祖父(東京在住94歳)が
先日の風邪 を
こじらせていらっしゃるらしい。
「・・・なんかなあ・・・俺ももうなあ・・・
近頃、いわゆる『寝たきり』なんだよ・・・」
お祖父様・・・
厚生省の定義に基づけば
貴方はすでに過去3年間ずっと
『寝たきり』でいらっしゃるはずなのですが・・・
ま、まあほら、
病は気からというやつです!
・・・戦中派って
精神力の底力が違いますよね・・・
とりあえず年末年始
東京に戻ったらずっと祖父の枕元に居座って
朗読三昧の予定でございます
(祖父と私の楽しい音読遊びについては
過去の記事などご参照ください、とりあえず
この間東京の実家に電話をしたら
ちょうど弟が受話器を取ったので
「おうおうおう、
私が帰国した際の朗読用にな、
司馬遼太郎の
『最後の将軍』を用意しておけ」
「・・・いいですけど、何故
そこでいきなり徳川慶喜なの?」
いや・・・実は私
『最後の将軍』は読み損なっていてさ・・・
夫(英国人)は何故か英訳版を読んでいてさ・・・
ちょうどいい機会だからさ・・・
祖父への朗読用書籍は基本的に
叔母が揃えてくれているのですが、
私の趣味とはちょっと違うんですよね。
「自分の好みでない本を声を出して読む」
ってけっこう辛いんですよ皆様!
『最後の将軍』が一冊あれば
三が日はつつがなく過ごせると思うんです。
元旦はお客もあるだろうし
それに二日と三日は気合を入れて
駅伝を観なくちゃいけませんからね!
(うちの祖父はけっこうな駅伝好き)
「『天と地と』でもいいかなと思ったんだが
海音寺潮五郎の語り口は
お姉ちゃん、いまひとつ好きじゃないのよ」
「・・・だから何故そこで上杉謙信?
よくわからないけど『最後の将軍』ね?
確かどこかにあったから探しておくわ。
他に用意しておいて欲しい本はある?」
「むうー、祖父の反応次第で二冊目を
海音寺にするか阿川弘之にするか決めるから
とりあえずその一冊だけでいいです」
「・・・だから何故そこで米内光政?」
いや・・・祖父はああいう
第二次大戦中の帝国海軍物が
嫌いじゃないと思うんだ・・・
「あ、ところで弟よ、
『デトロイト・メタル・シティ』、
通称『DMC』という漫画があるだろ、
あれ君、全巻持っているだろ」
「・・・どうして知っているんです」
「お前の趣味など離れていてもお見通しです。
で、お姉ちゃんそれを読みたいから貸せ、
『最後の将軍』と一緒に揃えておいて」
「・・・まさか貴方・・・お祖父様に
『DMC』を読み聞かせするおつもりですか」
・・・なあ、どうして私が祖父の枕元で
「クラウザーさんは『レイプ』って
1秒間に10回言えるんだそうです、
それがどれだけ難しいことか
私が今実演しますね、せーの・・・」
とかやらなくちゃいけないんだ。
「一応確認しておくがな、
『DMC』は私がひとり静かに黙読する予定です」
「わかっています、
お祖父様がお昼寝なさるときの暇つぶし用でしょ?
貸してあげます。他に読みたい漫画はある?」
「ああ、そうね、『カイジ』って完結した?
福本をまとめて読み直したいなあ」
「・・・一応確認するけど
まさかお祖父様に朗読したりはしないよね?」
・・・だからな。
『ざわ・・・ざわ・・・』とか
どう感情を込めて
読み上げろというんだお前は。
ああ、でも書いていて気がついたんですが
祖父は徳川慶喜よりも
井上成美のほうがお好きかなあ・・・
若い頃に古典『太平記』を読まれたらしいから
吉川の『私本太平記』もいいかと思うが
あれは長いからなあ・・・
迫る帰国日程を前に悩む私であります。
しかし祖父はもしかしたら
福本の『銀と金』とか面白がるかもしれん
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ありがとうございます
「そろそろ『パリときどきバブー』が
本気の巻き返しをはかりそうよね、
あそこはやるときはやるわよ!」
と今日、実の母に言われました
母よ、国取り合戦じゃないんですから
それにしても戦国武将で
私が一番痺れるのは
ズバリ大谷吉継なんですが
何故彼を主人公にした
歴史小説はないんでしょう




