祖父(東京在住94歳)と電話でお話。
「巨人は上原が負けてばっかりで
面白くないんだ、テレビでもやらないし。
だから俺は相撲を観ている」
「今場所は琴欧洲の
横綱昇進が注目らしいですね」
「琴欧洲はもう
黒星がついたし駄目じゃないか?」
「いやまだ一敗でしょう、可能性はありますよ」
「負けたといえばあれも負けたぞ、
えーと・・・ほら、なんと言ったっけ・・・」
珍しく固有名詞が出てこない祖父。
「ほら、あれだよあれ。負けたんだ」
「申し訳ありませんがさすがに
『あれ』では私もわかりません(←嫌な孫)」
「・・・ほら、あれだ。もんごり。
もんごりが今日は負けた」
も・・・っもんごりっ?
祖父の後ろでヘルパーさんが
「モンゴルっ、モンゴルですっ!」
と必死に訂正してくれているのが聞こえました。
「ああ・・・もんごり(←相当に嫌な孫)、
白鵬が負けましたか」
「白鵬は負けないよ、朝青龍だよ」
「あれですね、朝青龍は
例の騒動以来調子が出ていませんね」
「うん。あ、あとな、今場所は安馬が強い」
そんなわけで
祖父の解説によりますと今場所は
安馬が強く白鵬は磐石で
朝青龍は駄目、
そして琴欧洲の横綱昇進はないらしい。
あら、よく考えたら私はこの四力士は
全員結構好きですよ。
先場所は琴欧洲の優勝をペルーで祝っておりました。
NHK国際放送で
何故か連日幕内の勝敗を確認していたのです・・・
「ヨーロッパ大陸出身の力士が
幕内優勝したのは今回が初めてなんだぜ」
と夫(英国人)に教えたところ
笑顔で賜杯を掲げる琴欧洲の映像を見た夫は
「・・・僕はとりあえず
この人にはいつも笑っていて欲しいな・・・」
君、いったいどうした
その一昔前の少女漫画のようなセリフは。
「あの・・・すみません、何事ですか?」
「いや、だってこの人、笑っていないと怖いでしょ」
「怖い?琴欧洲が?怖いというより
笑っていないと可哀想って感じじゃないか?
顔立ちに哀愁が漂っているよね、琴欧洲は」
「いや、怖いよ!この人がこんな
独特の髪形をしていなくて普通の髪型で
浴衣じゃなくてスーツを着ていてごらん、
そして夜の街角に笑顔なく佇んでいるところを
想像してごらん、怖いでしょっ?
夜道じゃ絶対遭遇したくないタイプでしょっ?」
えーとどうだろう・・・怖いですかね?
夫の主張もなんとなくは理解できるのですが
とかいうオフィシャルブログを書いている人を
怖がれといわれてもそれは私には無理だ。
それにしても
「つたない日本語」=「可愛らしさ」という
コンセプトに基づいて売り出された女性アイドルは
日本に数多存在するわけですが、
そういう女性達は基本的に
同性の支持を得にくいわけですよ、
そしてそういう芸能人を評価する男性は
世の女性の冷たい視線を浴びるわけですよ。
「あたしってほら、弱い子だから、
しゃべり方を見てもわかるでしょう?
だから守ってね、好きになってね!」
とか、そんなんが正攻法として
通用したのはまあ10年前までなんですが。
しかしこの琴欧洲の文章は
どう判断すべきなのか。
身長:202センチ、体重:152キロ、
職業:格闘家という成人男性が
「おまつりはばしょちゅうです 行きたいな」
とか今時小学校低学年児童だって
なかなか醸し出せない可愛らしさを全開にして
日々の出来事を綴っているというこのミラクル。
これは「評価:可愛い」以外に選択肢はないのでは・・・
話の論点が途中から
思いっきり変わっておりますが
日本語文化圏の外で生活する人間として
「言葉のつたなさ」を
「えへったどたどしい言葉を操る私って可愛いでしょ!」
という態度にすりかえてしまうのは
大人として卑怯だろうという思いがどうしてもある私。
ゆえに琴欧洲のブログを
「可愛いー!」の一言で済ませてしまっては
やはり釈然としない感情が残る。
というか琴欧洲関に申し訳ないような気がしてしまう。
でも・・・でも、可愛いものは可愛いよなあ!
駄目か?私は一部の女性の卑怯さを見抜けない
愚かな男たちと同程度に愚かであるのかっ?
まあこういう読者の煩悶を見越した上で
ああいうブログを琴欧洲に書かせている
佐渡ヶ嶽部屋の広報担当者は相当凄腕なんでしょうな。
ちなみに優勝インタビューを聞いたりする限り
琴欧州はかなり頭がいい人であるように思われる。
あれか。
ブログは「あえて狙って」ああしているのか。
だとしたら彼はまさに
ブルガリアの誇る超弩級萌え兵器。
というわけで
琴欧洲関、綱取りグッドラック!
ほら普段外国語を使って生活していると
色々と鬱屈したものが心に溜まってくるわけですよ
素直に「琴欧洲、超可愛いんですけど」と言えない自分が不憫です
↑皆様がクリックしてくださると
私の歪んだ心が少しだけまっすぐになります ありがとう