ジムに行く道の途中で
近所の大学の学生寮の前を通ります。
学生寮といっても
キャンプ場のような感じで、
道に沿ってバンガロー的な建物が
数十軒並んでいるのです。
設計上、各戸のリビングが
ちょうど道に面しておりまして、
そのため学生の皆様の生態が
道行く人にはよく見えてしまうという。
マナーとしてこちらもなるべく
違う方向を見るようにはしているのですが、
まあそういうのって
どうしても目に入っちゃいますよね。
学生側もそこらへんは
よく理解している模様で
たいていの部屋は
しっかりブラインドなりカーテンなりをおろし
きちんと自衛を図っております。
そんな中で約一軒、
朝だろうが昼だろうが夜だろうが
リビングのブラインドを
絶対に使用しないバンガローがございまして。
車寄せの隣という
敷地内でたぶんもっとも人通りの多い場所に
リビングが面しているにもかかわらずのこの勇気。
夕方ともなると
リビングの窓を全部開けて
男の子達がビール片手に騒いでいます。
ああ、やっぱり住人は男子なのか、
さすがに女子でこの無防備さはないわな、
と見るとはなしに窓の奥に目を向けましたら。
通行人からもっとも見えやすい壁一面に
びっしりと貼られた・・・
これはどう形容すればいいのか・・・
ま、ピンナップだのポスターだのが
隙間なくみっちりと並んでいるのですが
それがもうなんというか
「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい
おっぱいおっぱい巨乳超巨乳おっぱい
おっぱい唇おっぱい美尻おっぱい巨尻
美脚おっぱいくびれおっぱい尻おっぱい」
みたいな感じでございましてね。
君たちは・・・何を考えているんだ・・・
いえ、私だって三十路の成人女性、
二十歳そこそこの男子達に
禁欲を強制したいなどとは思わないのです。
しかし物事には限度というものがあってだ。
たぶん彼らにしてみたら
楽しい冗談のつもりなんでしょう、
覗き根性のある通行人(私のことだ)を
いっちょ驚かしてやろうぜ!といった感じで。
己の趣味と実益も兼ねながら。
うん、そういうユーモアのセンス、
私も理解できないことはない。
しかし、しかしだ。
これは二十代男子にとって
最重要課題ともいえる
『いかに異性に好印象をもたれるか』
の一点を考えたら
割と致命的な自虐的ジョークだと思うのだが。
本人達にしてみれば
俺たちそんじょそこらの格好つけた
軟弱野郎とは違いますから!
性欲バリバリっすから!
こういうこと隠さない俺たちって
雄っぽいでしょ?無頼でしょ?
というセックス・アピールの
つもりなのかもしれないのですが・・・
駄目だよ・・・
君たちの鬱屈した欲求不満の邪気が
隠しようもなく窓から溢れ出ているよ・・・
わ、笑えないよ・・・!
でもこんなことに気づいてしまうのは
余計なことに鼻を突っ込んで喜んでいる
暇なひきこもりの駄目人間(わ、私のことです)
くらいのものなのかしらと思いつつ先日
同じジムを利用している隣人と立ち話をしたときに
「学生寮の車寄せの隣にあるバンガローがさ」
と話題をふってみましたら、隣人が間髪いれずに
「ああ、あのおっぱいルームね」
何だ、皆気がついていたんだね!
「気がつくもつかないも
あれはわざとこっちに見せるために
男の子達もああしているんでしょ」
「あれは何を狙った示威行動なんでしょうね」
「ああいうのが
格好いいと思っている年頃なのか
もしくはああいう行動が
どれだけ周囲の失笑を買うか
わかっていない幼さなのかのどちらかね」
このあとわが夫に
「大学寮の中の『おっぱいルーム』って
君、知っているか」
と尋ねましたら、夫も平然と
「ああ、あのリビングの壁一杯に
おっぱいの写真ばっかり貼っている部屋のこと?」
まあとりあえず
『おっぱいルーム』とか呼ばれている部屋に
寝起きしている男子は
いまひとつ女子に人気がなくても
それは仕方がないことだと思うんです。
ちなみにおっぱい写真の量は
日を追うごとに増えています。
もてない→よし、ジョークをかましてみよう
→うけない→しかもますますもてない
→さらに笑いの方向を間違える→悪循環
という図式なのだと思われます。
本人達が早く気づくことを祈りたいです。
ま、異性にもてることが
人生のすべてってわけじゃないんですけどね
の1クリックを
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「ねえ、あの人、格好いいと思わない?」
「誰?カウンターのところにいる彼?
ああ、彼は有名よ、知らないの?」
「知らないわ、どうして有名なの?」
「あの人よ、例の
『おっぱいルーム』に住んでいるのは!」
芽生える恋も根枯れするだろう、という
しかしあれです
夫が以前から主張していた
「英国では褐色の肌がセクシー」
というのは本当なんだなあ、と
『おっぱいルーム』の写真の女性は
まず基本、褐色の肌ですね
で、写真の背景色は黒が多い
遠目で見るとブラック&ゴールド
色白はむしろ不人気な様子です