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三島由紀夫、というと

父の本棚にズラリと並んでいた

作家であり、当時、カリスマ的存在の人

でありましたわ。


沢山の物語を生み出し

自分で若者達を集めて

「楯の会」といういざと言う時に

戦える集団を作って

自衛隊の市谷駐屯地に立て篭り

憲法改正を唱え

切腹自殺をした、

私の雑な解説でも想像出来るのは

すんごいぶっ飛んだ

作家というイメージではないでしょうか?


亡くなった昭和一桁生まれの父の脳内は

確か、三島由紀夫を尊敬していて

日本人よ強くあれ!

戦争に行き損ねたことが悔やまれる!

男は強い!

と幼い私に戦時中の話をまるで武勇伝のように

話していた記憶があります。


何故?何故?何故に

天皇万歳だったのか?


私はというと

戦争なんて冗談じゃないし

「男たるもの」なんてクソくらえだし

お国のために死ぬのが美しいなんて

はーーーーー⁉︎


戦争の話やら政治の話やら

よくされながら

三島由紀夫の本もチンプンカンプンで

よく父とバトっておりました。


あげくには大喧嘩して、その1週間後

父に秘密でそのまま一人暮らしをしたくらい。


話は逸れましたが

この三島由紀夫がどんな思想の持ち主で

何故に、自決までして

国を変えたいという思いに

かられたのでしょうか?


何故に、そんな確固たる強い信念で

国の未来を危ぶみ

何故に、戦いに備えていたのか?


このドキュメンタリー

『三島由紀夫VS東大全共闘』は

自決のところまでは綴られていないし

核は三島由紀夫ひとり対東大全共闘の討論。


大人数の大学生相手に大人ひとりが

議論を延々と続けているのですよ。


しかも思想の違うモノ同士の対決なり!


ケンカとか始まっちゃうわけ?


とハラハラしていたら

それよりもっと発展的でクレイジー同士の

言葉プロレスなのがまた面白いっ!


そして、そこから見えてくる人間性と思想。


大正に生まれ、戦争が生活の一部として

育っていった三島由紀夫だからこそ

生まれた考え方。


いっぽうの東大生たちは

戦後すぐに生まれ

日本が急成長を遂げる中で育った世代。


それでも共通言語はあって

政治により、国により

自分たちの人生は変わることを

理解していたんですよね。


しかも顔を合わせ、名を名乗ってから

考えを述べ、問うというスタイルだから

なんとなくリスペクトがある対話。


このドキュメンタリー映画を作った

豊島圭介監督にインタビューしながら

言葉の力やら、対話することの面白さ

生きた時代の状況によって

思想も違っていくことを改めて感じた次第デス。


インタビューは下記

シネクエスト「シネマの世界」映画人対談で。

https://cinema.co.jp/column/satori-ito/article/557


老害、とか、今の若いもんは、とか、

どっちも決め付けであり

ちゃーんとリスペクトし合って会話したら

面白い発想が生まれるに違いないのに。


そしてコロナウィルスで

日々、政府の公式発表をチェックしないと

自分たちの仕事や行動も変わってしまうことに

気付いた今、って

住んでいる国により、

こんなにも生活が変わると気付かされ

自分の中に

新たな思想も生まれてくるんじゃないかしら?


ね? そう思わずにはいられないっ。