ところで本年

わが祖父は初曾孫に恵まれました。

私から見ると甥にあたります。


このたびの日本帰省に際し

甥と対面を果たした感想

「・・・どうするよ

本当に赤ちゃんじゃないか!」


こういうブログで身内の子供を

可愛い可愛くない言うのは野暮と思いますので

(そんなの滅茶苦茶可愛い

決まっているじゃないですか人として)

あえて詳細は書きませんが、

ちょこっと抱っこさせてもらったりもして

私は大変満足いたしたのでございます。


さてわが祖父は子供好きで有名でして

それ故甥っ子のことも

どうやら可愛くて仕方がないらしい。

「ふふふ、あいつは俺が

『泣くな』って言うと泣き止むんだ」

・・・2ヵ月の乳児相手に

こういうことを堂々と言えるところが

わが祖父の偉大さなのであります。


一部には初曾孫の登場により

初孫である私に対する祖父の愛情が

目減りするのでは、との予測もあったのですが

どうやらそんなこともなく

私と甥と祖父は仲良く共存して

1ヶ月間を過ごしたのでした。


それが

スコットランドへの帰国数日前。


私が祖父の枕元でいつものように

献身的に朗読などしておりましたら

妹が甥を連れて遊びにやって来ました。

「はあーい、おじいちゃんと

おばちゃんにご挨拶はー?」

とか母性本能丸出しで赤子に語りかける妹。

まあ・・・いい母親だよな、こいつ・・・

とか思いつつ、甥に微笑みかけましたら、

あらこの子ったら突然ぐずり出しましたよ!


「えっ何だ何だ、

赤ちゃんお腹減っているのか」

「そんなことないはずなんだけど」

狼狽する私の隣で祖父が

「馬鹿野郎、

お前の顔を見たから泣いているんだ。

赤ちゃんこっちに連れて来い」


・・・お祖父様・・・?

貴方今、私のことをつかまえて

「馬鹿野郎」とかおっしゃいました・・・?


また不思議なことに

祖父の顔を間近で見るなり

甥っ子はぴたりとぐずるのをやめるのです。


「ほらな、見ろ!こいつは

俺のそばに来ると泣かないんだ!」

とか自慢する祖父に

少々釈然としないものを感じつつ

気を取り直して

「おう赤ちゃん!

さっきはびっくりしただけだよね!

さあNorizoおばさんにも

ご機嫌に挨拶しておくれ!」

子供にも理解しやすいように

笑顔全開で語りかけてみたのですが

・・・何故この子は私と目が会うと

熟成された生ゴミの匂いを嗅いだような

素敵な表情をなさるのですか・・・?


「あっお前!また泣かせて!」

「違いますよお祖父様、

泣かせてなんかいませんよ、

このちっこいのは私に対して

何か誤解をしているんです!」

「もういいからお前はちょっと隠れてろ!

(赤子に向かって)はいはい、

こっち向きなさーい!

そう、いい子だ、こっちをごらん!

ね!ほら見ろ、俺を見ると笑うだろ!

そうですよー、あっちにいる

あんな変な馬鹿は見ちゃ駄目ですよー」


・・・お祖父様、

その「変な馬鹿」って

まさか私のことですか・・・?

「馬鹿」の上に「変な」までつけます・・・?


あれですかね、

私、祖父に棄てられたんですかね?