朝起きたら喉がカラカラで痛い。
とりあえず唾をかき集めて、飲み込んでみる。
と、何かが喉に詰まって、行く手を阻んでいる。呼吸もままならない。
吐き出そうとしても、それが気道をペッタリと塞ぐ。
呼吸を無理にしようとすると、過呼吸になりそうなので、腹式で、細く長くして落ち着くようにする。
この間、30秒程度か。
とりあえず自分は洗面所に突進していたので、電気をつけて喉を見た…が、見えない。
へッデンを取りに帰って洗面所にきびすを返す。
そして喉を照らしてみると。
そこには巨大化したのどちんが!
舌に付くほど垂れ下がっておりました。
驚き!
そこで再び嚥下をしてみると、気道が塞がれる。
生まれて始めてパニック発作の予感に見舞われ、飲み下したい衝動をグッとこらえ、イソジンでうがいをしてみる。
喉が水分で潤うと、のどちんが気道に張り付き塞ぐ感が無くなり、細く長く、呼吸に勤めると、ようやく落ち着きを取り戻してきた。
異変に気が付いた奥方が起きてきて、ハーブティを入れてくれたので、冷やしてくれたそれで、うがいの姿勢でガラガラせず、肥大化したのどちんを浸す。
あぁ、気持ち良い。
だが、つい異物を出そうと、嚥下をしてしまうと、飲み込まれたのどちんが気道を塞ぎ、再び落ち着きを失ってくる。
まだ、朝の5時半。
とりあえず喉を水分でタップリと湿らせた後、医者が開くまで寝ることにした。
布団に潜り込み、スマホで、
『のどちんこ 腫れる』
とググってみると…
出るわ出るわ、画像や知恵袋などが満載。
そしてのどちんの正式名に、はじめてお目にかかる。
「こうがいすい」
と言い、
『口蓋垂』
と書くらしい。
そして、余りに肥大化しすぎたら、日帰りでレーザーで焼ききることも出来るようだ。
ちょっと安心した。安心しら、眠くなった。
気が付いたら、眠りこけていた。
再び起きたのは9時すぎ。
奥方は講義をしに出掛けたが、ハーブディをセッティングしておいてくれた。ありがたや、ありがたや。
横を向いて口を閉じて寝たのが効を奏したようだ。寝汗を代えて、ティを飲んで、嚥下を繰り返してみると、早朝より 口蓋垂くんは、少し小さくなったもよう。
いやあ、助かった。
このまま成長を繰り返したら、確実に呼吸困難に見舞われる。
家事をして、書き物をして、耳鼻咽喉科を探し、11時すぎに出掛けてみた。
いやぁ~、混んでます。番号を書いた紙をいただくと、106番。現在は、50番が診察中。ただし良いシステムがあって、指定された番号に電話を掛けると、その時に診察中の人の番号がわかる仕組み。
買い物をし、一旦帰り、書き物を続け、腹が減ったのを想いだし、ラーメン屋で担々麺をいただき、結局診察室に入ったのは、三時間後の2時半。
先生に、
『こうがいすいが腫れて、困りました』
と言うと、どれどれと早速口を開けさせられ、先生は見た瞬間、若干確かにのけ反りながら、
『ほんとだ!』
と叫びました。
しかし、先生によると、口蓋垂の下にはまだまだ隙間があるので、呼吸困難には至り難い。腫れたのが口蓋垂で良かった、とのこと。更に下の喉頭蓋に炎症が起きると、本当に呼吸困難になるが、そこは腫れてないから安心だ、と言っておられた。細菌をやっつける抗生物質とステロイド系のクスリをいただいて、帰宅と相成りました。
早速、急性喉頭蓋炎をググってみると、最悪、気管内挿菅や気切に至ることもあるという。
キャー、クワバラクワバラ!
不幸中の幸いであることに感謝し、ビールをプシュっと。
皆さまも、のどちん、大切にしてやってつかあさい。
さて、寝ます。
明日の朝の成長の度合いは、如何かな。
~コトバ使い~渡邊 聡 Official Website