十日ほど前北海道から帰ってくるときのこと。信じられない快晴で、小さな雲がときどき浮かんでいるだけ。その影が地上にきれいに写っていて、境目にいる人が、右目は曇りに、左目は晴れに感じるのではと思わせるくらい、それはくっきりと。

 国内線に乗るのは、今回の北海道行きが初めて。行きは夕方発だったので昼間としてはこの帰りの便が初めて。

 飛行機は体感では想像より遅くて、北海道を通り過ぎるのに結構時間がかかった。

 やっと海の上に来て、しばらくすると、陸が見えてきた。ああこれが青森県だ。そう思って凝視していると、後方に過ぎていく陸の輪郭が地図で知っている下北のまさかりの形の上部に見える。それではまさにこれから六ケ所の上を飛ぶのか! それは私には思ってもみないことだった。

 おぶち沼らしいかなり大きな水面が見え、薄緑色の平べったい円柱形のタンクが六つぐらい二列に並んでいるのが見えた。

 j問題の排水管の排水口のあたりがーーーそんなことがあるわけがないのだがもしかして濁って見えたりしないかーーーそれを確かめたかったが、飛行機は意地悪なことに陸と海の間の線よりわずかに陸側を飛んでおり、私の席は進行方向に向かって右側だったので、陸寄りの海面は見ることができなかった。

 しかしほんとうに濁って見えればいいのに。そうしたらもっと多くの人がとんでもないことが行われていることに気づくだろうに。