日本から脱出して生き延びる方法 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

日本という国が動物園であり、日本人が動物園で飼育される動物だとすれば、餌や天敵の心配をすることなく暮らせる良い国であることは間違いない。

日本という国が、大半の国民にとって生ぬるく快適な国である限りはその通りだろう。

それでも、野生の世界への憧れからリスクを冒してでも脱走したいと思う動物もいるかもしれない。

ドリームワークス製作のアニメ『マダカスカル』の世界だ。

 

外国人から見れば、日本という動物園の観光的な魅力は、ミステリアスで語り尽くせない。

特に、歴史を感じさせる京都や奈良、鎌倉のような観光地と、自然を堪能できる北海道、長野、九州などもあり、また東京や大阪、名古屋、福岡など都市部で体験できる映画の一場面のような世界やオタクの文化、アニメの聖地もあり、食文化も世界有数といった、ミスマッチで複合的な要素を多分に持ち合わせている。

 

日本人という面白い動物が国によって飼育されたテーマパークといったところだ。

 

そんなエキサイティングでミステリアス魅力に富み、かつ衛生的で安全な国は日本以外になかなか見当たらない。

 

そう、外国人であれば誰もが日本に観光に来たいはずだし、住めるものなら住みたいと思うだろうが、それは飼育される側の動物目線では無い。

 

ガラパゴスな文化を秘めたテーマパークとしての魅力を高めれば、観光立国としての日本の未来も有りだとは思う。

ブラッド・ピット主演の映画「ブレットトレイン」を観れば、外国人目線の日本という国がまだこんな感じなのか!?というギャップに気付くだろう。

 

しかしながら、この日本に生まれ育った日本人からすれば、この先日本という国は「美しい。しかし貧しい。」という経済的にはかなり悲観的な未来が待ち受けているように思え、このようなダメダメな日本から脱出して海外で夢のあるより良い生活を手に入れようと思うことはあながち否定できない。

 

しかし、前述のように動物園の外は野生動物の世界であり、日本から海外に脱出する方法は容易ではない。

技術的に脱出することはさほど難しくはないが、その後海外の野生に適合して生き残れるかどうかは深刻な問題だ。

 

それでも、どうしても脱出したいのであれば、日本という国が国民を飼い慣らす為に提供してきたこと(餌の類い)をまず否定し、それを捨てる覚悟が必要だ。

 

例えば、医療や介護などの社会保障、警察や自衛隊によって守られている治安、既に崩壊しているが企業の終身雇用制度、最低賃金や、雇用保障、生活保護など、より多くの人が生ぬるく生きていけるシステムが満載だが、それらを捨てることができるのか?それが問題だ。

 

他国と比べると、それら公衆浴場的なサービスが極めて充実しているというのが日本の良いところだが、そこにハマってしまってゆでガエルになってしまうと、死ぬまで抜け出すことはできない(ゆでガエルのままゆで上がって死ぬ)。

 

だが、少子高齢化により社会保障制度は崩壊への道を歩んでおり、今のようにインフレや円安が急速に進むことで国民が貧しくなってくると、そういった充実した園内のサービスが今後も提供されるかどうかはわからない。

少なくとも、所得格差や貧富の差は明らかに拡大しており、見せかけの平等社会は崩れかかっている。

ここで今更、1億円以上の所得がある富裕者の課税強化を進めたところで、その差が埋まることは無い。

 

銭湯のお湯がいきなり水になってしまうことも有り得る。

「いやぁ、ガス代上がっちゃってお湯出せないんですわ」とか「水道代上がって水もだせないんですわ」という事態になれば誰も銭湯には行かない。

 

この日本という国がまた奇跡的な復活を遂げるかどうか?は、国政というよりは国民の努力にかかっているが、これからの日本を担っていく若い世代がこの先どれくらいの苦労を背負わされるのかと思うと心が痛む。

若者達をこの先活かそうとすれば、高齢者を犠牲にしなければならず、それでは政権が維持できない。

このままでは日本に住む前途有望である筈の若者達は切り捨てられる運命にある。

 

日本という国が保障してきたぬるま湯的な部分を捨て去ることの難易度も高いが、技術的には語学力とコミュニケーション能力、自分の意見や主張を外国語で伝えることができる能力は欲しいところだ。

 

「日本のグローバル化は遅れている」と言われ続けているが、語学力以前の問題として、本質的に日本は鎖国文化でガラパゴス特性が強いという要素は強い。

 

一気に思考を転換して、アニメなどヲタク文化やガラケーのようなガラパゴス技術を育成して門外不出にしたほうが経済効果が期待できるのではないかとすら思えるくらいだ。

 

この日本という美しい国が、なぜこのようにダメダメになってしまったかにはいくつか理由があるが、特に問題だったのは戦後の学校教育だったのではないだろうか?

 

学校教育は、いまだに管理されやすい優秀な人材を育成するシステムであり、突出した才能持つ組織に適合しない人間や、圧倒的なカリスマ性で他人を圧倒するような人材を育てる環境ではない。

 

スポーツ選手の中には大谷翔平のように海外に出て活躍するような破格の逸材が出てくるようになったが、政治やビジネスの世界ではレアなケースだ。

 

アニメ「ブルーロック」を観ていると、世界に通用するエースストライカーを育成することと、世界に通用するビジネスマンを育成するのは同じなのかもしれないという気がする。

 

 

日本という動物園から脱走する為に最も必要な才能は、自由を求める野生の本能に従い、やりたいことを好きなようにやる能力だろう。

 

もしくはブルーロックで描かれるような究極のエゴイスト育成が必要なのかもしれない。

絵心甚八が言うように、「世界一のエゴイストでなければ 世界一のストライカーにはなれない」のだ。

 

同じ園内の同胞達からは、野生の本能に目覚めて脱走を試みる行為は「暴走」と映るかもしれない。

それでも「暴走」し、「覚醒」しなければ世界では戦えない。

 

少子高齢化とか、経済成長の低迷であるとか、いずれの先進国も抱える共通の問題であり、特に日本に限った話ではない。

 

その中でも、日本は国としてはまだ優等生の部類であるということも事実だ。

 

では、いったい何が良くないというのだろう?

 

国単位で見た場合、国力の低下が著しいということが最もダメダメな点かもしれない。

中でも、経済力の低下は、資本主義の根幹である経済成長を妨げている。

 

日本という国は決して貧乏な国では無い。

国民や企業はのカネは有り余っているにも関わらず、それを使わないから経済が停滞する。

過去30年近くインフレどころかデフレだった原因は日本人がケチで倹約家だからだとも言われる。

国は必死に国民や企業にお金を使わせようとゼロ金利の緩和政策やバラマキを実施してきたが、全く効果を発揮せずいまに至っている。

 

金持ちなのに国民や企業がケチでカネを使わないから経済が低迷するとかよく分からん国ではある。

それほどまでに日本人はケチで墓場までカネを持っていこうとしているのだろうか?

 

国力とは、国民・政治・経済・軍事・科学・技術・文化・情報といった個別の能力を総合的に捉えた時に、他国と比べてその競争力がどれくらいあるのか?という基準で評価されるものだが、それぞれの分野で活躍する国民や政治家といったリーダーの能力に依存すると考えられる。

 

領土(領域)/国民/経済力/軍事力/技術力・・・の5つの要素が一般的に国力を測る要素だとされる。

 

その頂点に今のところ君臨しているのは、アメリカ合衆国であり、中国、ロシア、イギリス、フランスを加えた国連安全保障理事会の常任理事国である五大国と、戦後に飛躍的な経済成長を遂げた日本とドイツを加えた七ヶ国が今までは国力の高いと評価される国であった。

 

特に軍事力によって支えられるアメリカの圧倒的な国力の高さは今も変わらないが、中国・ロシアといった社会主義国の台頭と、それらの国が仕掛けている脱資本主義的なキャンペーンの影響で、アメリカ一国支配のバランスは崩れつつある。

 

日本の場合、アメリカという圧倒的な軍事力によって支えられる絶大な国力をもつ超大国の傘の下で、これまでは特別枠を得てきたが、この中国とロシアによる反アメリカ=脱資本主義的キャンペーンの影響は、アメリカにとっても日本のケツ持ちをしている場合ではない状況になっている。

 

台湾有事に関しても、中国に軍事行動を起こさせたいと仕組んでいるのは、どうもアメリカのようであり、その際の日本や日本国民の安全保障というのはもはや優先される事項ではないように見える。

 

日本の強みは、優秀で勤勉な国民の努力によって支えられていた高い技術力とそれによって生み出されてきた製品、そしてそのような競争力の高い製品を生み出し続けてきた企業が支えてきた経済力だった。

 

しかし、今はその技術も日本製ブランドも輝きや勢いを感じなくなってしまった。

 

最新、最先端の画期的な技術を今や誰も日本という国に期待していない。

 

いまのご時世を考えると、もし日本がアメリカに次ぐ軍事大国だったら?状況は変わっていたであろうと思われるが、敗戦国である日本にもともとその道はあり得なかった。

 

そう、今までの日本の常識だったなれ合いのチームワークでは、もう世界では勝てない時代に突入して久しいのだ。

 

いま期待されるのは、国力で他国を圧倒できる突出した要素と、それを生み出せる人材とその人材の国を挙げての育成なのだ。

 

領土と軍事力で勝ち目のない日本は、それ以外で勝負するしかない。

 

特に、日本にしか無い固有の技術とそれによって生産される製品やサービスが国力を回復させるキモだろう。

 

日本から脱出を試みるひとは、野生とエゴを磨き、日本に残る人は日本固有のガラパゴス技術を習得してそれを高く売ることが唯一生き延びる手段だろうと思われる。

 

それでも、日本政府が、日本に残ってその努力を惜しまない若者達を救ってくれるという保障はまったくない。