ホスピタルアートが伝えてくれる、寄り添うコミュニケーション

今日は朝から夕方まで病院の日でした。  

受付から検査や診察のあいだ、やっぱり待ち時間が長くなります。

長年の通院している北野病院で、少し前から、待合室の壁やドアに、やさしいデザインが施されていることに気づいていました。長い待ち時間でくたびれたり、診察を前に緊張したり、さまざま気持ちで患者さんたちが過ごす場所です。

ほんの少しでも、やわらかな色の優しいデザインを見ると、気持ちがやわらぐような気がします。

このデザインは、「ホスピタルアート」というそうです。「ホスピタルアート」という言葉、初めて知りました。


そして、新たに壁に貼られたポップを見つけました。それには、こんな言葉が書かれていました。


「寄り添う心にあふれた北野病院を

 自然が重なり合う形で、

 あたたかくやわらぐ空間に」


このアートのキーコンセプトは、

「かさなる、寄り添う」。


京都芸術大学の学生さんたちがデザインを手がけられたそうです。植物や動物を患者さんに見立て、光、風、水といった自然の要素が病院として寄り添う形で重なりあっているのだとか。


静かに、優しく、患者の心に語りかけるようなアート。
言葉ではないけれど、そこには大切なメッセージが込められています。


思い返せば、北野病院のエレベーター横には、大きなひまわりの壁画もあります。
この絵ができた時も、思わず立ち止まって見入ってしまったことを覚えています。


病院のHPにはこう書かれています。


 「地下1階から3階の吹き抜けに描かれた、

  横15m、高さ23mの

  巨大な『ひまわり』の壁画。

  『元気は授かるものではなく、

  自分で掴みとるもの。

  病に真正面からぶつかり、

  病を治す力を絵によって患者さんに与えたい』  ——そんな木村英輝絵師の思いが

  込められています。」


この言葉を読んで、あの鮮やかなひまわりが放っていた“強さ”の意味が、腑に落ちました。
確かに、あの絵の前に立つと力をもらい

「がんばろう」という気持ちが湧いてきます。


アートは、ただの装飾ではなく、
「あなたを想っているよ」という病院からのメッセージであり、
患者さんとのコミュニケーションだと感じます。


医療とコミュニケーション——
これは、患者としての経験が多い私にとっても、

大切に伝えたいテーマのひとつです。


もちろん、言葉によるやりとりも大切です。

そして、

アートを介して心を和ませる、

そんな“もうひとつのコミュニケーション”も

素敵ですね。


医療者との信頼関係が築けるかどうかは、治療にも大きく影響します。


“寄り添うアート”が教えてくれた、

心を結ぶコミュニケーション。


こんなさりげないアートの存在が

患者との信頼関係を築く

きっかけになるかもしれません。


直接的なコミュニケーションについても、また今度、ゆっくり書きたいと思います。


【下記は北野病院HPより】