はーとうつ病

 こころのサイン からだのサイン

監修:出島診療所長

    長崎大学名誉教授 中根允文先生


●うつ病と上手く付き合うには●

 うつ病と上手く付き合う上で、

 大切な事がいくつかあります。

 中でも最も重要な事は、

 「こころ」と「からだ」を十分に休養させる事です。


●十分な休養をとる

 うつ病の治療は、薬を服用すると共に

 休養を十分にとる事が大切です。

 休養をマイナスイメージで捉えず、

 治療の一環として

 「こころとからだ」をしっかり休めて、

 治療に専念しましょう。

 自宅では、「小さな子供がいる」

 「自営業で人の出入りが多い」

 又は「家族の理解が得られない」といった時には、

 入院してじっくり休養するという選択肢もあります。

 休養期間でも、

 なるべく食事は決まった時間帯にとり、

 一定の睡眠時間を保つ等、

 生活リズムを乱さない様心掛ける事が大切です。


●質のよい睡眠を得る

 うつ病になると、

 「寝ようとしても眠れない」

 「朝早くに目が覚める」

 等の症状が現れる事があります。

 「ぐっすり寝た」という実感を得る為にも、

 抗うつ薬と共に睡眠薬を服用する事は

 効果があるとされています。

 ただ、睡眠は「眠ればいい」という事ではなく、

 「質のよい睡眠を得る」事が大切です。

 その為には、毎日起きる時間を決める、

 昼間は少しでも体を動かす事等を心がけ、

 昼間の活動で疲れたから夜は眠れる様になる、

 といった自然な睡眠のリズムを作る事

 がよいでしょう。


●焦らずに治療を継続する

 うつ病の患者さんは、早く治りたい、

 早く仕事に復帰したいと強い思いを抱くものです。

 回復を待つ事自体が、

 患者さんにとっては苦痛と言えるかもしれません。

 しかし、うつ病の回復には一般的に時間がかかります。

 大事なのは、それをもどかしく感じて焦らない事です。

 無理をすると、

 治りかけた病気が悪化してしまう恐れがあります。

 又、治療中には、自分に自信を失って人生を左右する

 様な決断を下してしまう事もよくあります。

 後の人生に大きな影響を及ぼす重要な決っては、

 先送りにした方がよい場合があります。

●うつ病を再発させない

 病状が安定する回復期は、うつ病が悪化したり、

 いったんよくなっても再発する可能性のある時期です。

 医師は患者さんの様子をみながら薬の量を減らすか、

 中止するのか、継続するのかと言う判断をします。

 患者さんご自身の判断で薬の量を減らしたり、

 通院を辞めたりするのは危険です。

 再発を防止するには、

 医師から処方された薬をきちんと服用し続けると共に、

 再発のサインをキャッチしたら、

 医師に相談する事が大切です。

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