数年前
『木を植えた男』という本が
日本でも話題になりました。
わが夫(英国人)も
そんな男の一人であるらしい。
以前もここで述べた記憶があるのですが
夫の趣味は植林です。
奴めこの休暇中に新たに植えようと
苗木100本を笑顔で購入。
それはいいのですけれども
・・・わが夫は
現在右足首を絶賛捻挫中。
通常の歩行にも
支障をきたしている有様ですが・・・
「さあ植林予定地に行こう!
コツは僕が丁寧に教えてあげるから
初心者の君でも大丈夫だよ!」
「・・・おふざけでないよ!
自分は指示だけ出して
実地の労働は
すべて私にやらせようって腹だろう!」
「そんなに照れなくていいよ!
僕は自分の妻が
環境と自然と緑を愛する女性だって
ちゃんと知ってるよ!」
こういう議論の流れで
英国人を論破するのはなかなかに難しく
気がつくとすっかり丸め込まれた私は
強風の吹き荒れる海辺の崖に
シャベル片手に佇む羽目に陥ったのでした。
苗木はすべてセイヨウトネリコ。
まず夫が見本として、
穴を掘り、苗木を入れ、
土をかぶせ、添え木を打ち込み、
保護柵をつける、
という植林過程を実技披露。
「ね、面白いでしょ。じゃあ交代ね」
案外簡単そうなので
私は軽い気持ちで
シャベルを受け取りました。
結果:
苗木2本を植えたところで
私の背中と腕と気力がギブアップ。
たかが穴掘りが
こんなに体力を使うものだったとは・・・
呆然と草むらに座り込む私を尻目に
「こういうのは慣れだから!」
などといいつつ
夫は軽々と苗木16本を植林。
君、片足捻挫しとるんじゃないんかい。
「だからこういうのは慣れなんだよ」
・・・まあ確かに
私はこれまでの人生で
シャベルで穴を掘ったことなど
ほとんどないに等しいのであった。
現在私は静かに
背筋と腹筋と上腕筋と僧帽筋の
疲労と戦っております。
ところで皆様お気づきのことと思いますが
苗木はあと82本残っているのでありました。
「僕は思ったんだけどさ、
お昼ごはんのために家に戻るのは
時間が惜しいよね。
明日はソーセージとパンを持って崖に行こう!
焚き火を作ってあぶって食べたら楽しいよ!
しかもそのぶんたくさん働けて一石二鳥!」
・・・誰か夫を止めてください。
この絵本を基にした
アニメーションもすごいんですよね
植林行為自体はいいことなのだとは
私だって理解しております
