕生日に友人を招いて
椅子をいくつか用意したけど、
数がこれで足りるかな?
と不安になったりしたものの、
誰も遊びに来てくれなかった、みたいな。
辛い。
辛すぎる。
そりゃあんな奴ら友達じゃなかった、
そもそもFIFAのシステムがおかしい、
と逆ギレもしたくなるでしょう。
関係者の皆様の心の
一日も早い回復を祈ります。
イングランド、今回の
招致運動にかかった費用は
総額1500万ポンド
(19億5千万円)だそうです
(うち210万ポンドはイングランドの
各地方行政局=カウンシルが
負担するんですって、詳しくはこちら を)。
お大事に。
たしか東京が第二回オリンピックを
招致しようとして失敗した際の
活動経費もそれくらいでしたよね
スポーツイベント招聘には
お金がかかるんだなあ、と感嘆すべきか、
そんなにお金をかけてまで
招致合戦に参戦する意味は
果たしてあるのか、と悩むべきか
なおタイムズが写真つきで
「イングランドに背を向けた5人の『友達』」
として名指ししているのは
キプロスのレフカリティス理事、
コートジボワールのアノーマ理事、
トリニダード・トバゴのワーナー理事、
トルコのアージック理事、
そして韓国のチョン・モンジュン理事です
涙なくして紙面を眺められない、みたいな
というわけで2018年の
サッカーW杯開催国はロシアだそうです
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