裸祭りのポスター掲示拒否のニュースから

「男の胸毛は愉快か不快か」という議題に、

そこからラテン男の

自毛への誇りに話は流れております、

詳しくは前回 をご参照ください。


この美男子君との会話は

とあるパーティーの席上で交わされておりました。

前に述べましたように

彼は女性の間で人気者であったので

この騒ぎを聞きつけた娘さんたちは

興味津々という感じで

我々のそばにやってきました。


「ハンサム君ったら

興奮しちゃってどうしたの?」

「聞いてくれ、Norizoったら

僕の腿毛を触っても悦ばないんだよ?」

・・・お前それを他の女の子にも言っちゃうか、

せっかくの人気が台無しだぞ!

と他人事ながら心配しておりましたら

女の子達は口々に

「あらー!それはNorizoがいけないわ!

彼の腿毛なんて滅多に触れないのよ?」

「・・・君らは悪い酒でも飲んでいるのか」


なんでもその場にいた

欧州の娘さんたちの共通認識としては

毛深い男は超セクシー

「毛深くてハンサムだったら文句なし」

「こんな毛深くてハンサムな彼の

素敵な腿毛を触らせてもらえたのに

悦ばないなんて

それは貴方がどうかしているわよ!」


・・・どうしようこのカルチャーギャップ。


「日本ではその・・・男性の毛深さに

そんなに価値は見出さないんですよね・・・

毛深い男はむしろ不人気というか・・・」

「な、なんで?」

「なんでと言われても・・・

たとえば私の弟なんか

ツルツルスベスベの腕をしていて

それがけっこう自慢の種なんですが・・・」

「ど、どうして?」

「どうしてと言われても・・・」

「貴方の周囲だけが

特殊な趣味をしているだけなんじゃない?

毛深い男を嫌がるなんて

そんな話、私達聞いたこともないわよ?」

「も、もしかしたらそうなのかしら・・・

いや、そんなことはないよ!

私は男性向け雑誌で

脱毛広告を見たことがあるもの!

『毛深い男は嫌われる』って

キャッチコピーを覚えているよ!」

「キャー!日本は病んでいるわー!」


もうそこから彼女らったら

いかに毛深い男がすばらしいか

いかに胸毛は美しいか

いかに髭剃り跡の濃いのがセクシーか

全精力をかけて私を洗脳。

気分は新興宗教の勧誘会場でした・・・


「Norizo、そりゃアジア人と欧米人で

美の基準が違うのは当然だわ。

でも貴方、ロバート・デ・ニーロが

若い頃すごいハンサムだったのは

理解できるわね?」

「『タクシードライバー』の頃ですね?

はい、彼はハンサムでした」

「彼に胸毛のあったのは覚えているでしょ?」

「・・・悪いが覚えとらんわ」

なんで覚えてないのよ!

デ・ニーロといったら胸毛でしょ!」


ここで他の女性が口を挟んできて

「駄目よ、彼女が

覚えてないことを指摘しても逆効果!

説得方法を変えましょう、そうね、

ねえNorizo、じゃああのデ・ニーロに

胸毛が生えている場合と

生えてない場合を想像して!

・・・胸毛のあるほうがセクシーでしょ?」

「・・・病んでいるのは

君らのほうだと思うのだが・・・」


ともかく彼らの主張をまとめると

胸毛男は好感度高しということです。


「言っちゃ悪いけど

胸毛のない男はランクがひとつ落ちるわね。

あ、ごめんねNorizo、

日本人男は胸毛のない人が多いのよね

・・・かわいそうね日本人女性って」

「いや・・・日本人に

胸毛持ちが多いのか少ないのか、

そもそもそれは同情されるべきことなのか、

なんだか混乱してきたんですけど・・・」


疑問を持つとけっこうしつこい私は

その後もこちらの女性と

親しく語る機会を得るたび

男性の胸毛についての

評価を尋ねているのですが

・・・本当に胸毛人気は高いです。

胸毛だけでなく

「男性の毛深さ」というのが

ひとつのセックス・シンボルに

なっているのだと思います。


実はわが夫(英国人)も胸毛持ちなのですが

「なあ、思春期に

自分の体に胸毛が生えてきたとき、

悩んだりしなかった?」

と尋ねてみたところ

「悩む?何を?

胸毛が生えてきたら

嬉しいに決まっているじゃない!」


・・・ああ・・・そうですか・・・


自信がなくなってきたんですが

日本において胸毛の地位って

ここまで高くはないですよね?


ちなみに

胸・足・腕のもじゃもじゃなのは

男のセクシー大爆発だそうですが

「お尻に毛が生えている」のだけは

マイナス評価なのだそうです・・・

もういいじゃないか、

そこまで男性ホルモンが大好きならば

尻毛くらい受け入れてやれよ、

と私なぞは思うのですが、

お尻だけはスベスベなのが好まれるらしいです。

私には理解できない細部のこだわりだ・・・


さて冒頭の話に戻りますが

そんなわけで例の裸祭りのポスター、

あれについて皆様どう思われますか?

私はこれはこれでアリではないか、

とも思うのですが・・・

趣味がいいか悪いかの二者択一ならば

これは「悪い」と思いますけどね。

私はこういう悪趣味は好きですけどね。

会社員時代

通勤に使っていた最寄り駅に

このポスターが貼ってあったら

毎朝ホームの片隅で

絶対ひとり笑っていた自信があります。


しかしなあ・・・

この色使いはどうしたって

猟奇映画のポスターですよね。

子供の頃母親に

「お母さん、あれ、なあに?」

と尋ねたら

「駄目!あれは見たら怖いものです!」

と答えられた・・・

そんな思い出が蘇るデザインです。

製作者はいったい何を狙っていたのでしょうか。