麻布十番の寿司店『おざき』が、ヴィーガンレストラン『Ichi Azabu(イチアザブ)』をプレオープン中ということで訪問しました。寿司屋が経営するヴィーガンレストランなので寿司はあるけど当然野菜寿司な訳ですが、その他アイディアと工夫に満ちた新たなヴィーガンの体験となりました。

 

 

場所は『おざき』の2階。ナチュラルな優しいインテリアが印象的です。

ちなみに、『ichi』という店名は、お料理も過去から今に向かって1本の線のようなものが降りてきて、始まりや最初スタート、そして新しい挑戦への幕開けを意味しています。また小崎一郎大将の名前のスペルのichiからも取っているとか。 

ロゴには、日本の食の原点を見直し、未来に向い食事を日本から発信していきたいと思う気持ちをこめて、稲穂をあしらったそうです。

 

ヴィーガンコース

え、寿司屋がヴィーガン!?意味ないじゃん。と思ったんですけどね、でもとある寿司屋さんに行った時も、ヴィーガンのリクエストもあるって聞いていたのです。つまりは、寿司屋もヴィーガンを求められる世の中になっているということ。『おざき』がヴィーガンレストランを出したのには訳があります。それは大将の家族が一時期ニュージーランドで暮らしていた時に何度か訪れた異国で感じたのは、世界にはヴィーガンという軸で食事をする人種がいるにも関わらず、日本にはレストランがほとんどない。興味が湧いた大将は、コロナ禍中にせっせとヴィーガンを研究していたそうなです。だから、私が食べた感想も、うまくできている。そう思いました。

 

 

『SCOBY TEA』のコンブ茶から。世界でヴィーガンを感じるということは、ウエルネスへの視点も必要になるわけで、コンブチャをとりいれたのかと思います。甘すぎずすっきりした味わいでした。ハーブを使ったりと色々なフレーバーがありました。

 

 

とうもろこしすり流し

和食ヴィーガンの最も課題となるのは出汁でしょう。鰹節などの魚を使うものは当然アウト。先日は別のお店でセロリ節なんてのを使った料理を食べましたよ。しかしながら近年は野菜の味を前面に押し出しフォンを使わずスープを作るレストランが増えてきているように、和食のすり流しであれば、出汁も使わず作れますね。

 

 

野菜寿司

寿司屋のヴィーガン店ですから寿司は食べたいですよね。ヴィーガンでなくても野菜寿司は楽しかったりするしヘルシーだったりするし。こちらではそれぞれが工夫された寿司なんです。パプリカ、アボカド、ビーツ、蕪、めねぎ、えのき、長芋がそれぞれの調理法で寿司になっていました。

 

アボカドの下にはたくあん等が仕込んであり、食感と味わいが楽しいものや

 

ごまで和えた長芋の寿司なんてヘルシーでいいじゃないですか!

 

 

 

山形県の郷土料理「だし」とカッペリーニ

暑い季節に山形で食べられている郷土料理「だし」は、当然麺のソースにもなりますね。ここでは冷製のカッペリーニに。めかぶ、胡瓜、長芋、ピーマン、みょうが、塩昆布等が入り、和風のさっぱりしたパスタになっていました!

 

 

ヴィーガンチーズ

これまたビックリでした。ちゃんと発酵しているものもあるんです。ハーブ入リフェタチーズ・ハーブシェーブル・青のリチーズ・ドライフルーツのチーズ・ヴィーガンブラッタチーズというラインナップ。豆腐、アーモンド、カシューナッツなども使いチーズを作られていました。

 

 

夏のサラダ

あかね大根、水茄子、ルッコラ、スティックセニョール、エンダイブ、ロメインレタス、サニーレタスが入ったオリーブオイルと塩だけで食べるサラダ。

 

 

うなぎもどきの生春巻き

精進料理で見かける鰻もどきは蓮根と大和芋で作り万願寺味噌で味付け。アボガド、胡瓜、白葱、レタスと共にライスペーパーで巻かれた生春巻きにし、山椒ソースを添えています。まさに鰻を食べる時と同じ要素も使われたオシャレな鰻もどき料理でした。

 

 

ガスパチョ

トマト、セロリ、人参などとペーストの中に荒く刻んだものも入っていました。食感もあり、タバスコの効いたような味とは違いもう少し刺激が少ないガスパチョでした。こちらも自家製ヴィーガンモッツアレラチーズの組み合わせ。

 

コンブチャは紅茶ベースのものもありました。こっちは少しタンニンが多め。

 

 

ファラフェル2種(湯葉と海苔、カレーポテト)

雛豆を使ったコロッケといえばいいでしょうかね。いが栗のようにパリパリ食感のファラフェルとスパイシーなカレー味。

 

 

ヴィーガンカレー

玉ねぎをベースにココナッツクリームで作ったヴィーガンカレーは8種のスパイスを使い作られています。食べた感じは辛くないんですが、じんわりスパイスの辛味が込み上げてきて爽快。揚げた野菜を添えて、見た目にも食感も楽しいカレー。ご飯は玄米かな。

 

 

湯葉豆乳うどん

優しい味わいの稲庭うどんは、豆乳のマイルドな味わいに合わせて。長芋、揚げた玉ねぎ、刻んだネギ、わさびが添えてありました。揚げ玉ねぎのカリカリ感もいい感じ。カレーとこのスープは自宅に常備したいメニューでした。

 

 

ガトーショコラ・酒粕アイス

アマゾンカカオを使ったガトーショコラと言っていたかしら。言われなければ、ヴィーガンとわからないほどです。

 

かなり酒粕の味も感じられました。和食のデザートとしてもいいですね。

 

 

和食のヴィーガンって実は初めて食べたのですが、ヴィーガンと感じない料理で、言われなければイノベーティブ和食もしくはお洒落な和食ベースのレストランという感じじゃないでしょうか。見た目も食感もバリエーションに富んでいて、楽しくお食事ができました。

 

そして関心したのがチーズです。もしかしてチーズだけの味わいだと違和感があるのか、ハーブやナッツ、ドライフルーツを合わせて工夫されていて、かなりうまくできていました。しかも豆乳モッツアレラなんてめっちゃ美味しい。

 

麻布十番という地域特性もあり外人の多いエリアですし、和食ヴィーガンなんてツーリストにも受けそうです。

 

グランドオープンは、8月4日だそうですよ!

 

 

Ichi Azabu(イチアザブ)
東京都港区麻布十番3-4-5 アクアコートアザブ2F
03-6435-0248
日曜・月曜定休
18:00~22:30(LO22:00)火曜から土曜
12:00~14:30(LO14:00)金・土曜のみ