ハートこころが疲れていませんか~うつ病を知ろう~ より

  監修/上島国利 国際医療福祉大学医療福祉学部教授


はーと回復を助けるのは周囲のサポートはーと

 うつ病の治療には、

家族や職場の人達のサポートが必要になります。

その為には、まずうつ病についての正しい知識を持って

接していかなければなりません。

うつ病は「怠け」や「甘え」といった気持ちの問題ではなく、

その様にみえる症状の病気なのです。

必ず回復する事、休養が必要な事、

よくなったり悪くなったりを繰返す事などの認識が不可欠です。

その他、うつ病の人に接する際には

以下の事に注意して下さい。


家族「頑張れ」と励ます事は逆効果

”頑張りたくても頑張れない”これがうつ病の人の状態なのです。

その為、「頑張って」等という励ましの言葉は

よけいにうつ病の人を追い込む事に繋がってしまします。

「大丈夫」「治る病気だ」と、

温かく接する事が何よりの励ましになるのです。


家族外出や運動を無理にすすめない様に

気分転換の為にと、スポーツに誘ったり、

旅行や外出に連れ出す事は避けましょう。

それがうつ病の人にとってはかえって苦痛になってしまうので、

無理強いは禁物です(日常生活に自発性が見え始めたら、

少しずつ提案してもよいでしょう)。


家族通院に付き添い、受診に同席しましょう 


医師により多くの情報を正確に伝える為に、

出来るだけ受診に同席して下さい。

又、医師の説明をうつ病の人と一緒に受ける事で

うつ病への理解が深まります。


家族きちんと薬を飲むように気をつけて

症状がよくなったり薬の副作用にたいする不安から、

自己判断で薬の服用を止めてしまう人がいますが、

これではうつ病の回復を遅らせてしまうだけです。

薬の服用を続ける様に周囲の人のサポートしてあげて下さい。


家族考えや決断の手助けを

うつ病の人はなかなか決断が出来なくなります。

例えば日常生活において

「何を着るか」や「料理の献立は何にするか」等といった事も

優柔不断になりがちです。

「夕飯はカレーにしようか」等と、

なるべくこちらから提案する様にしましょう。


家族家事等の日常生活上の負担を減らしましょう

うつ病の人はまじめで責任感の強いタイプの人が多いものです。

よってたとえ病状が悪くても無理して家事等をしようとしてしまいます。

なるべく家族の方が家事等を手伝い、本人の負担を減らす様にしま

しょう。


家族回復後も再発に注意する

正しい計画のもと休養し、治療をしたとしても

うつ病は再発する可能性が低くありません。

最初にうつ病を発症した時の状態に似ていたら、

直ぐ専門医に診断を仰ぐといった迅速な対応が必要です。


家族自殺に注意して下さい

死にたいとう願望はうつ病の人によくある症状です。

特に治りかけの時に最も注意が必要です。

症状が悪化している時は死ぬ気力すらないのですが、

活動エネルギーが上昇してくると、

自殺という行為に向けられる恐れがあります。


祖父母.両親.敬老の日うつ病になったお年寄りへの対応

お年よりは、

退職による収入の喪失、社会的地位の喪失、配偶者との死別等、

さまざまなものを失う年代です。

それらをきっかけにうつ病を引き起こしてしまう事があります。

お年寄りのうつ病の特徴として、

「お金の心配をする」「体に重い病気があると思い込む」

「周りの人にすまないと強く思う」等の不安や焦燥感が強く現れます。

同居している場合はもちろん、離れて暮らしている場合でも

出来るだけ時間を作って話を「聴き」ましょう。

その他に注意する点は以下の通りです。

●認知症と間違えやすいので、まず医師の診断を受ける

●注意力の低下によるケガ等に注意

●薬の副作用が出やすいので、服薬後の様子には気を配る


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