近ごろ、5歳の息子は先生から
〝我慢〟を教わって帰ってきます。



なんともありがたい。




なので、僕からも教えときました――






我慢は大切。
だけど、どうしても我慢できない時。


〝うん〟が言えない時は、
――首はちゃんと横に振るの。



すると…
ある幼稚園の先生からDMをもらいます。




「幼稚園教諭十年目です。
では、息子さん一人が我慢できなくて、
それを許して周りが我慢しなければならない
状況になったら、
それでも我慢せず我が道を生きなさいと
言えますか――?

私は、人に迷惑をかけなければ
我慢する必要はないと思いますが、
人に迷惑をかけるのであれば我慢すべき
だと思います。」





そうですね。




ですが――


「何がなんでも、我が道を行きなさい」

と言っているのではなく――。




どうしても譲れないこと
大切にしたい気持ちが
ぼんやりとでも見つかった時は、



〝あなたの気持ちも大切にしてね〟



と伝えたいです。




自分ばかりを優先すると、
ひとに迷惑をかけることもあります。



ですが…



他人に迷惑をかけないことを
〝一番〟にしなくて良いということも
同時に伝える必要があります。




それだけ、今の僕らは――


自分の気持ちより、人の顔色をうかがい。
迷惑をかけないようにいつも気を配る。







思えば、なんだか――




僕らの育児に似ています。







他人に迷惑をかけ、我が道を行けば、


ひとの気持ちを
汲んであげなければならない時は
この先、必ず来ます。


その〝バランス〟は本人にしか分かりません。





僕ら親の小さな価値観の中の
「人に迷惑をかけずに生きましょう。」
なんて言葉の全部を信じなくていい。




他人に迷惑をかけながら生きるのであれば、
あなたも他人から迷惑をかけられても、
笑えるくらいの覚悟を持って生きてくださいと。





息子に伝えたいことは山ほどありますが、


五歳の彼には、



「我慢ばかりしなくていい。」





――これくらいでしょう。



いつもありがとう。

サトウさん