京都へ行くので、友人に連絡し食事をすることに。彼らは京都に引越して2年ほどなんですが、自宅からほど遠くないところに素敵なレストランがあり行ってみたいといいます。私もInstagramを覗いてみると、あら私好みの素敵なお料理じゃない♡ということで一緒に行ってみました。結果、季節を変えて通いたい素敵なレストランでした。

 

 

訪問したのは京都御所のすぐそばにあるフランス料理店『DROIT(ドロワ)』。私はたいてい写真を見て直感で決めてしまうことが多いんです。国内のレストランだったら、よほど辺鄙なところでなければ再訪できる可能性も高いですし、だったらファーストインプレッションが大事。素のままの料理に対面しようと思い、予習のようなものはほぼしていきません。食事が終わって初めて「ミシュランガイド京都・大阪」にて5年連続一つ星を獲得していることを知りましたがもう一つ星がついてもいいと思います。

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▼Instagramのリールでご紹介しています。なかなか素敵にできました▼

 

 

白を基調としたテーブルコーディネイトですが洗練されている感じ。

 

 

ナプキンを取ると、ホームページで使われているイラストに添えてある店名ロゴが登場しました。そのイラストも素敵なんですが、これは何に使うものなのかしら。単なるショープレート??いやいや違います。その疑問は後ほど解明するのでした。

 

 

メロンとアリコヴェールのカクテル バスティス風

メロンと朝採れのアリコヴェール(インゲン豆)をカラマンシーのヴィネグレットで風味よくカクテルに仕上げています。アクセントはディルやフェンネルの香りで爽やかに。

 

 

 

お皿のネタ証ししますね〜。

先ほどの位置皿はパンのプレートとしても使われていました。

 

 

上賀茂きゅうりのブルーテ

夏ということもありグリーンの色合いのものが続いて登場しましたが、カタチも違いこちらも素敵ですね。きゅうりのブルーテと「るり渓やぎ農園」のフロマージュ・フレを使い、ライムやミントを合わせた爽やかな夏の前菜。スタートにもぴったりです。白ワインのジュレも添えられ食感のニュアンスもいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

鮎のガトー仕立て

フォアグラがそろそろ登場するタイミング。なんとも美しくしかも夏の代表的な食材である鮎との組み合わせです。鮎は内臓や骨などもミキサーで混ぜ、鮎独特の苦味はフォアグラの甘さと相まって口の中で口内調理することで2つの味が溶け合います。

 

 

ラタフィアのゼリーはその二つの味をぐんっと拡張する感じ。添えてあるのはフォアグラに確実にマリアージュするプルーンとアプリコットのコンフィ、そしてピスタチオとオーストラリアの塩。ちょっと足して違った味わいをたのしむのもいいですね。鮎の姿はありませんが鮎を堪能できる、しかもフレンチとして確立した秀逸な鮎料理。

 

 

リードヴォーのムニエル 百合根添え ソース・パルルード

表面にはしっかり焼き目をつけ、中はしっとり焼かれたリードヴォーは、力強い味わいながらもふわぷるとなんとも言えない食感ですね。ソースは浅利やホタテなどの魚介の風味を纏ったソース・パルルードで立体的な味わいです。

 

シャキッとした食感の北海道の百合根を添えて。リードボーが大きくて飽きちゃうんじゃない?と思いましたが、エストラゴンを纏わせ風味をつけ、ソースやガルニとの組み合わせで、味わいの輪郭がしっかりした完成度の高い料理に仕上がっていました。

 

白い手袋でクロシェが登場するとワクワクしますね。

 

 

長野ますのアンタッセ 

クロシェから登場したのは長野の鱒です。森永シェフはこのアンタッセという積み重ねる料理が他のバージョンもあり一つのアイデンティティーになっているようですね。

 

付け合わせを隠し、重ねることで見た目は主役の魚ですが、下には別の食材が隠れていて、当然ナイフを入れると食材の層ができる。バランスよく魚と野菜などを食べることができるわけで、かなり食べてほしい味わいを再現できるのではないでしょうか。鱒の下にはトマトとズッキーニ、ソースは唐津で栽培されている潮風サフラン。大分のサフランも見たことがありますが、最近は九州の方でも素晴らしいサフランを栽培されているようですね。サフラン好きとしては嬉しい限り。言わずもがな、料理のバランスもとても良かったです。

 

 

仔羊のロティ ソースエキゾチック

シストロン産の仔羊のクラシタでしたが、素晴らしい食材と素晴らしい火入れ。脂身のところをしっかり焼き切りそれぞれのパーツの美味しさが楽しめるものに。ソースはパッションペッパーを使ったその名の通りエキゾチックなソース。

 

ガルニチュールは、みなさんは茄子でしたが、私はフヌイユとセロリラブのエチュベ。また違う味わいのフィレが添えてありました。

 

 

吉田牧場のフロマージュ「パスカル」に一保堂の煎茶をまぶした京都らしいチーズ。

 

 

 

吉田牧場の36ヶ月のパルミジャーノのような「コダカ」とサンマルセランのような「パスカル」でした。レーズン入りのパンと共に。

 

 

森永プリン

森永森永シェフは宣行シェフになぞらえた"森永"プリンです(笑)。ほろ苦い大人味で滑らかに仕上がっています。途中コニャックを加えていただきました。

 

 

お茶のセッティングもいいですね。

 

大原産のベルヴェーヌがフレッシュで登場しました。

 

バカラですかね。シンプルな空間にプリンのグラスもそうでしたが光と影ができ、周りに陰影のついた美しい雰囲気が広がります。こういうコーディネイトもセンス。空間も素敵なんですが、アンタッセという料理だったり、鮎のガトーだったり、森永シェフも美しいものを見て感性を磨いているに違いないですね。

 

 

 

 

 

ちなみに空間はこんな感じ。古民家みたいな感じでした。

 

シェフと友人夫妻がおしゃべりしているところをサクッと撮ってみました。

 

大きなワインセラーも。

 

店名である「Droit」はフランス語で「真っ直ぐ」という意味だそうですが、オーナーシェフの森永氏はその名に違わず、真っ直ぐ誠実な料理を作ってくださいました。料理は食材のバランスはもちろん、高い技術力で作る端正な料理は、食べていて気持ちよく体に取り込まれていくもの。私はセンス、技術、そして愛ある料理を食べたいと常に思っていますがまさにそんなお料理でした。京都で通いたいお店ができました。

 

 

実は別の日に京都に行ったのですが、京都御所をガイド付きで見学していたところ、歩くのが大嫌いな友人と一緒だったのでタクシーを呼んだのですが、位置情報が連れてたまたまドロワの前に。お店を覗くと真剣な眼差しのシェフが一人で黙々と準備をされていました。ストイックに作り出すその熱量はしっかり美味しさにつながっています。料理への熱量は食べ手の期待も裏切らない。そんなひとつの体験をした偶然の一コマでした。

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DROIT(ドロワ)

京都府京都市上京区寺町東桜町49-1

075-256-0177

不定休

Droitフレンチ / 神宮丸太町駅丸太町駅(京都市営)
夜総合点-